不倫現場を目撃したときの4つの対処法!NG行動や証拠となるケースも
この記事を読んで理解できること
- 不倫現場を目撃したらするべき4つのこと
- 不倫現場の目撃時にやってはいけない行動5つ
- 不倫現場の目撃が証拠になるケース・ならないケース
- 不倫を目撃した後の対処法3つ
- 不倫の慰謝料請求・離婚に向けてできること
配偶者の不倫現場を目撃したときに、
- どう行動するべきか知りたい
- やってはいけないNG行動を知りたい
- 目撃したことが証拠になるのか知りたい
このようにお考えではありませんか?
もしパートナーの不倫現場に鉢合わせてしまったら、頭が真っ白になって、どうしたらよいのかわからなくなってしまいますよね。
しかし、怒りに任せて感情的に動いてしまうと自分が不利になる場合もあるので注意が必要です。
結論から言うと、不倫現場を目撃したときにするべきことは以下の4つです。
- 冷静に行動する
- 不倫相手の名前・連絡先を確認する
- 証拠をつかむ
- 相手が気付いていなければ介入しない
この記事を読めば、パートナーの不倫現場を目撃したときに「どのような行動を取るべきか」「やってはいけない行動」「不倫現場を目撃したことは証拠になるかどうか」がわかります。
さらにこの記事では、
1章で「目撃したらするべき4つのこと」
2章で「不倫現場の目撃時にやってはいけない行動5つ」
3章で「不倫現場の目撃が証拠になるケース・ならないケース」
4章で「不倫を目撃した後の対処法3つ」
5章で「不倫の慰謝料請求・離婚に向けてできること」
について、詳しく解説します。
この記事を読んで、もしパートナーの不倫現場に遭遇したときにも冷静に対応しましょう。
目次
1章:不倫現場を目撃したらするべき4つのこと
不倫現場を目撃したらするべきことは、以下の4つです。
- 冷静に行動する
- 不倫相手の名前・連絡先を確認する
- 証拠をつかむ
- 相手が気付いていなければ介入しない
それぞれ説明します。
1-1:冷静に行動する
不倫現場を目撃したらするべきことの1つ目は、冷静に行動することです。
パートナーの不倫現場を目撃したら、誰でもパニックになったり、感情的に動いてしまったりしがちです。
しかし、感情的になると判断能力が鈍ってしまい、自分が不利になる行動を取ってしまうかもしれません。
たとえば、もし手荒な対応を取ってしまうと争いごとに発展するだけでなく、相手に訴えられるリスクもあります。
まずは、できる限り冷静になるよう心がけましょう。
1-2:不倫相手の名前・連絡先を確認する
不倫現場を目撃したらするべきことの2つ目は、不倫相手の名前・連絡先を確認することです。
目撃した際に不倫相手と話ができる場合には、以下のような情報を聞き出しておきましょう。
- 名前
- 住所
- 電話番号
- 勤め先
不倫相手の情報は、後に慰謝料請求の話し合いをする際に必要です。
相手がウソをつく恐れがあるため、聞き出す際は運転免許証や社員証を見せてもらって確かめておくとより確実です。
電話番号も、スマホの表示を見せてもらったり、実際に発信してもらったりして確かめるとよいでしょう。
1-3:証拠をつかむ
不倫現場を目撃したらするべきことの3つ目は、証拠をつかむことです。
- 不倫相手を自宅に連れ込んでいた
- 性行為の最中だった
- ラブホテルに出入りしていた
このような現場に遭遇したら、スマートフォンで写真や音声を証拠として残すようにしましょう。
不倫の決定的な証拠を手に入れられれば、パートナーや不倫相手が「やっていない」と言い逃れるのを防ぎ、慰謝料請求や離婚の話し合いで有利になります。
もし、決定的な写真を撮れなかった場合にも、目撃した日時と現場の様子をメモに残しておくと証拠として役立つ場合があります。
1-4:相手が気付いていなければ介入しない
不倫現場を目撃したらするべきことの4つ目は、気付かれていない場合は、あえて介入しないことです。
もし、あなたが不倫に気付いたことがバレてしまうと、写真・動画・LINE・メール履歴などの証拠を消される恐れがあるからです。
不倫の証拠を集めにくくなってしまうため、気付かれていないのであればあえて介入せず、相手に気付かれないように行動しましょう。
2章:不倫現場の目撃時にやってはいけない行動5つ
誤った対応をしてしまうと自分が不利になる恐れがあるため、目撃時のNG行動を知っておくことも大切です。
不倫現場の目撃時にやってはいけない行動は、次の5つです。
- 危害を加える
- 暴言を吐く
- 慰謝料を強要する
- 強引に相手のスマホや身分証を見る
- 目撃したことをSNSに投稿する
それぞれ説明します。
2-1:危害を加える
不倫現場の目撃時にやってはいけない行動の1つ目は、相手に危害を加えることです。
たとえば、もし相手を殴ってしまったら、自分が暴行罪で訴えられる可能性があります。
殴る以外に、
- 髪を引っ張る
- 胸ぐらをつかむ
- 物を投げる
といった行動も暴行や脅迫にあたります。
たとえあなたが不倫の被害者であったとしても、相手に危害を加えてしまうと罪に問われてしまいます。
決して相手に危害を加えないようにしましょう。
2-2:暴言を吐く
不倫現場の目撃時にやってはいけない行動の2つ目は、暴言を吐くことです。
相手の命を脅かすような言葉を言ったり、「会社にバラす」「写真を拡散する」といった脅すような言葉を言ったりすると、脅迫罪に問われてしまいます。
暴行と同様に、自分が不利になってしまうため、暴言も決して言わないようにしましょう。
2-3:慰謝料を強要する
不倫現場の目撃時にやってはいけない行動の3つ目は、慰謝料を強要することです。
あなたにとっては「不倫したのだから慰謝料は当然」という思いかもしれません。
しかし、きちんと手続きを経ずに相手を脅して金銭を要求すれば、恐喝罪になってしまいます。
相手に訴えられる恐れもあるため、感情に任せて慰謝料を請求しないようにしましょう。
2-4:強引に相手のスマホや身分証を見る
不倫現場の目撃時にやってはいけない行動の4つ目は、強引に相手のスマホや身分証を見ることです。
勝手に相手のカバンからスマートフォンや身分証明書を取り出したり、強引にスマートフォンを奪って中身を確認したりすると、器物損壊やプライバシーの侵害を問われる可能性があります。
また、本人の許可なく無理やり手に入れた写真や動画は、証拠として認めてもらえないリスクもあります。
証拠集めは重要ですが、強引に奪うと自分に不利な状況になってしまうこともあるため、十分に注意しましょう。
2-5:目撃したことをSNSに投稿する
不倫現場の目撃時にやってはいけない行動の5つ目は、目撃したことをSNSに投稿することです。
目撃した内容や、現場の写真などをSNSで投稿すると、プライバシー侵害や名誉毀損にあたる可能性があります。
たとえ閲覧者が限られたアカウントであったとしても、どこで拡散されるかはわかりません。
場合によっては相手から損害賠償を請求される恐れもあるため、決してSNSへは投稿しないようにしましょう。
3章:不倫現場の目撃が証拠になるケース・ならないケース
どんな場面を目撃したかによって、不倫の証拠として認められるケースと、認められないケースがあります。
そこで、
- 不倫の証拠になるケース
- 不倫の証拠にならないケース
以上の2つに分けて、どのような場面を目撃したら不倫の証拠になるのかを説明します。
3-1:不倫の証拠になるケース
まずは、目撃した現場が証拠として認められるケースを説明します。
そもそも、不倫を理由に離婚や慰謝料請求といった法的な請求ができるかどうかの決め手は、その行為が「不貞行為」に該当するかどうかです。
不貞行為とは、既婚者が自由な意思に基づいて配偶者以外の者と性行為を行うことや、肉体関係に準ずる行為を指します。
そのため、不倫を認めてもらうためには、以下のような「性行為の存在が推測できるような現場」を押さえる必要があります。
- 肉体関係を持っている現場
- ラブホテルに出入りする現場
たとえ限りなく疑わしい場合でも、性行為を示すような場面でないと不倫の証拠にならないことを知っておきましょう。
3-2:不倫の証拠にならないケース
反対に、不倫の証拠にならないのは、性的関係が推認できない場合です。
たとえば、以下のようなケースでは、不倫の証拠としては認められない可能性があります。
- 食事やデートの現場
- キスの現場
- シティホテルへの出入り
配偶者が自分以外の人とデートやキスをしていたら不倫だと言いたいところですが、性的関係が認められなければ、当然には不貞行為としては認められません。
配偶者や不倫相手と離婚や慰謝料の話し合いをするためには、肉体関係を示す証拠も集める必要があります。
4章:不倫を目撃した後の対処法3つ
もし不倫現場を目撃したら、その後はどうしたらよいのかも悩むポイントでしょう。
不倫現場を目撃した後の対応としては、以下の3つが考えられます。
- 夫婦関係を修復する
- 慰謝料を請求する
- 離婚する
それぞれ説明します。
4-1:夫婦関係を修復する
不倫を目撃した後の対処法の1つ目は、夫婦関係を修復することです。
不倫現場を目撃した後も夫婦関係を継続したいと希望するならば、夫婦関係の修復に向けて、話し合いとルール決めをしましょう。
ルールについては、夫婦間契約を交わして明確にしておくのもおすすめです。
夫婦間契約は、夫婦関係を継続するにあたっての約束事項などを記した契約のことです。
以下のような「やり直すための条件」や「再び不倫した場合のペナルティ」などを、契約書で定めておきます。
- 配偶者が求めた際には携帯電話を見せる
- もし再び不倫をしたら離婚する
- 離婚の際は〇〇円の慰謝料を支払う
夫婦間契約を作成する際は、法的に有効な契約となるよう弁護士に相談するとよいでしょう。
4-2:慰謝料を請求する
不倫を目撃した後の対処法の2つ目は、慰謝料を請求することです。
不倫の慰謝料は、配偶者に請求することも、不倫相手に請求することも可能です。
ただし、両方に請求したとしても、慰謝料の金額が2倍になるわけではありません。
たとえば、不倫の慰謝料が100万円と認められた場合には、
- 配偶者から40万円、不倫相手から60万円受け取る
- 不倫相手から100万円受け取る
など、誰からいくら受け取るかを選べます。
ただし、不倫相手から100万円の慰謝料を受け取った場合には、さらに配偶者から不倫の慰謝料はもらえません。
また、慰謝料の請求には不倫の証拠が必要です。
「まだ決定的な証拠が手に入っていない」「自分では証拠集めが難しい」という場合には、興信所や探偵事務所に依頼するのも有効です。
4-3:離婚する
不倫を目撃した後の対処法の3つ目は、離婚することです。
配偶者が不倫した場合、もし配偶者が「別れたくない」と主張しても、被害者側が望めば不倫を理由に離婚できます。
ただし、離婚を認めてもらうためには証拠が必要なため、不倫の存在を示す証拠を集めておくことが重要です。
また、離婚する場合には、慰謝料以外にも財産分与や、子どもの親権・養育費・面会交流などについても取り決める必要があります。
お金の問題や離婚後の条件など、話を有利に進めるためには弁護士へ依頼することも検討するとよいでしょう。
5章:不倫の慰謝料請求・離婚に向けてできること
不倫現場を目撃した後、慰謝料請求や離婚を決めた場合には、以下の行動が有効です。
- 証拠を集める
- 弁護士に相談する
それぞれ説明します。
5-1:証拠を集める
不倫の慰謝料請求・離婚に向けてできることの1つ目は、証拠を集めることです。
たとえ不倫現場を目撃したとしても、不倫を立証する証拠がなければ、離婚や慰謝料の支払いは認められません。
離婚や慰謝料の話し合いをする前に、以下のような不倫(不貞行為)を示す証拠を集めておきましょう。
- ラブホテルに出入りする写真・動画
- ラブホテルの領収書・ポイントカードなど
- 肉体関係を持っているときの写真・動画
- 肉体関係があったとわかるメール・SNSのメッセージ
- 不倫を認める書面・音声データ
自分で証拠を集めるのが難しい場合は、興信所や探偵事務所を利用するのも有効です。
5-2:弁護士に相談する
不倫の慰謝料請求・離婚に向けてできることの2つ目は、弁護士に相談することです。
弁護士に相談すると、
- 自分のケースでは慰謝料や離婚は可能か
- 慰謝料はいくらもらえるか
- どのような証拠を集めればよいか
このような、あなたに合わせた対応を相談できます。
また、
- 専門知識が必要な書類の作成
- 離婚や慰謝料請求に必要な手続き
- 相手との交渉
なども、代行してもらえます。
話し合いがスムーズに進む上、不倫相手と直接やり取りするストレスも抱えなくて済むため、必要に応じて弁護士への依頼も検討するとよいでしょう。
まとめ:不倫現場を目撃したら冷静に証拠を押さえよう
不倫現場を目撃したらするべきことは以下の4つです。
- 冷静に行動する
- 不倫相手の名前・連絡先を確認する
- 証拠をつかむ
- 気付かれていない場合は、あえて介入しない
反対に、やってはいけない行動は次の5つです。
- 危害を加える
- 暴言を吐く
- 慰謝料を強要する
- 強引に相手のスマホや身分証を見る
- 目撃したことをSNSに投稿する
誰でも、不倫現場を目撃したときは感情的になってNG行動を取ってしまいがちです。
しかし、冷静に対応しないと、自分自身が不利になる可能性があります。
不倫現場に遭遇した場合には冷静に対応し、できる限り不倫の証拠をつかんでおくようにしましょう。