不倫の話し合いで失敗しないための3つのポイント!確認すべき内容や注意点
この記事を読んで理解できること
- 不倫の話し合いで失敗しないための3つのポイント
- 不倫相手との話し合いに向けて準備すべき4つのこと
- 不倫相手と話し合う3つの手段
- 不倫相手との話し合いで確認すべき内容
- 不倫相手と話し合いをするときの注意点
- 不倫した夫や妻と話し合いでやり直す方法
- 話し合いで解決しない場合は弁護士に依頼するのもひとつの方法
夫や妻の不倫が発覚した場合に、不倫相手との話し合いで、
- 準備すべきことを知りたい
- 話すべき内容が知りたい
- 話し合う際の注意点を知りたい
このようにお考えではありませんか?
パートナーの不倫問題を解決するためには、話し合いを避けては通れません。
しかし「まずは誰と話すべきか」「どのような話をすればよいのか」など、わからないことが多く悩みますよね。
離婚を考えていない場合はとくに「なるべく円滑に話し合いを済ませたい」という思いもあるでしょう。
結論から言うと、不倫の話し合いで失敗しないためのポイントは以下の3つです。
- まずは夫婦間で話し合う
- 不倫相手と配偶者を含む3人での話し合いを避ける
- 準備をしてから話し合いの場を持つ
この記事を読めば、夫や妻が不倫した場合の話し合いについて「事前に準備すべきこと」から「話し合いで確認すべき内容」「話し合いをするときの注意点」までわかります。
さらにこの記事では、
1章で不倫の話し合いで失敗しないための3つのポイント、
2章で不倫相手との話し合いに向けて準備すべき4つのこと、
3章で「不倫相手と話し合う3つの手段」
4章で「不倫相手との話し合いで確認すべき内容」
5章で「不倫相手と話し合いをするときの注意点」
6章で「不倫した夫や妻と話し合いでやり直す方法」
7章で「話し合いで解決しない場合は弁護士に依頼するのもひとつの方法」
について、詳しく解説します。
この記事を読んで、配偶者の不倫が発覚した際にも落ち着いて準備や話し合いを進めましょう。
目次
1章:不倫の話し合いで失敗しないための3つのポイント
不倫の話し合いで失敗しないためのポイントは、以下の3つです。
- まずは夫婦間で話し合う
- 不倫相手と配偶者を含む3人での話し合いを避ける
- 準備をしてから話し合いの場を持つ
それぞれ解説します。
1-1:まずは夫婦間で話し合う
不倫の話し合いで失敗しないためのポイントの1つ目は、まずは夫婦で話し合うことです。
- 不倫の事実や内容について
- 今後、離婚するのかどうか
- 子どもがいる場合には、子どもについて
など、不倫の事実確認や問題をどのように解決していくのかについて、夫婦間で意見をすり合わせることが重要です。
今後について夫婦で話し合いをせずに不倫相手と話し始めてしまうと、話が複雑になり円滑な解決が難しくなります。
1-2:不倫相手と配偶者を含む3人での話し合いを避ける
不倫の話し合いで失敗しないためのポイントの2つ目は、不倫相手と配偶者を含む3人での話し合いを避けることです。
配偶者と、その不倫相手と3人で話し合うと、不倫した2人で口裏を合わせるおそれがあります。
他にも不倫していた2人の立場に上下関係があったり、一方が被害者意識を持っていたりすると、正確な情報を聞き出せなくなってしまいます。
不倫の話し合いをするときは、配偶者と不倫相手それぞれ別に話をし、食い違う証言はないかチェックしましょう。
1-3:準備をしてから話し合いの場を持つ
不倫の話し合いで失敗しないためのポイントの3つ目は、十分に準備をしてから話し合いの場を持つことです。
不倫の事実確認や証拠集めをせずに話を切り出してしまうと、証拠を隠される、不倫した2人で口裏を合わせるなどのおそれがあります。
万が一、不倫を否定されても反論できるよう、事前にできる準備を整えてから話し合いの場を持ちましょう。
2章:不倫相手との話し合いに向けて準備すべき4つのこと
不倫相手との話し合いに向けて準備すべきことは、以下の4つです。
- 証拠を集めておく
- 配偶者から話を聞いておく
- 示談書を作成しておく
- 録音機器を準備する
それぞれ解説します。
2-1:証拠を集めておく
不倫相手との話し合いに向けて準備すべきことの1つ目は、不倫の証拠を集めておくことです。
十分に証拠のない状態で話し合いをすると、不倫を否定されたり、不倫の内容について嘘をつかれたりしても反論できません。
不倫の証拠として、以下のようなものを集めておきましょう。
- ラブホテルに出入りする写真・動画
- ラブホテルの領収書・ポイントカードなど
- 肉体関係を持っているときの写真・動画
- 肉体関係があったことがわかるメール・SNSのメッセージ
- 不倫を認める書面・音声データ
自分で証拠を集めるのが難しい場合は、興信所や探偵事務所に依頼するのも有効です。
2-2:配偶者から話を聞いておく
不倫相手との話し合いに向けて準備すべきことの2つ目は、配偶者から話を聞いておくことです。
- いつからどのように不倫が始まったのか
- どのくらいの頻度で連絡を取ったり、会ったりしていたのか
- いつ、どこで不貞行為を行っていたのか
- 既婚者であることを不倫相手は知っていたのか
以上のような内容を配偶者から聞き出し、書面にしておきます。
書面には、配偶者の署名をもらっておくとよいでしょう。
2-3:示談書を作成しておく
不倫相手との話し合いに向けて準備すべきことの3つ目は、示談書を作成しておくことです。
話し合いがスムーズに進めば、話し合いの場で示談が成立する可能性もあります。
示談書を事前に作成して持参しておけば、その場で署名・押印してもらえます。
示談書の雛形はインターネット上でも手に入りますが、自分で作成が難しい場合は弁護士に相談しましょう。
2-4:録音機器を準備する
不倫相手との話し合いに向けて準備すべきことの4つ目は、録音機器を準備することです。
話し合いでの会話は、慰謝料の請求や裁判において、自分の主張を裏付ける証拠になります。
たとえ相手の同意を得ずに録音したとしても、基本的に違法にはなりません。
スマートフォンの録音アプリやICレコーダーなど、音声の録音が可能な機器を用意しておきましょう。
3章:不倫相手と話し合う3つの手段
話し合いに向けた事前準備を整えたら、不倫相手に連絡し、話し合いを求めましょう。
不倫相手と話し合う手段には、以下の3つがあります。
- SNSや電話
- 郵送
- 直接会う
それぞれ解説します。
■SNSや電話
SNSや電話は、最も手軽な連絡手段です。
不倫相手の連絡先は、配偶者から聞き出すとよいでしょう。
配偶者から聞き出せなかった場合は、調査会社などを利用して自分で調べる必要があります。
■郵送
不倫相手の住所がわかっている場合は、書面を郵送する方法もあります。
書面での連絡には、感情的にならず、冷静に話し合いを進めやすい利点があります。
郵送する際は、送った書面の内容や、いつ誰が誰宛に送ったのかが記録に残る「内容証明郵便」で送りましょう。
■直接会う
不倫相手と会って話すと、相手から直接事実を聞き出し、手続きできます。
精神的にはハードルが高いものの、早期に解決できる可能性もあります。
コラム:不倫相手と話し合いは密室を避ける
不倫相手と会って話し合うことが決まったら、次に悩むのが「どこで話し合うか」ではないでしょうか。
不倫相手との話し合いの場としては、喫茶店やファミリーレストランなどがおすすめです。
自分の家や不倫相手の家など、人の目に触れない密室は相手から暴力を受ける、脅されるといったトラブルにつながるおそれがあるためです。
不倫相手との話し合いは密室を避け、人目のある場所を選びましょう。
4章:不倫相手との話し合いで確認すべき内容
不倫相手との話し合いで確認すべき内容は、以下の4点です。
- 不倫の事実と内容
- 示談書の提示とサイン
- 慰謝料の金額と支払方法
- 求償権の破棄
それぞれ解説します。
4-1:不倫の事実と内容
不倫相手との話し合いで確認すべき内容の1つ目は、不倫の事実と内容です。
- 不倫を認めるのか、認めないのか
- 不倫の期間や回数
- どこで密会していたのか
- 既婚であることを知っていたのか
- 連絡手段とやり取りの内容
以上のような内容を確認します。
とくに、不倫の期間や回数は、慰謝料の金額に大きく影響します。
確認した内容は書面にし、相手の署名をもらっておきましょう。
4-2:示談書の提示とサイン
不倫相手との話し合いで確認すべき内容の2つ目は、示談書の提示とサインです。
話し合いがまとまったら、持参した示談書を提示し、相手の同意を得てサインしてもらいましょう。
示談書には、以下のような内容を盛り込みます。
- 不倫関係の解消に関する約束
- 慰謝料の金額や支払方法
- 職場での対応に関する約束
不倫の再発を防ぐために「二度と会わない」といった約束を取り付け、違反したら違約金を支払うよう誓約してもらいましょう。
また、配偶者と不倫相手が同じ職場で働いている場合は、業務以外で連絡しない・会わないといった約束も重要です。
4-3:慰謝料の金額と支払方法
不倫相手との話し合いで確認すべき内容の3つ目は、慰謝料の金額と支払方法です。
不倫の被害者は、配偶者と不倫相手の両方に慰謝料を請求できます。
慰謝料の金額や支払方法についてもしっかりと話し合い、示談書に明記しておきましょう。
不倫の慰謝料は一括で支払うのが一般的ですが、相手に資力がなく一括では支払えない場合、当事者間の合意があれば分割払いも可能です。
分割払いにする場合は、支払総額や毎月支払う金額に加えて、支払いを怠った場合には強制執行する旨を定めた公正証書を作成すると安心です。
4-4:求償権の破棄
不倫相手との話し合いで確認すべき内容の4つ目は、求償権の破棄です。
求償権とは、不倫当事者の一方が自分の責任割合以上の慰謝料を支払った場合に、他の不倫当事者に対して「負担割合に応じた金銭の支払いを求める権利」のことです。
配偶者と不倫相手は連帯して慰謝料を支払う責任を負いますが、どちらにいくら慰謝料を請求するかは、不倫の被害者が自由に決められます。
しかし、もし不倫相手だけに慰謝料を請求した場合には、不倫相手が「不公平だ」と感じて求償権を行使する裁判を起こす可能性もあります。
そのような事態を避けるため、不倫相手に求償権の放棄を求めましょう。
ただし、権利を放棄させる代わりに、慰謝料が多少減額になる可能性があります。
5章:不倫相手と話し合いをするときの注意点
不倫相手と話し合いをするときには、以下の3点に注意しましょう。
- 確実な証拠をつかんでおく
- 威圧的な態度をとらない・下手にでない
- 立会人を立てる場合は威圧的な人や感情的な人を避ける
それぞれ解説します。
5-1:確実な証拠をつかんでおく
不倫相手と話し合いをするときの注意点の1つ目は、確実な証拠をつかんでおくことです。
もし、証拠がないまま話し合うと、相手に「やっていない」と言われたら何もできなくなってしまいます。
配偶者や不倫相手の嘘を防ぐためにも、まずは十分に証拠を集めてから話し合いを切り出しましょう。
5-2:威圧的な態度を取らない・下手に出ない
不倫相手と話し合いをするときの注意点の2つ目は、威圧的な態度を取らない・下手に出ないことです。
いざ不倫相手と対面すると、つい強い口調で詰め寄ってしまいます。
しかし、相手を必要以上に追い詰めると、話し合いが円滑に進みません。
さらに、威圧的な態度をとったり暴言を吐いたりすると、恐喝や名誉棄損として相手から訴えられるおそれもあります。
反対に、必要以上にへりくだった態度や下手に出る態度は、相手に見くびられて足元を見られる可能性があります。
話し合いの際は、事務的に淡々と話を進めることが大切です。
5-3:立会人を立てる場合は威圧的な人や感情的な人を避ける
不倫相手と話し合いをするときの注意点の3つ目は、立会人を立てる場合は威圧的な人や感情的な人は避けることです。
不倫の話し合いでは、必ずしも立会人は必要ありません。
しかし「感情的になって話せないかもしれない」「もめる可能性がある」などの場合は、信頼できる人に立ち会ってもらうのもひとつの方法です。
ただし、威圧的な人や感情的な人に立ち合いを頼んでしまうと、話し合いがうまくいかなくなるおそれがあります。
立ち合いを頼む場合は、冷静で落ち着いた人に依頼しましょう。
6章:不倫した夫や妻と話し合いでやり直す方法
不倫問題を乗り越えて夫婦関係をやり直すためには、夫や妻との話し合いも重要です。
ここでは、不倫した夫や妻と話し合いでやり直すために有効な方法を3つ紹介します。
- 両親を交えて話し合う
- 夫婦間契約を交わす
- 不倫相手に慰謝料を請求する
それぞれ解説します。
6-1:両親を交えて話し合う
不倫した夫や妻と話し合いでやり直す方法の1つ目は、両親を交えて話し合うことです。
両親のいる場で話し合うことで、配偶者が自分の過ちを認識・反省しやすくなります。
不倫された側としても、きちんと反省してもらえたと納得しやすいでしょう。
6-2:夫婦間契約を交わす
不倫した夫や妻と話し合いでやり直す方法の2つ目は、夫婦間契約を交わすことです。
夫婦間契約とは、夫婦関係を継続するにあたっての約束事項などを記した契約書です。
不倫後も離婚せずに夫婦関係を再構築する場合は、夫婦間契約で以下のような「やり直すための条件」や「再び不倫した場合のペナルティ」などを定めておきましょう。
- 業務以外では、異性と二人きりで会わない
- 再び不倫をしたら離婚する
- 離婚の際は親権を放棄する
- 離婚の際は〇〇円の慰謝料を支払う
夫婦間契約は、法的に有効な契約となるよう弁護士に相談して作成するとよいでしょう。
6-3:不倫相手に慰謝料を請求する
不倫した夫や妻と話し合いでやり直す方法の3つ目は、不倫相手に慰謝料を請求することです。
不倫をされた配偶者の中には「二度と連絡を取らないと約束してくれれば、慰謝料はいらない」という方もいます。
しかし、金銭的な負担といったペナルティには、再び不倫してしまうリスクを減らす効果もあります。
再発防止のためには、不倫相手へ慰謝料を請求することも有効です。
7章:話し合いで解決しない場合は弁護士に依頼するのもひとつの方法
不倫問題は、当事者間で話し合いが済めば裁判や弁護士の費用がかからず、金銭的な負担を抑えて解決できます。
しかし、不倫相手が話し合いの場に出てこない、不倫の事実や慰謝料の支払いを認めないなど、話し合いでの解決が難しい場合には弁護士に依頼するのもひとつの方法です。
弁護士に依頼すると、以下のメリットがあります。
- 不倫相手と交渉してくれる
- 不倫相手とやり取りするストレスが軽減する
- 適正な慰謝料を請求できる
費用はかかりますが、話し合いの状況によっては弁護士に依頼するとよいでしょう。
まとめ:不倫の話し合いのポイントを理解して円滑に進めよう
不倫の話し合いで失敗しないためには、以下3つのポイントを理解しておきましょう。
- まずは夫婦間で話し合う
- 不倫相手と配偶者を含む3人での話し合いを避ける
- 準備をしてから話し合いの場を持つ
不倫相手との話し合いに向けて準備すべきことは、以下の4つです。
- 証拠を集めておく
- 配偶者から話を聞いておく
- 示談書を作成しておく
- 録音機器を準備する
また、実際の話し合いの場では、以下の4点について確認しましょう。
- 不倫の事実と内容
- 示談書の提示とサイン
- 慰謝料の金額と支払方法
- 求償権の破棄
不倫相手と話し合う際は、しっかりと証拠をつかんでおくことが重要です。
また、威圧的な態度を取らないことや、反対に下手に出ないこともスムーズに話し合うために大切です。
配偶者の不倫が発覚したら、話し合いのポイントを理解して、円滑に話し合いを進めましょう。