LINEは不倫の証拠になる!?具体例と慰謝料請求に向けてやっておきたいこと

著者情報

住川 佳祐
(弁護士法人QUEST法律事務所 代表弁護士)

東京弁護士会所属。東京大学法学部卒。『NHK あさイチ』のTV出演の他、『プレジデント』『ダイヤモンド・セレクト』などメディア掲載多数。弁護士法人QUEST法律事務所のHPはこちら。

LINEのトーク履歴が不倫の証拠になる場合のポイント

あなたは、

LINEトークの履歴は不倫の証拠になる?」

LINEトークの履歴で慰謝料を請求できる?」

「不倫相手に慰謝料を請求する方法が知りたい」

などとお考えではないですか。

結論から言うと、LINEトークの履歴は証拠になり得ます。

ただし、確実に不倫の証拠となるのか確認し、さらに他の証拠も集めるなど、不倫の慰謝料請求や離婚に向けてしっかり準備をすることが重要です。

なぜなら、不倫相手とのLINEのやり取りだけでは、当事者間の話し合いが揉めた場合に、「不貞行為があった」ことを示す証拠としては十分ではない場合もあるからです。

有効な証拠となり得るのは、例えば配偶者と不倫相手と性行為中や性行為直前後の画像ややり取りなどですが、他には次のようなものがあげられます。

  • 一緒に泊まりがけで旅行に出かけた画像
  • 同棲していることがわかるやりとり
  • 性的関係を示すやり取り

それぞれ、肉体関係があることを強く推認できますが、場所や時間・回数などのメモや、クレジットカードの利用明細など、他の証拠と組み合わせることでさらに有力な証拠となり得ます。

この記事では、1章でLINEトークの履歴は不倫の証拠になるのか、2章でLINEトークの履歴で慰謝料請求に向けてやっておきたいことについて解説します。

さらに、3章では不倫相手に慰謝料を請求する方法を、4章では慰謝料請求で失敗しないためのポイントについて解説していきます。

個々の内容をしっかりと理解して、今後の行動に役立ててください。

【全部読むのが面倒な方へ|当記事の要点】

■LINEトークの履歴が不倫の証拠になる具体的な例

  • 性行為中や性行為直前後の画像
  • 一緒に泊まりがけで旅行に出かけた画像
  • 同棲していることがわかるやりとり
  • 性的関係を示すやり取り

■LINEトークの履歴を証拠とするための注意点としては、自分のスマホやカメラで撮影し、不倫の証拠となるやり取りや画像だけでなく、スマホの形状やアカウント情報なども分かるように撮影することです。

不倫の写真を見つけた際に、怒りに任せて暴力行為や脅迫行為をしないように十分注意する必要があります。

不倫のやり取りや画像・写真などの証拠を集めて、慰謝料の請求や離婚に向けて行動する場合は、弁護士など専門家に相談して十分なアドバイスを受けて準備することが重要です。

 

記事の目次1

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1章:LINEトークの履歴は不倫の証拠になる

まず始めに、LINEトークの履歴の中で不倫の証拠となり得る具体例と、履歴を証拠とするための注意点について解説していきます。

1-1:不倫の証拠になるLINEトークの具体例

不倫の証拠になるLINEトークの具体的な例は、次の4つです。

  • 性行為中や性行為直前後の画像
  • 一緒に泊まりがけで旅行に出かけた画像
  • 同棲していることがわかるやりとり
  • 性的関係を示すやり取り

    それぞれ解説していきます。

    1-1-1:性行為中や性行為直前後の画像

    LINEトークの履歴の中に、不倫相手との性行為中の画像などがあれば、肉体関係があったことを証明する確かな証拠になります。

     

    また、性行為直前後(二人でベッドの上にいる姿など)の画像ややり取りであっても、肉体関係があったことを強く推認できる証拠になります。 

    合わせて、そのやり取りの中で日時や相手が特定できれば、基本的には十分な証拠と言えます。 

    1-1-2:一緒に泊まりがけで旅行に出かけた画像

    不倫相手と一緒に泊りがけで旅行に出かけた画像ややり取りから、旅館やホテルに2人だけで出入りしていた場合は、同じ部屋に泊まったことや肉体関係があったことを強く推認することができます。

    合わせて、クレジットカードの明細や、配偶者・不倫相手の行動記録・スケジュールなどで確認することができれば、十分な証拠となる可能性が高まります。  

    1-1-3:同棲していることがわかるやりとり

    単身赴任などで別居している配偶者のLINEトークの履歴に、不貞相手と同棲していることが分かるやり取りがあった場合は、十分な証拠となります。

    例えば、「今日は早く帰るから」「夕飯はいらない」などといった、一人暮らしではなく一緒に生活していることが推認できるやり取りなどです。  

    ただし、配偶者と別居中だと、そもそもLINEを確認するチャンスがなかなかないので、別の形で証拠を取得する必要があることも少なくありません。

    1-1-4:不倫を認めたり性的関係を示すやり取り

    LINEトークの履歴に、お互いの不倫関係を認めるやり取り(性交渉の感想など)があった場合は、不貞行為を行っている十分な証拠となります。

    また、性的関係を示すやり取りがあった場合は、より具体的に不貞行為が行われた日時や相手が特定できれば、十分な証拠となる可能性が高まります。  

    1-2LINEトークの履歴を証拠とするための注意点

    LINEトークの履歴を証拠とするための注意点としては、次の3つがあげられます。

    • 自分のスマホやカメラで撮影する
    • 不倫の証拠となるやり取りの前後も撮影する
    • チェックしていることを気づかれないようにする  

      それぞれ解説していきます。

      1-2-1:自分のスマホやカメラで撮影する

      LINEトークの履歴に不倫の証拠となるやり取りや画像が残されていた場合は、自分のスマホやカメラで撮影する必要があります。

      なぜなら、LINEのメッセージだけをコピーする形で保存した場合は、実際に本人がやり取りしたものか判断できないため、偽装や加工したものだと言い訳をされる可能性が生じるからです。 

      そのため、相手が言い逃れできないように、スマホを含め画面全体を、自分のスマホやカメラで撮影することが重要です。

      なお、配偶者が素直に不貞行為を認めて協力してくれる場合には、LINE画面のスクリーンショットを送ってもらう形でも問題ありません。

      1-2-2:不倫の証拠となるやり取りのアカウントも撮影する

      不倫の証拠となるやり取りや画像を撮影する場合は、不貞行為の証拠となる部分だけでなく、配偶者のスマホと認識できるように、本体の形状までしっかり撮影することが重要です。 

      さらには、その履歴の日付や送信者のアカウント・やり取りの前後の流れまで、できるだけ証拠となる部分を取りこぼしなく残せるように撮影すると、証拠としての価値が高まります。

      1-2-3:チェックしていることを気づかれないようにする

      配偶者のLINEトークをチェックしている場合は、新規のメッセージであれば既読がつかないようにするなど、相手に気付かれないようにすることが重要です。

      なぜなら、スマホをチェックされていることがバレてしまった場合は、不倫の証拠集めが難しくなるからです。


      2章:LINEトークの履歴で慰謝料請求に向けてやっておきたいこと

      LINEトークの履歴を証拠として、不倫の慰謝料請求に向けてやっておきたいことは、次の3つです。

      • 不倫の相手は誰か調べる
      • LINEトークの履歴以外の証拠を集める
      • 弁護士など専門家に相談する

        それぞれ解説していきます。

        2-1:不倫の相手は誰か調べる

        不倫の慰謝料を請求するためには、不倫の相手が誰なのかを調べる必要があります。

        自分で調べる方法としては、配偶者の勤務先の近くに張り込んだり、配偶者を尾行したりすることで、不倫相手が確認できる場合もあります。

        実際不倫の相手は、会社の同僚やよく利用する場所の関係者が多いため、有効な手段ではありますが、不審な行為からストーカーに間違えられたりするリスクもあるため注意が必要です。

        不倫相手が誰か調べられない場合は、費用はかかりますが探偵に依頼することで、不倫相手の情報だけでなく不貞行為の証拠も得られる可能性があります。

        2-2LINEトークの履歴以外の証拠を集める

        不倫の慰謝料請求に向けてやっておきたいこととしては、LINEトークの履歴以外の証拠を集める必要があります。

        不倫の証拠となり得るものとしては、次の4つがあげられます。

        • 写真や録音・撮影データ
        • メールやSNS・手帳
        • 興信所や探偵事務所の調査報告書
        • クレジットカード利用明細・レシート

        それぞれ解説していきます。

        2-2-1:写真や音声・動画データ

        LINEトークのやり取りの中の画像だけでなく、実際の写真や音声・動画データも不貞行為を推認できる証拠になります。

        不倫の証拠としては、次にあげるものが認められる可能性があります。

        • 性行為中や性行為直前後の写真や音声・動画
        • ラブホテルや不倫相手の部屋に出入りする写真・動画
        • 一緒に泊まりがけで旅行に出かけた写真・動画
        • 不倫相手との電話や会話の音声

        単なるツーショット写真や動画では証拠としては弱いため、不貞行為(肉体関係)が推認できるものや、他の証拠と合わせて不貞行為を証明する必要があります。

        2-2-2:メールやSNS・手帳

        LINEトークの履歴と同様に、メールやSNS・手帳なども不貞行為の証拠となる可能性があります。

        これらも性的関係を示すやり取りや記録があった場合は、自分のスマホやカメラで撮影し、より具体的に不貞行為が行われた日時や相手が特定できれば、十分な証拠となる可能性が高まります。

        2-2-3:興信所や探偵事務所の調査報告書

        配偶者の浮気や不倫を疑う場合、興信所や探偵事務所に調査を依頼する方法があります。

        興信所や探偵事務所からは、調査の結果が「調査報告書」として提出されるのが一般的ですが、これも裁判では証拠として認められることが多いです。

        ポイントは、信頼できる興信所・探偵事務所に依頼するということです。 

        2-2-4:クレジットカード利用明細・レシート

        クレジットカードの利用履歴やレシートが、不倫の証拠として使える場合があります。

        特に、これまでにあげた他の証拠と組み合わせることによって、配偶者の行動が明確になり不貞行為を推認できる可能性が高まります。

        具体的には以下のものです。

        • ホテル、旅館などの宿泊施設のクレジットカードの利用明細
        • ホテル街や不倫相手の自宅近くで使われたレシート(コンビニ、レジャー施設、レストランなど) 

        2-3:弁護士に相談する

        不倫の写真や証拠を集めて、慰謝料の請求や離婚に向けて行動する場合は、弁護士に相談して準備することが重要です。

        なぜなら、不倫の慰謝料を請求するために必要な条件や慰謝料の相場、さらに離婚する場合の慰謝料を決める要素など、さまざまな法的判断が必要となるからです。

        特に離婚は、これからの将来を左右する大きな問題であり、自分が望む形での解決を目指すためには、かなりの労力を必要とします。

        離婚を決意し、より妥当な額の慰謝料の請求を望まれるのであれば、ぜひ離婚や慰謝料請求に強い弁護士に相談されることをおすすめします。


        3章:不倫相手に慰謝料を請求する方法

        不倫相手に慰謝料を請求する方法としては、次の3つがあげられます。

        • 書面の送付による請求
        • 不倫相手との話し合いによる請求
        • 民事訴訟による請求

          それぞれ解説していきます。

          3-1:書面の送付による請求

          不倫相手に慰謝料を請求する方法としては、一般的には内容証明郵便で慰謝料請求書を送付します。

          内容証明郵便で送付することで、誰が誰に対してどんな内容でいつ送付したのか証明することができるため、慰謝料の支払い義務を促し言い逃れを防ぐことができます。

          さらに、弁護士から慰謝料請求書を送ることで、相手に対してプレッシャーを与えることができます。

          内容証明郵便による慰謝料請求書の送付で、不倫相手が支払いに応じた場合は、不倫問題も解決することになります。

          3-2:不倫相手との話し合いによる請求

          不倫相手との対面による話し合いによって、慰謝料を請求する方法もあります。

          不倫慰謝料の話し合いで、金額や支払い方法、支払期日が決まり交渉がまとまった場合は、普通の合意書でも有効ですが、分割払いになる場合などは公正証書を作成することをおすすめします。

          公正証書にすることによって、相手の支払いが約束に反した場合は、裁判手続きを取ることなく給料や財産を差し押さえることもできます。

          3-3:民事訴訟による請求

          不倫相手との慰謝料交渉によって合意が得られなかった場合は、民事訴訟によって慰謝料を請求することができます。

          裁判所に対して訴状及び証拠等を提出し、不倫相手と争うことになりますが、裁判の途中で裁判官のすすめによって和解が成立することも多く、最終的には裁判官の判断によって慰謝料の金額等が決められます。

          民事訴訟の手続きは複雑で、提出する書類等も多いため、手続きをスムーズに進めて、さらに有利な結果を得るためには、弁護士に依頼することをおすすめします。


          4章:慰謝料請求で失敗しないためのポイント

          慰謝料請求で失敗しないためのポイントは、次の3つです。 

          • 証拠を集めるための過度な行為を避ける
          • 証拠に基づいて交渉する
          • 暴力行為や脅迫行為はしない

          それぞれ解説していきます。

          4-1:証拠を集めるための過度な行為を避ける

          不倫の証拠をさらに集めるために、LINEなどのアカウントに不正にログインしたり、携帯電話のデータを抜き取ったりすることは、プライバシーの侵害に当たる可能性があります。

          素人が不貞行為の証拠を集める方法には限界がありますので、プロである興信所や探偵に依頼するという方法もあります。

          興信所や探偵に依頼する場合のポイントも含めて、浮気の証拠になり得るものとその集め方について、次の記事で詳しく解説しています。

          【こんなものも証拠に!?】浮気の証拠になりうるものとその集め方を弁護士が解説

          4-2:証拠に基づいて交渉する

          不倫相手との話し合いの場では、LINEトークの履歴や写真など不貞行為を証明する証拠に基づいて、冷静に交渉することが重要です。

          不倫のやり取りや画像、その他の証拠によって不貞行為が十分推認される場合だけでなく、不貞行為が推測できる証拠等を検証することによって、不倫相手に不貞行為を認めさせることが大事です。

          そのためには、不倫現場の画像や写真、音声・動画データ、配偶者のクレジットカードの利用明細やレシートなど、不貞行為や配偶者の行動を検証できる十分な証拠を事前に集めておくことが重要です。 

          4-3:暴力行為や脅迫行為はしない

          LINEトークの履歴などで不倫の証拠を見つけた際に、怒りに任せて配偶者や不倫相手のスマホなどを無理やり奪おうとすると、暴行罪などの刑事事件に及ぶ可能性もあるので絶対にやめましょう。

          さらに、不倫相手の家や職場に直接会いに行ったり、電話で連絡を取って不適切な発言をした場合は、脅迫行為として相手に訴えられる可能性もあるので十分注意する必要があります。

          また、職場内での不倫だった場合に相手を脅迫して退職を強要した場合は、不倫相手に損害賠償を請求されるおそれもあるため絶対にやめましょう。

          不倫慰謝料の請求においては、相手の不法行為によってあなたに精神的苦痛という損害が生じ、不倫相手に慰謝料の支払い義務があるということを理解させることが重要です。

          そのためには、感情的にならずに理詰めで話を進める必要があり、一人では対応が難しい場合は弁護士に依頼することをおすすめします。


          まとめ

          ここまで、LINEトークの履歴の中で不倫の証拠となり得る具体例や、不倫相手に慰謝料を請求するためにやっておきたいことなどについて解説してきました。

          最後に、今回の内容をまとめます。

          ■LINEトークの履歴が不倫の証拠になる具体的な例

          • 性行為中や性行為直前後の画像
          • 一緒に泊まりがけで旅行に出かけた画像
          • 同棲していることがわかるやりとり
          • 性的関係を示すやり取り

          ■LINEトークの履歴を証拠とするための注意点としては、自分のスマホやカメラで撮影し、不倫の証拠となるやり取りや画像だけでなく、スマホの形状やアカウント情報なども分かるように撮影することです。

          不倫の写真を見つけた際に、怒りに任せて暴力行為や脅迫行為をしないように十分注意する必要があります。

          不倫のやり取りや画像・写真などの証拠を集めて、慰謝料の請求や離婚に向けて行動する場合は、弁護士など専門家に相談して十分なアドバイスを受けて準備することが重要です。

          この記事の内容を参考にして、これからの行動に役立ててください。

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