- 2024.10.21
- 2025.03.20
- #社長と不倫
社長と不倫に陥りやすい理由や5つのリスクと対処法を弁護士が解説


この記事を読んで理解できること
- 社長と不倫する5つのリスク
- 社長と不倫しやすい4つの理由
- 社長との不倫がバレるきっかけ
- 社長と不倫してしまった場合の対処法
あなたは、
- 社長と不倫した場合のリスクを知りたい
- 社長との不倫がばれるきっかけは?
- 社長と不倫した場合の対処法を知りたい
などとお考えでありませんか?
結論から言うと、社長と不倫した場合、社内での待遇面は他の社員より優遇されるかもしれませんが、不倫がバレた場合は、社内外の信頼を失うだけでなく慰謝料を請求される可能性があります。
他にも、仕事を続けられなくなるおそれや、ニュースや雑誌等で取り上げられる可能性があるなど、様々なリスクが伴います。
そのため、社長と不倫関係に陥った場合は、できるだけ早く関係を清算することが重要です。
そして、法的な問題についてのアドバイスが必要な場合には、法律のプロである弁護士に相談することをオススメします。
また、社長との不倫にはどのようなリスクがあるか、社長と不倫しやすい理由や不倫がバレるきっかけなど知っておく必要があります。
さらに、社長と不倫してしまった場合の対処法をについても、十分理解することが重要です。
そこでこの記事では、
1章では、社長と不倫する5つのリスク
2章では、社長と不倫しやすい4つの理由
3章では、社長との不倫がバレるきっかけ
4章では、社長と不倫してしまった場合の対処法
について説明します。
この記事を読んで、社長との不倫がもたらすリスクや、社長と不倫してしまった場合にはどのように対処すべきかをしっかり理解し、現に社長との不倫で悩んでいる方は参考にして下さい。
1章:社長と不倫する5つのリスク
この章では、社長と不倫する5つのリスクについて解説します。
- 社内での信用を失う
- 仕事を続けられなくなるおそれがある
- ニュースや雑誌等で取り上げられる可能性がある
- 離婚の原因になる可能性がある
- 慰謝料を請求される可能性がある
それぞれ説明します。
1-1:社内での信用を失う
社長との不倫が発覚すれば、社長の地位が脅かされることはなくても、不倫相手である社員は、上司や同僚、部下など社内での信用を失うことは避けられません。
社長との不倫は、社内の人間関係に微妙な影を落とすだけでなく、不倫相手である社員の地位や立場、職種にかかわらず、社内での評価は下がるでしょうし、周囲の人からの信用も失うことになるでしょう。
このように、社内での信用を失うというのが、社長と不倫するリスクの1つになります。
1-2:仕事を続けられなくなるおそれがある
社長との不倫が発覚した場合、それまでの仕事を続けられなくなるおそれがあります。
社長との不倫が明るみに出れば、不倫相手の社員は社内で気まずい思いをするだけでなく、他の社員からの信頼を失い、妬みを買ったり嫌がらせを受けたりしないとも限りません。
このような事態が続けば、よほど神経がず太くない限り、周囲の目に耐えきれず、仕事を続けられなくなるおそれがあります。
このように、仕事を続けられなくなるおそれがあるというのが、社長と不倫するリスクの1つになります。
1-3:ニュースや雑誌等で取り上げられる可能性がある
社長の不倫は、会社の規模や知名度によっては、マスコミのターゲットになりやすいため、ニュースや雑誌等で取り上げられる可能性があります。
社長の不倫に気づいたマスコミは、社長の不倫相手のプライバシーに配慮しながらも、報道価値があると見込めば、信頼できる取材源を頼りに取材攻勢をかけるでしょう。
中には、売り上げを狙い、社長の不倫と銘打って、面白おかしく書き立てるマスコミもあるでしょう。
このように、ニュース等で取り上げられる可能性があるというのが、社長と不倫するリスクの1つになります。
1-4:離婚の原因になる可能性がある
あなたに配偶者がいる場合には、社長との不倫は、配偶者に対する不貞行為として離婚の原因になる可能性があります。
不貞行為とは、婚姻、婚約、内縁関係にある人が、パートナー以外の第三者と自由な意思に基づいて肉体関係を持つことをいい違法とされています。
不貞行為は、夫婦相互の貞操義務に反する行為として、法律で定められた離婚理由(法定離婚事由)としてあげられています。
第770条1項 (裁判上の離婚)
夫婦の一方は、次に掲げる場合に限り、離婚の訴えを提起することができる。
一 配偶者に不貞な行為があったとき。
二 配偶者から悪意で遺棄されたとき。
三 配偶者の生死が三年以上明らかでないとき。
四 配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき。
五 その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき。
このように、あなたに配偶者がいる場合には、離婚の原因になる可能性があるというのが、社長と不倫するリスクの1つになります。
1-5:慰謝料を請求される可能性がある
社長との不倫が発覚した場合、社長の配偶者から慰謝料を請求される可能性があります。
不貞行為は、夫婦の平和な生活を破壊する「不法行為」とされているため、損害を被った相手に対して損害賠償の責任を負うものと定められています。
第709条 (不法行為による損害賠償)
故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は、これによって生じた損害を賠償する責任を負う。
そのため、社長の配偶者から「夫婦の平和な生活を破壊され損害を被った」として、慰謝料を請求される可能性があります。
また、あなたに配偶者がいる場合には、配偶者に対しても不法行為が成立するため、配偶者からも慰謝料を請求される可能性があります。
慰謝料の請求は、内容証明郵便で請求されることもありますが、慰謝料請求の裁判を起こされる場合もあるでしょう。
裁判の結果、慰謝料の支払いが命じられ、約束通りに支払わない場合は、給料や預貯金等の財産を差し押さえられる可能性もあります。
このように、不倫相手の社長の配偶者またはあなたの配偶者から慰謝料を請求される可能性があるというのが、社長と不倫するリスクの1つになります。
2章:社長と不倫しやすい4つの理由
この章では、社長と不倫しやすい4つの理由について解説します。
- トップにいる人はかっこよく見えるから
- お金や時間の余裕があるから
- 社内不倫がバレても咎められないから
- 不倫をカモフラージュしやすいから
それぞれ説明します。
2-1:トップにいる人はかっこよく見えるから
成功して社長というトップにいる人は、人として魅力的で、かっこよく見えるでしょう。
それは、社長という地位がそのように見えさせるともいえます。
社長という地位に就くことは、社長の椅子が約束されている「後継者」の場合は別として、一般的にはそれなりの努力と実績が認められたからに他なりません。
したがって、そういう人は、
- 向上心がある
- コミュニケーション能力が高い
- 身だしなみが整っている
- 自分を持っている
- 精神的余裕がある
といってよいでしょう。
そのため、トップにいる人は、地位がかっこよさや素敵さを醸し出すため、会社の大小にかかわらず、社長というだけでモテることになります。
このように、トップにいる人はかっこよく見えるからというのが、社長と不倫しやすい理由の1つになります。
2-2:お金や時間の余裕があるから
不倫をするには、食事や宿泊を伴う場合はもちろん、女性の気を引いたり、つなぎとめるためにプレゼントをしたりするでしょうから、多かれ少なかれお金がかかります。
社長ともなれば、自由に使えるお金に余裕があるでしょうから、不倫をすることに妨げとなるものはなく、不倫しやすいといえます。
社長という立場上、出社時間も帰宅時間も自分の都合に合わせて決められ、さらに毎日のスケジュールもある程度自由が利くため、時間の余裕があることから、不倫相手との密会も比較的自由に予定を組むことができます。
このように、お金や時間の余裕があるからというのが、社長と不倫しやすい理由の1つになります。
2-3:社内不倫がバレても咎められないから
社長の社内不倫は、道義的に非難されるとしても、それはあくまでも私的な行為であり、社長の職責上の失態とはいえません。
役員や社員らから責任を追及され咎められることもなく、また制裁ということもないため、不倫がバレても社長自身が被る影響はほとんどないといえます。
確かに、業種が、育児や教育、あるいはブライダルに関係する場合であれば、不倫は企業のイメージと信用の低下につながり、それが業績や株価に影響する可能性があります。
そうした場合は、社長自らが辞任することも考えられなくもありません。
一般の社員の場合は、社内不倫がバレても、会社が社員に懲戒処分を下すには、就業規則に根拠があることが必要です。
そして、多くの会社では、就業規則に服務規律として、社員は企業秩序を遵守すべき義務を負うものと定めており、社内不倫が企業秩序を乱したと認められる場合は、懲戒処分の対象になり得ることになります。
しかし、社内不倫は私生活上の行為であるため、企業秩序に直接関連し、または企業の社会的評価を毀損するおそれのあるようなごく例外的な場合を除き、原則として懲戒処分の対象とはならないとされています。
社内不倫がバレた場合、同じ職場では気まずいであろうという配慮から、不倫相手を配置換えにする可能性はあります。
このように、社内不倫がバレても咎められないからというのが、社長と不倫しやすい理由の1つになります。
2-4:不倫をカモフラージュしやすいから
社長は、基本的に時間が自由で行動範囲も広いため、出社時間や帰宅時間が定まっていないことが多く、帰りが遅くなっても配偶者に疑われにくいといえます。
社長は、自分の予定もある程度自由が利きますから、不倫をしてもバレにくい環境にあるといえるでしょう。
配偶者から不倫を疑われたとしても、「内密な打合せがあった」と言い訳ができ、逢瀬を楽しめてしまうのです。
接待や交渉事などで様々な人と会う機会があるため、いろいろな理由をつけて不倫をカモフラージュしやすいのも、社長ならではといえるでしょう。
このように、不倫をカモフラージュしやすいからというのが、社長と不倫しやすい理由の1つになります。
3章:社長との不倫がバレるきっかけ
この章では、社長との不倫がバレるきっかけについて解説します。
- 職場内外での不注意な行動
- 不合理な出張や仕事の依頼
- 不自然な異動や転勤
それぞれ説明します。
3-1:職場内外での不注意な行動
社長と社員が不倫関係にあれば、どんなに隠していても、二人の会話の内容や目が合ったときの様子などから、様々な場面で不倫を疑われるでしょう。
また、社長との不倫を自慢したがって、におわせるような投稿や行動をするケースも多いです。
社長は社員にとって特別の存在だけに、「おや?」と思われるような出来事が積み重なれば、社長の不倫相手に対するさり気ない話しかけなどに、疑いの目が向けられるようになってしまいます。
そうなれば、多くの社員が二人の行動に関心を持ち、注意して見るようになるでしょう。
職場内だけでなく、職場を離れてからも、ちょっとした二人の行動や服装の細かな変化にも疑いの目が向けられることになります。
また、二人は、休日を利用し、ひそかに落ち合って出かけ、誰にも見られることはないだろうと思っていても、どこに誰がいるか分からないのが現実で、会社の人に見られてしまうこともあり得るのです。
このように、職場内外の不注意な行動というのが、社長との不倫がバレるきっかけになります。
3-2:不合理な出張や仕事の依頼
女性社員の職務の内容から、その女性が社長の随行者として出張すべき理由が見当たらない場合は、他の社員からは不審の目で見られることになります。
他の社員も交替で出張していて、違和感がないのであれば、不審には思われないでしょうが、特定の女性社員の出張が際立っている場合には、誰の目にも不合理な出張と映ることでしょう。
また、仕事の依頼が特定の女性社員に多くなれば、社長室への出入りも頻繁になるため、他の社員からは不審の目で見られ、不合理な仕事の依頼と捉えられるでしょう。
このように、不合理な出張や仕事の依頼というのが、社長との不倫がバレるきっかけになります。
3-3:不自然な異動や転勤
会社の規模によるとはいえ、社員には異動や転勤はつきものです。
したがって、一般的に予想される定期的な異動や転勤であれば、誰も疑わしいという意識は持たないでしょう。
しかし、通常のローテーションからは外れ、不自然な異動や転勤が特定の女性社員にあれば、誰もが疑いを抱くことになります。
そしてそれが、一度にとどまらなかったとすれば、人事権を持つ社長の意向と見るのは当然といえるでしょう。
このように、不自然な異動や転勤というのが、社長との不倫がバレるきっかけになります。
4章:社長と不倫してしまった場合の対処法
この章では、社長と不倫してしまった場合の対処法について解説します。
- 不倫がバレないうちに関係を清算する
- 不倫がバレたら真摯に謝罪する
- 弁護士に相談する
それぞれ説明します。
4-1:不倫がバレないうちに関係を清算する
社長と不倫してしまったとしても、結婚している場合は配偶者や家族は当然として、他の社員にも不倫がバレないうちに、関係を清算するのが賢明です。
このような関係が職場の風紀・秩序を乱しかねないだけに、社長とは少しずつ距離をおきながら、自然な形で関係を解消していくのが望ましいといえます。
幸いなことに社長との不倫がバレていないのであれば、誰も傷つけないで済む可能性が高いため、自分の気持ちを整理しながら関係を清算することができれば、自然体で過ごすことができるでしょう。
このように、不倫がバレないうちに関係を清算するというのが、社長と不倫してしまった場合の対処法の1つになります。
4-2:不倫がバレたら真摯に謝罪する
社長との不倫がバレた場合、職場内で謝罪するにしても、不倫相手が不倫相手だけに、誰に対して謝罪すべきなのか悩ましい問題です。
社長が既婚者であれば、社長の配偶者や家族に謝罪するというのが、社会常識といえなくもありませんが、社長夫人からすれば、むしろ迷惑と感じ直接の謝罪を受け入れないことも考えられます。
他方で、社長との不倫がバレたからには、ケジメをつけ、仕事を続けていくためには、職場の人たちに真摯に謝罪の念を示すのが、再出発するために取るべき最善の方法といえましょう。
もちろん、配偶者がいる場合には、あなたに非がある以上、今後の夫婦関係については配偶者に委ねる覚悟で、配偶者に対し真摯に謝罪するのは当然のことです。
このように、不倫がバレたら真摯に謝罪するというのが、社長と不倫してしまった場合の対処法の1つになります。
4-3:弁護士に相談する
社長との不倫がバレて、社長やあなたの配偶者から慰謝料の支払いや離婚を迫られた場合は、弁護士に相談することをオススメします。
社長との不倫ともなれば、社長夫人の怒りが収まらないことも考えられますし、あなたに配偶者がいる場合、夫婦だけでの話し合いではお互いに感情的になって、話し合いにならないこともあるでしょう。
また、社長夫人の逆鱗に触れ、退職せざるを得ない状況に追い込まれても、社長も当事者として口出しできる立場でないとなれば、会社での身の振り方に苦慮することになります。
不倫によって、相手に精神的苦痛を与えてしまっている以上、慰謝料を支払う義務が生じます。
ただ、当事者同士で慰謝料の支払いに関して交渉を行ってしまうと、法外な慰謝料の支払いを求められたり、退職を強要される可能性もあります。
このような事態を防ぐためには、弁護士に相談し、慰謝料の支払いや離婚について交渉してもらうべきでしょう。
このように、弁護士に相談するというのが、社長と不倫してしまった場合の対処法の1つになります。
まとめ:社長と不倫した場合の5つのリスクと対処法
■社長と不倫する5つのリスク
- 社内での信用を失う
- 仕事を続けられなくなるおそれがある
- ニュースや雑誌等で取り上げられる可能性がある
- 離婚の原因になる可能性がある
- 慰謝料を請求される可能性がある
■社長と不倫しやすい4つの理由
- トップにいる人はかっこよく見えるから
- お金や時間の余裕があるから
- 社内不倫がバレても咎められないから
- 不倫をカモフラージュしやすいから
■社長と不倫してしまった場合の対処法
- 不倫がバレないうちに関係を清算する
- 不倫がバレたら真摯に謝罪する
- 弁護士に相談する
あなたは、社長と不倫した場合のリスク、社長と不倫するとどうなるか、社長と不倫した場合の対処法についてのお悩みは解決できたでしょうか。
もし、社長と不倫してお悩みの場合には、ぜひ、法律のプロである弁護士にご相談されることを検討しましょう。