- 更新日:2024.10.11
- #おばさんの不倫
【おばさんの不倫】知っておくべき6つのリスクと対処法を弁護士が解説
この記事を読んで理解できること
- おばさんの不倫の6つのリスク
- おばさんの不倫に多いきっかけ
- おばさんが不倫してしまった場合の対処法
あなたは、
- おばさんの不倫のリスクが知りたい
- おばさんの不倫は慰謝料も高額になる?
- おばさんの不倫は誰に相談すればいいの?
などとお考えではありませんか?
結論から言うと、おばさんの不倫は、若い人の不倫以上に様々なリスクを伴います。
慰謝料を請求されたり、夫から離婚を求められたりするかもしれませんし、子供との関係も壊れてしまうでしょう。
おばさんの年になってから不倫で離婚した場合は、周囲の信用を失うだけでなく、再婚が難しいため経済的にも苦しくなるかもしれません。
もし不倫関係になった場合は、おばさんの不倫のリスクを知ったうえで早めに対処し、状況によっては弁護士に相談することが大切です。
そこでこの記事では、
1章では、おばさんの不倫の6つのリスク
2章では、おばさんの不倫に多いきっかけ
3章では、おばさんが不倫してしまった場合の対処法
について解説します。
この記事を読んで、おばさんの不倫はリスクがあることをしっかり理解し、それでも不倫関係になってしまった時は、1人で悩まず弁護士など専門家に相談してください。
目次
1章:おばさんの不倫の6つのリスク
おばさんの不倫には次の6つのリスクがあります。
- 慰謝料を請求される
- 離婚の原因になる
- 子どもに悪影響を与える
- 周囲の信用を失う
- 経済的に苦しくなる
- 再婚が難しい
それぞれ見ていきましょう。
1-1:慰謝料を請求される
慰謝料は、男性や夫が不倫した場合に支払うというイメージがあるかもしれませんが、女性や妻が不倫した場合も慰謝料の支払いを求められます。
おばさんと呼ばれる年代の方が不倫した場合、ご自身に夫がいたり、不倫相手にも妻がいる可能性もあるでしょう。
おばさんの不倫が夫にバレてしまった場合、夫から離婚や慰謝料の支払いを求められる可能性があります。
また、夫から直接支払いを求められなくても、不倫相手が夫に慰謝料全額を支払った場合、不倫相手は支払った慰謝料の一部をあなたに請求(求償)することも可能です。
さらに、W不倫の場合は、自分の夫と不倫相手の妻の双方から慰謝料の支払いを求められ、慰謝料が高額になるケースもあるため注意が必要です。
慰謝料の支払いは不倫相手との連帯債務なので、全額自分で支払っても半分は求償できるのが原則です。
しかし、不倫相手が若く経済力がない場合は、結局自分が全額負担する羽目になるかもしれません。
1-2:離婚の原因になる
おばさんが既婚者の場合は、夫に不倫がバレると離婚の原因になる可能性があります。
なぜなら、不倫(不貞行為)は「法定離婚事由」(離婚請求が認められる理由)と定められているため、不貞行為の証拠があれば離婚請求が認められるからです。
そのため、不倫した場合は、離婚を請求されて家庭が崩壊する可能性がある、ということをよく知っておくことが大事です。
1-3:子どもに悪影響を与える
母親が不倫していたことが子供にバレてしまった場合、子どもに様々な悪影響を与えてしまいます。
子どもも精神的なショックを受けてしまいますし、母親を信用できなくなり、家族関係が崩壊してしまう可能性があります。
また、子どもの友達に母親の不倫がバレてしまった場合は、子どもがいじめられる原因になることも多いです。
1-4:周囲の信用を失う
おばさんと呼ばれる年になると、フルタイムでもパートタイムでも、職場での地位や信頼を得ていると思います。
また、専業主婦でも、PTAや町内会での活動やその他の活動でも、それなりに活躍していることもあります。
こうした職場や地域の繋がりがある中で、不倫していたことが周囲に発覚してしまうと、一気に信用を失ってしまうでしょう。
仕事ではキャリアに大きな影響が出てしまったり、慣れた職場でも退職を余儀なくされたりするケースもあります。
地域の活動でも、周囲から白い目で見られて参加しにくくなったり、住みづらくなり引っ越しせざるを得なくなるかもしれません。
このように、おばさんと呼ばれる年代の方が不倫することは、周囲からの信用を失ってしまうリスクがあります。
1-5:経済的に苦しくなる
おばさんの不倫がバレてしまった場合は、慰謝料を請求されたり、既婚者であれば離婚されたりする可能性があるため、経済的に苦しくなるケースが多いです。
特に、W不倫の場合は、自分の夫と不倫相手の妻の双方から慰謝料を請求され、慰謝料が高額になるケースもあります。
また、離婚した場合は、夫と離れて自分で生活費を稼ぐ必要があり、専業主婦であれば新しい仕事を見つける必要もあります。
さらに子どもがいる場合は、子どもの教育費や習い事などに使えるお金や、生活費なども必要最低限に抑えられるケースも多いです。
1-6:再婚が難しい
最近では、熟年離婚する夫婦も少なくないですが、離婚後に再婚できるケースはそう多くはありません。
こうした事情は、おばさんと呼ばれる年代で離婚する場合も同様で、離婚後の資金計画や老後暮らす場所の確保も必要になります。
不倫相手との再婚を考える方もいらっしゃるかもしれませんが、不倫からの再婚は周囲から祝福されにくく、これまでの友人や親族関係を断つ覚悟が必要です。
また、不倫相手に妻子がいる場合は、自分が離婚しても、相手も離婚してくれるとは限りません。
未婚の若い人が不倫相手の場合は、そもそも、本気ではない可能性もあり、いざ結婚を迫ると、引かれてしまい、これまでの関係が崩れてしまうこともあります。
不倫相手との再婚も難しいとなると、離婚後は独身で過ごすしかなくなります。
若い人ならば、離婚後も、すぐに交際相手が見つかるかもしれませんが、おばさんと呼ばれる年代の方になると、再婚のハードルが上がります。
このようにおばさんの浮気や不倫には、再婚が難しくなるリスクがあることを覚悟しなければなりません。
2章:おばさんの不倫に多いきっかけ
おばさんの不倫に多いきっかけは、次の4つです。
- パート先や職場の飲み会
- 趣味や習い事、ボランティア活動
- 地域での集まりや行事
- 子どもの学校や習い事
それぞれ見ていきましょう。
2-1:パート先や職場の飲み会
おばさんと呼ばれる年齢でも、異性と出会うチャンスが多いのは、やはり職場です。
パートの立場でもフルタイムの立場でも、仕事が終わった後で、男性を含むメンバーとともに飲み会を行うかもしれません。
飲み会がきっかけで急接近し、そのまま、夜も一緒に過ごし、恋愛関係、不倫関係になってしまうこともあるでしょう。
2-2:趣味や習い事、ボランティア活動
趣味や習い事、ボランティア活動に参加したことがきっかけで、異性と出会うこともあります。
女性と男性の習い事は違うと思うかもしれませんが、例えば、料理教室に通うのは、女性だけでなく最近では男性が料理教室に通うことも珍しくなくなりました。
フィットネスジムにしても、女性限定の時間帯がない場合は、男女関係なく利用できるため、偶然の出会いがきっかけで、恋愛関係、さらに不倫関係に発展してしまうこともあるでしょう。
ボランティア活動も、男女関係なく参加するため、作業内容は別でも、休憩時間に話し込んだことがきっかけで仲良くなり、恋愛関係、さらに不倫関係に至ってしまうかもしれません。
このように、趣味や習い事、ボランティア活動は、話題や感性が共通していることも多いために、男女の仲も深くなりやすく、不倫のきっかけとなりやすいと言えます。
2-3:地域での集まりや行事
地域での集まりや行事も、不倫のきっかけとなる場合があります。
例えば、町内会や地域のお祭などの行事で、一緒に仕事をしたり会話をしたりして仲良くなり、恋愛関係、さらには不倫関係に発展してしまうこともあります。
ケースとしてはそう多くはありませんが、一方が独身の場合は、恋愛関係や不倫関係になりやすいかもしれません。
2-4:子どもの学校や習い事
PTAなどの学校の集まりや子供の習い事がきっかけで、恋愛関係や不倫関係に至ってしまう場合もあります。
PTAなどの学校の集まりや子供の習い事に出るのは、母親の役目と言う家庭も多く、ママ友はできても、男性との出会いなどないのではないかと思うかもしれません。
しかし、夫がそうした活動に参加することも珍しくなくなっていますし、寡夫であれば、自分が参加するしかありません。
また、学校や習い事の先生が男性の場合も、出会ったことがきっかけで恋愛関係や不倫関係になってしまうこともあります。
この場合、出会う男性は既婚者が多いため、W不倫となりがちです。
3章:おばさんが不倫してしまった場合の対処法
おばさんが不倫してしまった場合は、次の3つの対処法を検討してください。
- 不倫がバレないうちに関係を清算する
- 不倫がバレたら真摯に謝罪する
- 弁護士に相談する
それぞれ見ていきましょう。
3-1:不倫がバレないうちに関係を清算する
おばさんと呼ばれる年齢になっても、夫以外の男性にときめいてしまうのは仕方のないことです。
夫との関係が冷え込んでいて、夜の営みがまったくない状況ならば、夫以外の男性と関係を持ちたくなってしまうのは、ある意味やむを得ないかもしれません。
しかし、おばさんの不倫には、これまで紹介したような様々なリスクがあります。
不倫関係がバレてしまってから後悔しても遅いので、バレないうちに不倫関係を清算するのが最善と言えます。
3-2:不倫がバレたら真摯に謝罪する
不倫がバレてしまった場合は、慰謝料を請求されたり、夫から離婚を突きつけられることがあります。
そのような事態を避けるためには、夫や不倫相手の配偶者に対して真摯に謝罪することが大切です。
謝罪せずに無視したり、開き直って家出したりすると、慰謝料が増額されてしまう可能性もあります。
不倫相手の配偶者に対しては、自ら謝罪に出向くことは難しいかもしれません。
そもそも、面会を拒否されてしまう場合もありますし、謝罪の場で罵詈雑言を浴びせられたり、ご自身に危険が及ぶかもしれません。
このようなリスクを回避するためには、弁護士に同行してもらうか、弁護士を通して示談を成立させることも検討しましょう。
一方、夫に対しては自ら謝罪することが最善でしょう。
夫から暴力を振るわれるおそれがある場合は、ためらわず、DV支援団体などに助けを求めてください。
ご自身の不倫がきっかけでDVに発展したとしても、DVについては被害者であることに変わりはありません。
3-3:弁護士に相談する
不倫関係を精算することは、どのような年代の方でも容易なことではありません。
不倫問題は自分で解決したいと考えてしまうかもしれませんが、不倫関係がバレた後で夫や不倫相手に謝罪する場合、時にはご自身に危険が及ぶ可能性があります。
早い段階で弁護士に相談することにより、不倫関係からの離婚危機を回避できるケースもあります。
また、慰謝料を請求されている場合も、その金額が適正なのかどうかは、ご自身だけで判断することが難しいかもしれません。
しかし、ご自身の過ちがきっかけの不倫でも、不当な慰謝料の支払いに応じる必要はありません。
不倫からの離婚に至った場合でも、有責配偶者として夫の要求をすべて飲み込まなければならないわけではありません。
少しでも有利な条件で離婚するためには、弁護士に相談して早めに弁護士のサポートを受けてください。
まとめ:おばさんの不倫のリスクと対処法
おばさんの不倫には、次の6つのリスクがあります。
- 慰謝料を請求される
- 離婚の原因になる
- 子どもに悪影響を与える
- 周囲の信用を失う
- 経済的に苦しくなる
- 再婚が難しい
おばさんの不倫に多いきっかけは次の4つです。
- パート先や職場の飲み会
- 趣味や習い事、ボランティア活動
- 地域での集まりや行事
- 子どもの学校や習い事
おばさんが不倫してしまった場合の対処法は次の3つです。
- 不倫がバレないうちに関係を清算する
- 不倫がバレたら真摯に謝罪する
- 弁護士に相談する
おばさんの不倫は若い方と比べても様々なリスクがあることをしっかり理解し、不倫関係にならないように自制してください。
それでも、不倫関係になってしまった時は早めに対処し、一人で解決が難しい場合は弁護士に相談してください。