モラハラの慰謝料相場は50~300万円!慰謝料を請求する3つのポイント


この記事を読んで理解できること
- モラハラの慰謝料相場は50万~300万円程度
- モラハラの慰謝料金額に影響する4つの要素
- モラハラで離婚し慰謝料を請求するためのポイント
- 慰謝料請求を弁護士に依頼する3つのメリット
あなたは、
- モラハラの慰謝料相場が知りたい
- モラハラで慰謝料を請求するためのポイントは?
- できるだけ高額な離婚慰謝料を貰いたい
などとお考えではありませんか?
結論から言うと、モラハラの慰謝料相場は、一般的には50万~300万円程度と言われていますが、慰謝料を請求するためにはモラハラがあったことを立証できる証拠を集める必要があります。
しかし、モラハラの証拠は目に見える形で残りにくいため、裁判などの公的な場でその実態を証明することが難しいケースも多いです。
慰謝料の相場は50万~300万円と幅が広いですが、モラハラの内容や悪質性、被害者の精神的損害の程度等、個々の状況によって慰謝料の金額が左右されます。
この記事では、
1章では、モラハラの慰謝料相場は50万~300万円程度
2章では、モラハラの慰謝料金額に影響する4つの要素
3章では、モラハラで離婚し慰謝料を請求するためのポイント
4章では、慰謝料請求を弁護士に依頼する3つのメリット
について解説します。
この記事の内容をしっかり理解し、モラハラの慰謝料を請求する際の参考にしてください。
目次
1章:モラハラの慰謝料相場は50万~300万円程度
モラハラで離婚する場合の慰謝料相場は、50万~300万円程度と言われています。
慰謝料の金額が50万~300万円と幅広いのは、モラハラの具体的な内容や深刻さ、被害者の精神的損害の程度など、個々の状況に応じて金額が変動するからです。
特に、慰謝料金額が高額になる事案は、モラハラの悪質性や継続性が強い場合や、うつ病等の精神的疾患の程度が重い場合などに限られるでしょう。
また、離婚の原因が、モラハラだけでなく不貞行為やDVによる暴力などが含まれる場合も、慰謝料金額が高額になります。
2章:モラハラの慰謝料金額に影響する4つの要素
モラハラの慰謝料金額に影響する要素としては、次の4つがあげられます。
- モラハラの内容や悪質性
- モラハラの頻度や期間
- 婚姻期間
- 幼い子供の有無
それぞれ解説します。
2-1:モラハラの内容や悪質性
モラハラの内容や悪質性が強いほど、モラハラに対する慰謝料が増額される要素になります。
例えば、より悪質性が強いと判断される事例としては、次のようになります。
- 無視するだけでなく、罵倒したり馬鹿にしたりする
- 嫌がらせだけでなく、人格そのものを否定する
- 行動を制限するだけでなく、友人との付き合いや仕事を辞めさせる
- 買い物を制限するだけでなく、十分な生活費を与えない
これらの他にも、モラハラの内容によって悪質性が強いと判断された場合は、慰謝料が増額される要素となります。
また、モラハラが原因で被害者が医療機関を受診している場合は、慰謝料が増額される要素となります。
特に、被害者がうつ病を発症した場合は、高額の慰謝料が認められる可能性があります。
2-2:モラハラの頻度や期間
モラハラの頻度が高く期間が長いほど、慰謝料が増額される要素となります。
モラハラの頻度が高いほど精神的苦痛は多くなり、期間が長いほど蓄積される精神的ダメージが大きくなるため、より悪質と判断されるからです。
2-3:婚姻期間
一般的に離婚の慰謝料は、婚姻期間が長いほど増額される要素となるため、モラハラが原因の場合も高額になる可能性があります。
過去の判例では、婚姻関係が長く続いているほど、破綻した場合の苦痛も大きいとみなされているからです。
逆に3年以下の場合は、婚姻期間が短いと判断され、慰謝料が減額される可能性もあります。
つまり、婚姻期間が3年以下の場合は慰謝料の減額要素になりますが、15年を超えるような長期間の場合は、増額要素になる可能性があります。
2-4:幼い子供の有無
一般的に離婚の慰謝料は、夫婦の間に幼い子供がいる場合は増額される要素となるため、モラハラが原因の場合も高額になる可能性があります。
なぜなら、配偶者のモラハラによって夫婦関係が破綻すると、子供の成長にも悪影響が出る可能性があるからです。
未成熟の子供は両親の存在を必要としているのに、一方の親の勝手な行動によって正常な関係が築けなくなります。
そのため過去の判例では、幼い子供がいる場合は慰謝料の増額要因になり、相場よりも高い慰謝料が支払われることがあります。
3章:モラハラで離婚し慰謝料を請求するためのポイント
モラハラで離婚し慰謝料を請求するためのポイントは、次の3つです。
- モラハラの証拠を集める
- モラハラ配偶者と別居する
- 離婚後の準備をする
それぞれ解説します。
3-1:モラハラの証拠を集める
モラハラが原因で離婚する場合は、モラハラの証拠を集めることが重要です。
モラハラを理由として離婚する場合、モラハラがあったことを公的な場で証明する必要があるからです。
モラハラの証拠を収集する方法としては、次の3つがあげられます。
- モラハラの内容や日時を記録しておく
- モラハラ発言を録音しておく
- スクリーンショット等でメッセージのやり取りを保存しておく
モラハラの証拠の有無は、離婚の成否だけでなく、慰謝料の請求等にも影響してくる重要ポイントです。
モラハラが原因で離婚する場合は、事前にモラハラの証拠をしっかり掴むことを優先しましょう。
3-2:モラハラ配偶者と別居する
モラハラが原因で離婚する場合は、モラハラ配偶者と別居して距離を置くことも大切です。
一旦、距離を置くことで、配偶者がモラハラに気付くこともありますし、事の重大さを冷静に判断できるようになれば、離婚を含めて夫婦関係を見直せるようになります。
別居した場合、生活費が心配になるかもしれませんが、離婚するまでの間は相手方に婚姻費用を請求できます。
婚姻費用とは、婚姻中の夫婦の生活にかかる費用のことで、夫婦である以上別居しても受け取れるため、別居後すぐに請求できます。
もちろん、モラハラをするような相手がすんなり渡すことはないかもしれませんが、夫婦であれば当然認められる権利なので、弁護士に依頼したり、裁判所の調停手続を利用したりすることで確実に回収できます。
3-3:離婚後の準備をする
モラハラ配偶者と離婚するためには、離婚後に相手に頼らず生活できる収入源を確保する必要があります。
モラハラで離婚する場合、慰謝料を請求できる場合もありますが、金額がはっきりしておらず、すぐに支払ってもらえるとは限りません。
そのため、自分の収入だけで生活していくための準備をしておく必要があります。
特に専業主婦だった場合、離婚後に新たに就職先を見つけようとしても、選択肢が限られてくる可能性が高いです。
生活に十分な収入を確保できない可能性もあるため、事前に資格を取得しておくなど、スキルアップのための準備が必要となるでしょう。
4章:慰謝料請求を弁護士に依頼する3つのメリット
慰謝料請求を弁護士に依頼するメリットとして、次の3つがあげられます。
- 慰謝料請求や増額できる可能性が高まる
- モラハラ配偶者との交渉を任せられる
- 別居や離婚する際のアドバイスを受けられる
それぞれ解説します。
4-1:慰謝料請求や増額できる可能性が高まる
モラハラの慰謝料請求を弁護士に依頼すると、モラハラを立証する証拠を確保するためのアドバイスが得られるため、慰謝料を請求できる可能性が高まります。
また慰謝料の金額も、相手との交渉によって増額できる可能性があります。
弁護士に依頼をした場合、論理的かつ法的な観点から相手と交渉することで、慰謝料請求が有利に進められるからです。
離婚の話し合いや慰謝料請求を自分で行う場合、モラハラ配偶者から合意を得ることは難しいケースが多いです。
離婚の合意だけでなく慰謝料を確実に払ってほしい場合は、慰謝料請求を弁護士に依頼することをオススメします。
4-2:モラハラ配偶者との交渉を任せられる
弁護士に依頼することで、モラハラ配偶者との交渉をすべて任せられます。
モラハラを理由とした離婚では、配偶者が納得しないケースも少なくないため、交渉が難航する可能性があります。
また、モラハラの被害者側は、加害者である配偶者に対して恐怖心を抱いていて、とても自分から離婚を切り出せる状況にはありません。
そのため、離婚し慰謝料を請求するためには、夫婦だけで話し合うのではなく、弁護士を代理人に立てて話し合うことをオススメします。
4-3:別居や離婚する際のアドバイスを受けられる
弁護士に依頼することで、慰謝料請求だけでなく、別居や離婚する際のアドバイスを受けることができます。
モラハラだけでなく不倫やDVなど、別居や離婚の理由や実情は夫婦によって様々です。
そのため、別居の準備や別居するタイミング、離婚の成否や親権の獲得、財産分与・慰謝料・養育費等の請求など、それぞれに違った対応・解決法が必要になります。
弁護士に相談し適確なアドバイスを受けることによって、夫婦の実情に合った最善の方法を選択できる可能性が高くなります。
まとめ:モラハラの慰謝料相場は50万~300万円程度
■モラハラの慰謝料金額に影響する要素
- モラハラの内容や悪質性
- モラハラの頻度や期間
- 婚姻期間
- 幼い子供の有無
■モラハラで離婚し慰謝料を請求するためのポイント
- モラハラの証拠を集める
- モラハラ配偶者と別居する
- 離婚後の準備をする
■慰謝料請求を弁護士に依頼するメリット
- 慰謝料請求や増額できる可能性が高まる
- モラハラ配偶者との交渉を任せられる
- 別居や離婚する際のアドバイスを受けられる
モラハラ配偶者と離婚し慰謝料を請求する際は、この記事の内容をしっかり理解し参考にしてください。