
あなたは、
「不倫していること(されていること)を、誰かに相談したい」
「不倫について、誰に相談したら良いんだろう」
「不倫を相談して、悩みを解決したい」
などの悩み、疑問をお持ちではありませんか?
不倫で悩みを抱えると、誰にも相談できずに一人で悩み続けるというケースが非常に多いようです。
しかし不倫の悩みは、時間が経てば解決するものではありません。
むしろ、解決を先伸ばしにするほど、
- 不倫がバレて、慰謝料請求される(不倫している側)
- 不倫の証拠が集められなくなり、慰謝料請求できなくなる(不倫されている側)
という危険性があるからです。
そのため、できるだけ早い段階で不倫の悩みを誰かに相談し、何かしらの行動を始めることをおすすめします。
そこでこの記事では、まずは不倫の悩みの相談先と、相談するメリット、デメリットについて解説します。
さらに、よりスムーズに悩みを解決するために、相談前にやっておくべきことと、相談の具体的な流れについて解説します。
しっかり読んで、あなたの悩みの解決に役立ててくださいね。
目次
1章:不倫している人・されている人が相談するべき相談先
それではさっそく、不倫している人・されている人が相談するべき相談先について解説していきます。
不倫トラブルは、以下のような相談先に相談することができます。
それでは、順番に解説します。
1−1:【弁護士】おすすめ度★★★
不倫トラブルの相談先として、最もおすすめなのが弁護士です。弁護士に相談するメリット、デメリットや相談の流れについて解説します。
1−1−1:弁護士への相談のメリット、デメリット
弁護士に相談することには、以下のようなメリット、デメリットがあります。
【弁護士への相談のメリット】
- 法律の視点から状況を判断してくれる
- これからやるべきこと、やってはならないことを具体的に教えてくれる
- 集めるべき証拠について具体的に教えてくれる(不倫された側)
- 依頼すれば、あなたの代わりに責任を持って解決まで動いてくれる
- 依頼すれば、手間、時間、心理的ストレスを最小限にして解決することができる
【弁護士への相談のデメリット】
- 弁護士費用が必要になる
不倫は違法行為(不法行為)で、不倫された側は配偶者に離婚請求をしたり、配偶者と不倫相手に慰謝料請求をすることができます。
そのため、法律の専門知識や不倫トラブルの実績を持っている弁護士に相談して、確実な解決方法を教えてもらうことをおすすめします。
不倫した加害者側は、離婚や慰謝料を請求される可能性がありますが、その場合も必ずしも相手の要求が通るというわけではありません。
離婚や慰謝料請求は、法律や判例が判断基準になるため、場合によっては被害者側の要求が認められないこともあるからです。
そのため、不倫した側にとっても、専門家である弁護士に相談することがおすすめなのです。
もし、自分だけで解決しようとしたり、法律知識を持たない人に相談して解決しようとすると、
- 慰謝料がもらえなかったり、本来もらえるはずの金額より少なくなってしまう(不倫された側)
- 示談後に慰謝料が支払われず、再度トラブルが発生する(不倫された側)
- 法外な慰謝料の支払いを認めてしまう(不倫した側)
- 本来受け入れる必要がない要求を認めてしまい、取り返しが付かなくなる(不倫した側)
ということもあり得ます。
こうした事態を避けるためにも、法律の専門家である弁護士に相談することが大事なのです。
【コラム】弁護士に依頼して解決した事例
弁護士に相談したことで、実際に不倫のトラブルが有利な形で解決できた、というケースがあります。
当事務所で解決した一例を紹介します。
《不倫で請求された慰謝料を減額できたケース》
不倫がバレて、不倫相手の配偶者から500万円の慰謝料を請求されましたが、それを100万円まで減額できた、というケースもありました。
《不倫で慰謝料を請求し、高額の支払いを認めさせたケース》
配偶者が不倫していることを知り、不倫相手に300万円の慰謝料の支払いを認めさせたケースがあります。依頼後のほとんどの手続きを弁護士が行い、2ヶ月で認めさせることができました。
1−1−2:弁護士への相談の流れ
弁護士に相談する流れは、以下のようになります。
簡単に解説します。
ステップ①弁護士探し
まずは、あなたの悩みを相談できる弁護士を探しましょう。
弁護士は、誰でも良いというわけではありません。
医者に「眼科」「耳鼻科」などの専門分野があるように、弁護士にも「交通事故」「労働問題」などの専門分野があります。
そのため、自分が積極的に扱っている分野以外に関しては、苦手だという弁護士も少なくないのです。
したがって、以下の基準から「不倫トラブルに強い」弁護士を探すことをおすすめします。
【不倫トラブルに強い弁護士の選び方】
- 実績が多い、教えてくれる
- 大手ではない
- 問い合わせ時に慰謝料がどのくらいになるか教えてくれる
不倫に強い弁護士の選び方や、弁護士に依頼するメリットについて詳しく知りたい場合は、以下の記事をご覧ください。
【保存版】不倫トラブルを弁護士に依頼して最大限有利に解決する全手法
ステップ②状況の整理
弁護士の候補が見つかったら、相談する前に現在の状況を整理しましょう。
不倫されているという場合は、現在分かっている範囲で、
- 不倫相手のフルネーム
- 不倫相手の住所、電話番号、勤務先のいずれか
- パートナーもしくは不倫相手が、不倫を認めているかどうか
- 証拠があるかどうか(※)
などについて整理しておきましょう。
※証拠について、詳しくは2−2をご覧ください。
不倫していて、自分の配偶者や不倫相手の配偶者に不倫がバレてトラブルになったという場合は、
- 不倫の内容(期間や回数など)
- 不倫相手との関係性
- 不倫の夫婦関係への影響
- 何を要求されているのか
- 何を証拠として握られているのか
などについて、分かる範囲で整理しておきましょう。
状況を整理しておくことで、スムーズに相談することができ、弁護士も的確なアドバイスをすることができます。
ステップ③相談
状況を整理したら、さっそく相談しましょう。
相談すれば、あとは弁護士が、法律に基づいてあなたの状況を判断し、これからやるべきことをアドバイスしてくれます。
相談後は、その後の対応を弁護士に依頼した方が良いケースも多いです。
その場合は、
- 依頼したら何をやってくれるのか
- 弁護士費用はいくらになるのか
を確認しておきましょう。
1−2:【信頼できる知人・友人】おすすめ度★★
相談先として、もっとも身近な存在に「知人・友人」もあります。
知人・友人に相談することは、もっとも手軽ではありますが、誰にでも良い相談先というわけでもありません。これから、そのメリット、デメリットや相談方法について説明します。
1−2−1:知人・友人への相談のメリット、デメリット
知人、友人に相談するメリット、デメリットは以下の通りです。
【知人、友人に相談するメリット】
- 人に話して心が楽になる
- あなたに寄り添ったアドバイスをくれる
【知人、友人に相談するデメリット】
- 解決に繋がらない
- 間違った解決策を提案されることもある
- 周囲にバレる可能性がある
メリットとしては、何より信頼できる身近な人に相談することで、あなたの心が楽になる上、あなたに寄り添ったアドバイスをくれるということです。
そのため、解決策を求めているというより、共感してもらいたいという場合には良いかもしれません。
しかし、知人、友人の多くは専門知識を持たない一般人だと思います。
そのため、相談しても解決には繋がりませんし、それどころか間違った解決策を提案される可能性もあります。
その場合は、さらに状況を悪化させる可能性すらあるのです。
それだけではありません。
あなたが、その知人、友人を信頼できると思っていたとしても、その人はうっかり周囲に、あなたが不倫トラブルに巻き込まれていることを周囲にバラしてしまうかもしれません。
そうなれば、あなたの信頼が失われてしまう可能性もあります。
そのため、弁護士としては、不倫というデリケートな問題を、安易に知人、友人に相談すべきではないと考えています。
1−2−2:知人、友人に相談する流れ
それでも、知人、友人にまずは話を打ち明けたいという場合は、以下の流れで相談することをおすすめします。
ステップ①信頼できる知人、友人を探す
知人、友人に相談する上で最も大事なのが、信頼できる人を探すことです。
あなたの知人、友人の中で、信頼できる人、口が固く周囲にバラさない人を厳選して探しましょう。
そのような知人、友人がいなければ、他の相談先に相談することをおすすめします。
ステップ②話すことを厳選して相談する
相談する相手を見つけたら、相談内容を厳選して相談しましょう。
解決ではなく、共感してもらって楽になることを目的とするなら、後のトラブルを防ぐために、話す内容を厳選することが大事です。
たとえば、
- 不倫相手の素性(名前、仕事、済んでいる所、関係性など)
- 不倫トラブルの具体的な内容
などは話さないことをおすすめします。
なぜなら、あなたが不倫されているという場合、まずは相手に知られないように証拠を集め、先手を打って行動することなどが必要になるため、相手に伝わってしまうと、あなたにとって不利になるからです。
また、あなたが不倫しているという場合も、具体的なことを話すと、不倫相手の配偶者に伝わってしまう危険性があります。
そのため、相談することは、あなたが辛いと思っていることや、今後どうしたいと思っているか、といった内容だけに留めることが大事なのです。
1−3:【ネット上の掲示板など】おすすめ度★
相談先として、ネット上の掲示板や質問サイトを利用されることも見受けられます。
しかし、弁護士として、ネット上で相談することはおすすめしません。
なぜなら、ネット上で質問をしても、
- 回答者は、匿名で、回答に一切の責任を負わない
- 回答者が専門家ではなく、間違った回答をすることがある
- 不倫トラブルは、悩みの内容や解決策がケースバイケースであるため、他人の体験談が参考にならない
という理由から、信頼できる回答がもらえない可能性が高いからです。
もしネットで相談したいという場合は、弁護士が回答してくれる可能性が高いもの(たとえば「弁護士ドットコム」など)を利用しましょう。
1−4:不倫相談専門のNPOやカウンセラーには要注意
不倫の相談先について検索すると、不倫相談を専門とするNPOやカウンセラーが出てくることがあります。
しかし、このようなNPOやカウンセラーへの相談は要注意です。
なぜなら、弁護士資格を持たない人が法律相談をすることは「非弁行為」と言う、違法行為だからです。
それは、医師資格を持たない人に病気の相談をするようなものなのです。
そのため、何らかの解決を求める場合は、最初から弁護士事務所に相談することをおすすめします。
ただし、不倫によって心の傷を負っていて、誰にも話せない不倫の話を誰かに聞いて欲しい、心の負担を軽くしたいという場合は、心療内科に相談して改善できることがあります。
2章:効率よく相談するための準備
不倫トラブルを解決したいという場合、これから紹介する準備をしておくことで、相談後に、より迅速に解決することができます。
弁護士に相談する場合は、以下の準備をしておきましょう。
【不倫相談前にやるべき準備】
- 状況の整理
- 証拠集め
それぞれ、簡単に解説します。
2−1:状況の整理
1章でも解説しましたが、スムーズに相談するためには、あなたの今の状況を整理することが大事です。
特に、不倫されている場合は、
- 不倫の内容
- 夫婦関係へのダメージについて
- 不倫をした配偶者が自白しているか
不倫している側は、
- 相手から要求されていること
- 提示されている証拠
をしっかり整理しておくことが大事です。
なぜなら、離婚や慰謝料請求は、過去の判例に基づいて、認められる条件や金額が変わるからです。
特に慰謝料の金額は、複数の要因から総合的に決定されるため、状況によって金額が大きく変わることがあります。
そのため、できるだけ正確に今の状況を整理することが大事なのです。
あなたの状況次第では、
- さらに高額の慰謝料請求ができる(不倫された側)
- 慰謝料が減額できる(不倫した側)
ということもあり得ます。
もし、慰謝料の金額を左右する複数の要因ついて詳しく知りたい方は以下の記事も読んでみてください。
まさか自分の家庭で・・不倫の慰謝料相場と増額・減額を左右する7つの要因とは
2−2:証拠集め(不倫されている側)
不倫されているという場合、相談前にこれから紹介する「証拠」を集めておくことをおすすめします。
不倫トラブルを解決する上では、弁護士に依頼を受け入れてもらうことや裁判に進んだ場合に裁判官に不倫があったことを認めてもらう必要があります。そのためには、証拠が必要なのです。
証拠の有無や、どのような証拠を集められるかによって、相手に要求できる条件や金額が変わってしまうため、できるだけ複数の証拠を集めておくことが大事なのです。
しかも、証拠は早い段階で集めておかなければ、請求する相手が気づいて、証拠隠滅を図る可能性があります。
そのため、相談の前の段階で集め始めておくことをおすすめします。
証拠になるものはいろいろなものがありますので、これから紹介するものを工夫して集めてみてください。
【証拠になるもの】
- 写真(ホテルに出入りする写真、ホテルや旅行先でのツーショットなど)
- 録音した音声データや録画した撮影データ
- クレジットカードの利用明細、レシート
- Suica、PASMOなどの利用履歴
- メール、LINEや手紙
- SNSやブログ
- 手帳、日記、メモ
- GPS
- 不倫相手の住民票の写し
- 妊娠、堕胎を証明できるもの
- 子どもの血液型
- 興信所や探偵の調査報告書
【証拠にならないもの】
- 改ざんが疑われてしまうもの
→加工が可能な音声や画像データ(デジカメの写真、スクリーンショット)など。 - 異性といつも出かけているという事実
→証拠がなく、証言だけしかない場合は、慰謝料請求が認められにくいです。 - 違法に集めたもの(盗聴、盗撮、盗み見)
→ただし、不倫の証拠は普通の方法では集めることが難しいため、違法な集め方でも認められることが多いです。認められにくいのは、著しく反社会的な集め方(他人の自宅や土地に入っての盗撮、カメラの設置、窃取など)です。
より詳しい証拠の内容やその集め方については、以下の記事をご覧ください。
【浮気・不倫の13の証拠】証拠になるもの・ならないものを弁護士が解説
3章:不倫相談後の流れ
不倫相談後は、大きく以下の3つの行動が考えられます。
- 離婚手続きをする
- 慰謝料請求の手続きをする
- 再構築のために行動する
それぞれ解説します。
3−1:慰謝料請求の手続きをする
不倫された場合は、不倫の加害者である配偶者や不倫相手に慰謝料を請求することができます。不倫してしまった場合は、慰謝料を請求される事を覚悟しなければなりません。
不倫の中でも不貞行為に該当する場合の慰謝料の金額は、以下のように相場が決まっています。
【不貞行為の慰謝料相場】
■不倫はしたが夫婦関係は継続:50万円~100万円
■不倫が原因で別居に至った:100万円~200万円
■不倫が原因で離婚に至った:200万円~500万円
慰謝料を請求する方法には、
- 裁判外の交渉による請求
- 裁判による請求
という2つの方法があります。
裁判外の交渉とは、夫婦2人の間で、もしくは弁護士をつけて、話し合いによって慰謝料の金額に折り合いを付ける方法のことです。
これで解決しなかった場合に、裁判によって慰謝料を求めていくことになります。
そのため、慰謝料を請求したいという場合は、相談後に弁護士に依頼し、基本的には交渉からはじめられます。
不倫してしまった場合は、相手の弁護士から連絡が来て、始めて慰謝料を請求されていることが分かります。そのため、連絡があったらすぐに弁護士に相談し、その後の対応を依頼することをおすすめします。
慰謝料請求の詳しい流れやポイントについて、詳しくは以下の記事をご覧ください。
【保存版】1円でも多く不倫慰謝料を請求するためのポイントを徹底解説
3−2:離婚手続きをする
不倫で離婚することに決めた場合、相談後に離婚手続きが進められることになります。
離婚の流れは、以下の通りです。
離婚の方法には、
①協議離婚:話し合いによる離婚
②調停離婚:家庭裁判所を使った離婚手続き
③裁判離婚:協議や調停で条件が合意できなかった場合の、最終的な離婚手続き
の3つがあり、たいていは①で解決されます。
①が最もスピーディーかつ手間が少なく、③が最も時間、手間、お金(裁判や弁護士費用)がかかります。
そのため、多くは協議離婚や調停離婚で解決されるのです。
詳しい方法は、不倫トラブルに強い弁護士に相談してみましょう。
【保存版】不倫トラブルを弁護士に依頼して最大限有利に解決する全手法
3−3:再構築のために行動する
さらに、不倫について相談した後に、
「やっぱり、離婚や慰謝料請求をせずに穏便に解決したい」「夫婦関係を再構築したい」と思われることもあると思います。
その場合は、夫婦関係を再構築するために、しっかり話し合ってください。
一度破壊されてしまった夫婦関係を、円満な関係に再構築していく上では、様々な困難があると思います。
それでも粘り強く二人で努力すれば、元の関係よりも良い関係が作れることもあります。
再構築のためのサポートは弁護士にはできませんが、周囲の人に相談し協力してもらって、前向きに行動してみてください。
まとめ
いかがでしたか?
最後に今回の内容を振り返ります。
【不倫トラブルの相談先】
- 弁護士:おすすめ度★★★
- 信頼できる知人・友人:おすすめ度★★
- ネット上の掲示板など:おすすめ度★
【不倫相談前にやるべき準備】
- 状況の整理
- 証拠集め
【不倫相談後の流れ】
- 離婚手続きをする
- 慰謝料請求の手続きをする
- 再構築のために行動する
あなたに合う相談先を見つけて、できるだけ早く行動をはじめてください。
【この記事で紹介した関連記事】
【保存版】不倫トラブルを弁護士に依頼して最大限有利に解決する全手法
【浮気・不倫の13の証拠】証拠になるもの・ならないものを弁護士が解説