【残業代請求】弁護士選びの8つのポイントと解決までの流れや費用を解説

監修者

弁護士法人新橋第一法律事務所
代表弁護士 住川 佳祐

【残業代請求】弁護士選びの8つのポイントと解決までの流れや費用を解説
チェック
この記事を読んで理解できること
  • 絶対失敗しないための「残業代請求に強い弁護士選び」8つのポイント
  • 弁護士に依頼した場合の「具体的な手順」と実は少なくてすむ「費用」を解説
  • 実は簡単!あなたの「請求する残業代の金額」を計算する方法とは
  • 残業代を請求する前に確認するべき2つのこと

あなたは、

「残業代を請求しようと思っても、どの弁護士を選べば良いのか分からない」

「誰に頼んでも一緒でしょ?」

「誰が良いいか分からないから、とりあえずベテラン弁護士に頼めば安心かな?」

と考えていませんか?

残業代の請求においては、弁護士選びは極めて重要です。

残業代の請求に詳しくない弁護士を選んでしまうと、会社側の弁護士に良いように丸め込まれてしまいます。

その結果、本来もらえる残業代より安くなる可能性もあります。

本来、あなたがもらえる残業代をきちんと取り戻すためにも、残業代請求に強い弁護士に依頼することをおすすめします。

この記事では、

  • 弁護士しか知らない、「残業代請求に強い弁護士」を選ぶための8つのポイント
  • 実際に弁護士に依頼した場合の「流れ」と実は少ない「費用」について
  • あなたの「本当の残業代」を計算する方法

などについて解説します。

確実に残業代を取り戻すためにも、弁護士を選ぶ際の判断基準にしてください。

全部読むのが面倒な方へ|当記事の要点

■残業代請求に強い弁護士の選び方

  1. HPに残業代請求に強いと記載されている
  2. HPに過去にとった請求額実績が掲載されている
  3. 大手の事務所だから安心は間違い!小さい事務所を選ぶ方が無難
  4. 今まで何件「残業代請求」を扱ったか聞いてみる
  5. 企業の顧問になっているところは避ける
  6. 裁判の実績が多い弁護士は避ける
  7. 相談料無料、着手金ゼロ、完全成功報酬
  8. 残業代がどれくらいとれるのか、事前に答えることができる

■残業代請求の弁護士費用

  • 相談料の相場:無料~10000円
  • 着手金の相場:無料〜30万円(完全成功報酬制の弁護士に依頼すれば着手金も無料になる)

■残業代請求を弁護士に依頼した場合の流れ

「交渉」→「労働審判」→「裁判」の順番になるのが一般的だが、経験豊富な弁護士なら交渉だけで解決できることが多い。

未払い残業代を取り返したいというあなたへ、まずはお気軽にご相談ください
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1章:絶対失敗しないための「残業代請求に強い弁護士選び」8つのポイント

残業代を請求する場合、どんな弁護士を選んでも良いわけではありません!

必ず「残業代請求に強い弁護士」を探して、依頼する必要があります。

ほとんどの人は、知人に頼れる弁護士などはいないと思われますので、まず初めにインターネットで検索してみましょう。

インターネットなどで検索した際や、電話で問い合わせる時に「これをクリアしておけばOK」と判断できるポイントを8つご紹介します。

【弁護士選びの8つのポイント】

  • HPに「残業代請求に強い」と記載されている
  • HPに「過去の請求額実績」が掲載されている
  • 大手の事務所だから安心は間違い!小さい事務所を選ぶ方が無難
  • 今まで何件「残業代請求」を扱ったか聞いてみる
  • 企業の顧問になっているところは避ける
  • 裁判の実績が多い弁護士は避ける
  • 相談料無料、着手金ゼロ、完全成功報
  • 残業代がどれくらいとれるのか、事前に答えることができる

それでは、詳しく解説します。

1-1:HPに「残業代請求に強い」と記載されている

インターネットで探す場合、まず、弁護士事務所のHPを確認し、

「残業代請求に強い

「残業代請求に力を入れている

などの記載がある事務所を選びましょう。

あなたは、

弁護士は、全員法律の知識があるのだから、残業代に強い弁護士じゃなくても良いのでは?

と思われるかもしれません。

しかし、実際は法律の知識は広い範囲に及ぶため、自分の得意な分野以外の件については、あまり知識が無い弁護士が多いのです。

そのため、「残業代の請求に強い」と明言している弁護士を選ぶことが大切なのです。

1-2:HPに「過去の請求額実績」が掲載されている

 残業代の請求に強い弁護士事務所であることが分かったら、次は過去にとっている請求額実績を確認してみましょう。

残業代請求に関して、実績がある事務所であれば、請求額実績をHPなどに記載していることが多いです。

できれば請求額実績が確認できる事務所を選ぶのが良いでしょう。

1-3:大手の事務所だから安心は間違い!小さい事務所を選ぶ方が無難

請求実績を見るにあたって、注意して頂きたいことがあります。

それは大手の事務所HPで「全体で○件の実績がある」と表示されているケースです。

大きな事務所ですと、残業代請求が得意な人が在籍していたとしても、実際にあなたを担当するのは実績のあまりない弁護士になる可能性があります。

弁護士事務所は、美容院のように「○○が得意な人で」といったオーダーはできない仕組みになっています。

つまり、大手の事務所ですと、運任せになってしまうことが少なからずあるのです。

そのため、小さめの事務所で実績を公開しているところを選ぶのが無難でしょう。

1-4:今まで何件「残業代請求」を扱ったか聞いてみる

弁護士の候補が見つかったら、今まで何件の残業代請求を扱ったかを聞いてみましょう。

目安として、50件以上の実績があれば安心です。

1-5:企業の顧問になっているところは避ける

 避けるべき弁護士の特徴として「企業の顧問になっていること」があげられます。

企業の顧問になっている弁護士は、「企業と戦おう」としているあなたとは逆の立場、いわば「敵」にあたります。

残業代請求をする際は、あなたの味方、つまり労働者側の利益のために戦っている弁護士を選ぶべきでしょう。

1-6:裁判の実績が多い弁護士は避ける

避けるべき弁護士の特徴2点目は、「裁判の実績が多い」弁護士です。

「裁判の実績が多い方が経験値の高い弁護士なんじゃないの?」

と思われるかもしれません。

しかし、実際は、「残業代の請求」では、ほとんど裁判をすることなく、交渉で取り返すことが多いのです。

裁判は、お金も時間もかかるし大変ですが弁護士の報酬は高くなります。

そのため、すぐに裁判に持ち込もうとする弁護士は、あなたの利益をあまり考えていない弁護士の可能性がありますので、避けた方が良いでしょう。

1-7:相談料無料、着手金ゼロ、完全成功報酬

次に、気を付けるべきポイントは、相談料と着手金がゼロの弁護士を選ぶという点です。

残業代を取り返す自信のある弁護士は、相談料や着手金にこだわらず、残業代をとれたあとに報酬を受け取る「完全成功報酬制」を導入しています。

自信があるからこそできることですよね。

あなたには、こういった判断基準を参考に、残業代請求に自信のある弁護士を選んでほしいと思います。

1-8 :残業代がどれくらいとれるのか、事前に答えることができる

最後に、弁護士に正式に依頼する前に「実際に残業代はいくらぐらいとれるのか」を聞いてみることをおすすめします。

残業代請求の実績がある程度あり、自信がある弁護士ならば、この質問に答えることができるでしょう。

「実際に請求してみないと分からない」などと答える弁護士は、残業代請求のプロではない可能性が高いので、避けた方がよいでしょう。

2章:弁護士に依頼した場合の「具体的な手順」と実は少なくてすむ「費用」を解説

信頼できる弁護士の選び方について、理解することはできたでしょうか?

それでは、これから弁護士に依頼した場合の「具体的な手順」と「費用」について解説します。

実は、弁護士に依頼すると言っても「訴訟」になることは少ないです。
 
おそらくあなたが心配しているであろう「費用」の面でも、「完全成功報酬制」の弁護士に依頼すれば、「相談料」や「着手金」ゼロで依頼することができます。
 

それでは、詳しく見てみましょう。

2-1:無料でも可能?まずは相談

弁護士への相談を検討している場合、まずは電話や対面で相談してみましょう。

事前の相談で、「請求できるか否か」「請求した場合のおおまかな金額」を知ることができます。

あなたが在職中で、今後、退職を考えている場合、実際に請求する時期については、相談可能です。

そのため、弁護士に相談していることが会社にばれることはありませんので、安心して下さい。

依頼時には「相談料」や「着手金」という初期費用がかかってしまうことがあります。

【費用】相談料の相場:無料~10000円

相談料は、「有料」の場合と「無料」の場合があります。

ただし、残業代請求に自信のある弁護士は、成果報酬として費用を回収するため、相談料は「無料」にしていることが多いです。

【費用】着手金の相場:無料〜30万円

着手金とは、弁護士に依頼する場合、通常かかる費用です。

依頼人の1ヶ月分の給料の額であるのが一般的です。

ただし、着手金も「完全成功報酬制」の弁護士を選べばかかりません。

相談の次に、実際に会社に残業代を請求していきます。

残業代の請求は「交渉」「労働審判」「裁判」の流れが多いので、この順番で詳しく解説していきます。

2-2:ほとんどはこれで解決!弁護士と会社での「交渉」

弁護士が電話や書面を用いて、直接会社と交渉します。
 

弁護士は、あなたからヒアリングした内容をもとに交渉しますので、あなたは会社に出向く必要はありません。

あなたが在職中で、これから退職を考えている場合、実際に交渉を開始する時期については、相談可能です。

そのため、弁護士に相談していることが会社にばれることはありません。

弁護士は、あなたと相談した後に、会社に下記のような内容を書面電話で伝えて、交渉を開始します。

何度か弁護士とブラック企業が交渉し、金額が折り合った時点で、残業代支払いとなります。

交渉だけで終わった場合、あなたはほとんど何もする必要がなく、いつのまにか弁護士が解決して口座に残業代が振り込まれているイメージです。

【費用】実費の相場:1万円~2万円

実費とは、弁護士が交渉の過程で使用するお金(郵送代・通信費・コピー代など)のことです。

この実費は、あなたの負担となりますが、慰謝料の請求や残業代請求に自信のある弁護士なら、慰謝料・残業代を回収した後に支払うようにしてくれる可能性もあります。

【費用】成功報酬の相場:回収金額の20~30%

回収した後の成功報酬は事務所によって異なります。

事務所のHPをチェックするか、直接問い合わせをしてみましょう。

2-3:交渉で解決しなかった場合は労働審判

交渉で決着が付かなかった場合、労働審判を行います。
 

労働審判とは、裁判所に行き、会社・あなた・裁判官などの専門家で残業があったかどうかを確認し、支払いの必要性や金額などを決定することです。

労働審判の場合は、解決するまで以下のような流れで進みます。

労働審判の流れ

第1回労働審判で解決されれば、申立てから1〜2ヶ月程度、第2回、第3回まで延びれば1ヶ月〜2ヶ月程度期間も延びることになります。

労働審判の回数は、最大3回までと決められているため、裁判のように何回も裁判所に行ったり、長期化することがないのが特徴です。

あなたも初回の労働審判のみは参加する必要がありますが、それ以降は参加しなくていい場合もあります。

裁判になると費用や手間がかかるため、ブラック企業の経営者もできれば裁判はやりたくないと考えています。

そのため、多くの場合、「交渉」か「労働審判」で決着が付きます。

しかし、労働審判において決定されたことに不服がある場合は、訴訟(裁判)へ移行します。

2-4:最後の手段は訴訟(裁判)

訴訟(裁判)は労働審判と違い、何回までという制限がなく、長期に渡り争い続ける可能性があります。
 
「何度も裁判所に行かないといけないのは大変そう。 」
「あなたはほとんど出廷する必要はありません。 行く必要があるのは、本人尋問のときだけです。」
 
裁判所で「原告(あなたもしくは、あなたが依頼した弁護士)」と「被告(会社)」が主張し合い、裁判官が判決を下します。


訴訟の流れはこのようになっています。

訴訟(裁判)の流れ

最高裁まで行くことはほとんどないため、多くは地方裁判所までの1〜2年程度で終わるようです。

裁判所で「原告(あなたもしくは、あなたが依頼した弁護士)」と「被告(会社)」が主張し合い、裁判官が判決を下します。

裁判になると労働審判のように、最大3回という決まりもないため、数年単位で争うこともあります。

ただし、先ほどお伝えした通り、残業代請求で裁判まで行くことは少なく、ほとんどは労働審判で決着がつきます。

【費用・労働審判申立て・訴訟提起費用】

労働審判申立てや訴訟提起の費用は、請求額によって変わってきます。

労働審判・訴訟の費用

参考https://www.courts.go.jp/vcms_lf/315004.pdf

このように、弁護士を利用して訴えれば、あなたが思うよりも手間・時間・お金をかけずに、残業代を請求することができるのです。
 

それでは、自分の残業代がどのくらいになるのか、簡単に計算してみましょう。

3章:実は簡単!あなたの「請求する残業代の金額」を計算する方法とは

弁護士に依頼すれば、請求できる残業代の金額も代わりに計算してくれます。

しかしその前に一度、だいたいの残業代の請求額を、自分で計算してみることをオススメします。

実際に計算してみると、自分が請求できる残業代の金額が、意外と大きな額になることが分かるでしょう。

そこで、

  • 残業代の正しい計算方法
  • 実は労働時間にカウントできる10の時間

について、解説します。

3-1:残業代の計算方法

残業代の計算式は、以下のものです。

残業手当の計算式

ここでの「残業時間」とは、「1日の労働時間の8時間を超える部分」もしくは「週の労働時間の40時間を超える部分」のことです。

1日8時間・週40時間を超えたら残業

基礎時給」とは、あなたの時給のことです。

月給制で働いている人は、自分の月給を1ヶ月の所定労働時間(約170時間)で割ると自分の基礎時給を計算することができます。

(注)所定労働時間とは、会社から決められている1ヶ月の平均労働時間のことです。

割増率」とは、残業時間の時給にかけられるもので、中小企業の場合は以下の4つがあります。

割増率一覧

※残業代の計算方法について、詳しくは以下の記事を参照してください。

5分で分かる!正しい残業代の計算方法と実は残業になる8つの時間

それでは、月給25万円の人が毎月60時間残業している場合を例に、実際に計算してみましょう。

この場合基礎時給は、

25万円÷170時間=約1470円

深夜や法定休日の残業がなかったとすると、1ヶ月の残業代は、

基礎時給1470円×割増率1.25倍×残業時間60時間=11万250円

残業代を2年間さかのぼって請求するとすれば、

11万250円×24ヶ月=264万6000円

と、かなり大きな金額になることが分かります。

あなたの請求できる金額はいかがだったでしょうか。

もう1点注意して頂きたいことがあります。

それは、これから紹介する「10の時間」も、残業代計算をするときに、残業時間にカウントできることが多いということです。

3-2:実は残業時間?!残業代計算の残業時間にカウントできる10の時間

例えば始業前に掃除着替えをする時間があり、その時間が労働時間に含まれていなかったら、その時間は労働時間としてカウントすることが可能です。

残業代としてカウントできる時間を知ると、「思っていたより残業時間が長かったので、請求できる残業代も意外と多いと分かった」なんてことも。

残業代を最大限取り返すためにも、下記の時間を確認してください。

【残業時間としてカウントできる時間】

  1. 掃除:始業前や就業後の掃除時間
  2. 着替え:制服、作業服、防護服などに着替える時間
  3. 休憩時間:休憩中の電話番や来客対応などを依頼された場合
  4. 仕込み時間:ランチとディナーの間の仕込み時間
  5. 準備時間:店舗などで開店前の準備をする時間
  6. 待機時間:トラックの荷待ちの時間など
  7. 仮眠時間:警報や緊急事態に備えた仮眠の時間(特に警備や医療従事者など)
  8. 研修:会社からの指示で参加した研修
  9. 自宅の作業:仕事が終わらず自宅に持ち帰って仕事した時間
  10. 早出残業:定められた勤務時間よりも前に出社し仕事した時間

これを読んで、「あれ?この時間はうちの職場では残業扱いされてないぞ?」と思ったものがあったかもしれません。

そんな場合は、会社から残業時間・残業代をごまかされている可能性が高いです。

これらの「ごまかされやすい時間」について、詳しくは以下の記事を参照してください。

弁護士が解説する「残業の定義」とごまかされやすい8つの労働時間

4章:残業代を請求する前に確認するべき2つのこと

残業代を請求するためには、必ず押さえておかなければならないポイントが2つあります。それは、

  • 残業していたことを示すことができる「証拠」を集めること
  • 残業代請求には「3年の時効」があり、3年経つと二度と請求できなくなること

の2点です。

4-1:確実に残業代を取り戻すために、まずは「証拠集め」を始めよう

残業代を請求するために押さえておかなければならないポイントの1つめは、「証拠集め」です。

残業代をもらうためには、まずは自分で証拠を集めることをおすすめします。

弁護士に依頼する場合でも、相談した後に証拠集めを弁護士にやってもらうこともできます。

しかし、弁護士が証拠を要求しても提出しない悪質な会社もあるため、会社に在籍しているうちに、自分で証拠を集めておくことがより確実なのです。
 

残業代の証拠として有効なのは、以下のようなものです。

【勤怠管理している会社で有効な証拠】

  1. タイムカード
  2. 会社のパソコンの利用履歴
  3. 業務日報
  4. 運転日報
  5. メール・FAXの送信記録
  6. シフト表

これらの証拠になるものについて、会社から証拠隠滅されないように、パソコンからデータをダウンロードしたり、シフト表や日報は写真に撮ったりして、保存しておきましょう。

また、これらの証拠になるものがなくても、諦める必要はありません。

タイムカードを置いていなかったり、日報をつけないような勤怠管理してない会社でも、以下のようなものが証拠になり得ます。

【勤怠管理していない会社で有効な証拠】

  1. 手書きの勤務時間・業務内容の記録(もっともおすすめ)
  2. 残業時間の計測アプリ
  3. 家族に帰宅を知らせるメール(証拠能力は低い)

証拠としては、①の本人の筆跡が確認できる「手書き」のものが、もっとも証拠として認められる可能性が高いです。

③の家族へのメールなどは証拠として認められないこともありますので、できるだけ「手書き」で記録に残すようにしましょう。

できれば3年分の証拠があることが望ましいですが、なければ半月分でもかまわないので、できるだけ毎日の記録を集めておきましょう。

証拠集めについて、一点注意しなければならないことがあります。

それは、絶対に「ウソ」の内容のことを書かないことです。

証拠の中にウソの内容があると、信用性が疑われて不利になってしまいます。

そのため、証拠は「19時30分」ではなく、「19時27分」のように、1分単位で記録し、曖昧さが指摘されないようにしておきましょう。

詳しい証拠の集め方については、

【保存版】知らないと損する?残業代請求する為に揃えておくべき証拠

の記事を参照してみてください。

4-2:残業代が請求できるのは「3年間」

残業代請求において押さえておかなければならないポイントの2つめは、残業代の請求のは「3年間の時効」があるということです。

毎月の給料日を基準に、3年前の残業代は時効が成立し、二度と請求することができなくなってしまいます。

つまり、毎月の給料日のたびに、1ヶ月分の残業代が消滅していくのです。

きちんと働いた分の残業代を受け取るためにも、時効を迎える前に請求する準備をしましょう。

時効については、詳しくは、

残業代請求の時効は3年!時効を止める3つの手段と具体的な手続きの流れ

を参照してください。

まとめ:残業代請求に強い弁護士

いかがだったでしょうか?

最後にもう一度、今回学んだことを振り返ってみましょう。

まず、残業代請求を依頼する弁護士を選ぶ際は、下記の8つのポイントを事前に確認しましょう。

  1. HPに残業代請求に強いと記載されている
  2. HPに過去にとった請求額実績が掲載されている
  3. 大手の事務所だから安心は間違い!小さい事務所を選ぶ方が無難
  4. 今まで何件「残業代請求」を扱ったか聞いてみる
  5. 企業の顧問になっているところは避ける
  6. 裁判の実績が多い弁護士は避ける
  7. 相談料無料、着手金ゼロ、完全成功報酬
  8. 残業代がれくらいとれるのか、事前に答えることができる

弁護士に依頼することは、「残業代の計算などを自分でする必要がない」「自分で交渉するよりも高額な金額をとれることが多い」などのメリットがあります。

もし、今、あなたがあまりお金が無かったとしても諦める必要ありません。

残業代請求に自信がある弁護士であれば「完全成功報酬型」を導入しており、残業代の請求ができてから弁護士費用を支払うことも可能です。

また、残業代請求をする上で大事なのが、

  • 残業時間を証明できる証拠を集めること
  • 3年間の時効が成立する前に手続きを進めること

という2点です。

この記事で読んだ内容を活かして、すぐに行動をはじめてください。

5分で分かる!正しい残業代の計算方法と実は残業になる8つの時間

弁護士が解説する「残業の定義」とごまかされやすい8つの労働時間

【保存版】知らないと損する?残業代請求する為に揃えておくべき証拠

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