興信所とは?探偵事務所との違いと費用相場について

監修者

弁護士法人QUEST法律事務所
代表弁護士 住川 佳祐

興信所とは?探偵事務所との違いと費用相場について
チェック
この記事を読んで理解できること
  • 興信所とは?
  • 【ケース別】興信所の費用相場5つのケース
  • 興信所の料金プラン4種類と選び方
  • 興信所の費用を抑えるコツ
  • 興信所選びで失敗しないための3つのコツ

あなたは、

  • 興信所に調査依頼をしたいけど費用はいくら?
  • パートナーの浮気調査を依頼したい
  • 興信所は探偵事務所とは違うの?

などとお考えではないでしょうか?

興信所とは、個人だけでなく企業なども含めてさまざまな調査をする民間機関ですが、依頼内容や調査日数によっては費用が一律ではないこともあります。

これまで調査依頼をしたことがない場合は、費用に対する不安を抱くのも当然のことで、ぼったくりや詐欺の心配もあるでしょう。

しかし、不安や心配ばかりでは、悩みの解決には至らない現実があります。

早期解決を目指すためには、興信所について詳しく知り、費用はもちろん自分に合う興信所を選んで依頼することが大切です。

そこでこの記事では、

1章では、興信所とは?

2章では、【ケース別】興信所の費用相場

3章では、興信所の料金プラン4種類と選び方

4章では、興信所の費用を抑えるコツ

5章では、興信所選びで失敗しないための3つのコツ

について解説します。

興信所の費用相場と自分に合う調査プランを把握して、悩みの早期解決を目指しましょう。

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1章:興信所とは?

興信所とは、どのような機関なのか、探偵事務所との違いを含めて解説していきます。

  • 興信所とは「依頼に基づき個人や企業の信用・財産などを調査する民間機関」のこと
  • 興信所と探偵事務所との違い

それぞれ解説していきます。

1-1:興信所とは「依頼に基づき個人や企業の信用・財産などを調査する民間機関」のこと

興信所とは、依頼に基づき個人や企業の信用・財産などの調査を行う民間機関で、依頼内容によっては所在や行動なども調査します。

浮気調査や素行調査も興信所の調査項目であり、これらの調査をするには「探偵業法」に則って各都道府県の公安委員会への届け出が必要です。

1-2:興信所と探偵事務所との違い

興信所と同じくさまざまな調査ができる民間機関として探偵事務所が挙げられますが、どのような違いがあるのか気になる方もいることでしょう。

具体的には両者に大きな違いはなく、明確に線引きされているわけではありません。

ただ、興信所は企業に関する調査が多い傾向があり、探偵事務所は個人向けの調査が多い傾向があります。

浮気調査や素行調査・人探し・所在調査などの場合は両者に大きな違いがないので、プランや費用などから依頼先を選ぶと良いでしょう。

2章:【ケース別】興信所の費用相場5つのケース

興信所の費用は、調査内容や調査日数などにより変動します。

そのため、まずは調査別の料金相場を把握して、自分に該当するケースをチェックすることが大切です。

  • 浮気・不倫調査(行動調査)の料金相場
  • 身元・身辺調査の料金相場
  • 人探し調査の料金相場
  • 信用(素性)調査 の料金相場
  • 盗聴調査の料金相場

興信所の調査で、代表的な5つのケースについて解説します。

2-1:浮気・不倫調査(行動調査)の料金相場

浮気や不倫調査の料金相場は、20~100万円程度と幅のある金額となっていて、調査の難易度・期間・調査員の人数・地域・興信所の料金体系の違いなどが影響しています。

調査員の人数が多く長期的な調査になると、その分費用が高くなる計算です。

また、難易度は調査対象について事前に提供できる情報量や、対象者本人の警戒レベル、盗聴器やGPSなどの機器を使用するかでも違ってきます。

2-2:身元・身辺調査の料金相場

身元・身辺調査の場合は、2週間あたり40~80万円程度です。

身元・身辺調査は調査対象者の行動パターンを調べるため、ほかの調査よりも日数がかかる傾向があります。

調査が難航した場合は期間延長となる可能性もあるので、その際は料金が割高になることもあります。

2-3:人探し調査の料金相場

人探し調査は10~100万円が相場で、調査の難易度により料金が変動します。

たとえば、

  • 調査対象者に関する事前の情報提供が十分ではない場合
  • 調査するエリアが広い場合
  • 対象者が行方不明になってかなりの年月が経過している場合

は難易度が上がり料金も高くなります。

2-4:信用(素性)調査 の料金相場

信用(素性)調査の料金相場は、個人の場合安くても15万円程度、対象者とその家族といったように調査対象者が増えると50万円以上になることもあります。

家族が別居している場合は、居住地までの交通費や宿泊費がかかる可能性があります。

また、調査対象者の親族まで調べたいケースや、家系図を作りたいといった場合は、人数やエリアにもよりますが料金が高くなると考えていて良いでしょう。

2-5:盗聴調査の料金相場

盗聴調査の料金相場は、20平米あたり2万円程度、20平米は一般的なワンルームのイメージです。

調査対象が、戸建てやオフィスなどのように広くなるほど料金が高くなります。

また、興信所によっては盗聴器を発見した場合の成功報酬や、盗聴器の撤去費用、調査対象までの交通費が上乗せされるケースもあります。

3章:興信所の料金プラン4種類と選び方

興信所の料金体系には、主に4つのプランがあります。

  • 調査時間と場所がわかっているなら時給型がおすすめ
  • 調査時間を限定するなら基本料金型がおすすめ
  • 身辺調査など長期的な調査ならパック型がベター
  • 尾行がメインなら基本料金+調査費用型をチョイス

調査内容におすすめの料金プランと併せて解説していきます。

3-1:調査時間と場所がわかっているなら時給型がおすすめ

浮気調査を例にすると、パートナーが浮気相手と待ち合わせる場所や時間がピンポイントでわかっている場合、調査時間は早ければ1時間程度で済む可能性があります。

興信所の調査は、最小単価が調査員1名からなので、このように調査対象の行動パターンや時間と場所がわかっている場合は、時給型のプランがオススメです。

ただ、想定していた場所から移動したり、狙っていた時間に調査対象者が現れなかったりした場合は、調査の延長が必要となります。

調査の成果が出ない、調査員の増員が必要になった場合は、割高になることもあるのでその点には十分注意しましょう。

3-2:調査時間を限定するなら基本料金型がおすすめ

基本料金型は別名を定額制ともいい、調査日当日のうち3時間・5時間・8時間などのように、ある程度まとまった時間で料金設定をしているプランです。

1日24時間で料金設定をして、その日のうちなら何時間調査したとしても一律料金というケースもあります。

また、基本料金型は時給型よりも1時間あたりの金額を安く抑えられることが多いので、1時間では調査しきれないけれど、所定の時間内なら終わるだろうという調査にオススメです。

ただ、予定よりも調査が早く終わったとしても、所定のプラン料金は支払わなければならないことや、反対に延長したい場合は延長料金がかかります。

延長料金や交通費・駐車場代などについては、事前に確認しておきましょう。

3-3:身辺調査など長期的な調査ならパック型がベター

パック型は10時間・15時間・30時間などのように、やや長時間で料金を設定したプランで、所定の時間内なら日をまたいでも調査できるプランです。

例えば15時間のパックの場合、3日の調査期間を設けてそれぞれ5時間ずつ調査してもらう、といった使い方ができます。

時給型や基本料金型よりも、1時間あたりの単価を安く抑えられることが多く、回数券のような感覚で消費できます。

パートナーが会社を出てから帰宅するまで数日間調査してほしい、結婚相手の行動を数日間確認したいといった身辺調査に適しています。

また、ストーカー対策として、自分とその周囲を一定期間見張ってもらうといった使い方もできます。

ただ、所定の時間を消費しきらないうちに調査が終わった場合は、返金されないケースがあるので注意が必要です。

反対に、所定の時間では成果を出せず延長する場合は、1時間あたりの単価が高くなる可能性があります。

さらに、交通費や駐車場代が含まれているのか、パック料金の内訳は必ず確認しておきましょう。

3-4:尾行がメインなら基本料金+調査費用型をチョイス

尾行がメインとなる浮気調査や身辺調査の場合、基本料金+調査費用型が便利です。

ここで言う基本料金とは、着手金やカメラなどの機材料金、報告書作成料金などの諸経費を含む料金で、調査費用は人件費を指します。

たとえば、基本料金が5,000円で調査員1名1時間あたり8,000円、4時間の尾行を行ったとしましょう。

合計料金は、5,000円+8,000円×4=37,000円となり、調査した時間の分だけ支払うスタンスです。

ただ、興信所の調査は、調査員2名体制が基本となることや、曜日や時間帯により1時間あたりの単価が変動する可能性があることは覚えておいてください。

数日このプランを利用したい場合、毎回基本料金がかかるのか、初回のみなのかも併せて事前に確認しておきましょう。

4章:興信所の費用を抑えるコツ

興信所への調査依頼を検討している場合、できることなら少しでも費用を安く抑えたいものです。

そこで本章では、興信所の費用を安く抑えるコツを紹介していきます。

  • 対象者の調査日程と場所を決める
  • 興信所の調査にはできるだけ協力する
  • 依頼する興信所は複数箇所比較検討する

自分で取り組める内容もあるので、ぜひ目を通してください。

4-1:対象者の調査日程と場所を決める

まず1つめは、調査対象者の調査日程と場所を絞り込むことが挙げられます。

たとえば、パートナーの浮気調査をする場合、浮気相手と会いそうな金曜の夜や、泊りがけの出張で家を空けるタイミング、同僚との飲み会で遅くなると連絡があった日時などが挙げられます。

土日の休日でもなにかと理由をつけて外出する、もしくはその逆に、自分が外出して自宅を空けるといったタイミングも狙い目です。

調査対象者がある程度まとまった時間で1人になるときに、浮気相手と会う可能性が高いので、事前にセッティングするのもありです。

このように、調査対象者が動き出すであろう日時を絞り込むことで、調査時間や日数を最小限に抑えることができます。

4-2:興信所の調査にはできるだけ協力する

興信所が調査するうえで必要な情報は、できるだけ提出することも費用を抑えるポイントです。

たとえば、通勤時のルートや移動手段友人関係や同僚の情報・画像などを提出しておくことで、興信所側としても対象者が誰と会っているかを確認しやすくなります。

そうなれば、興信所が対象者の周囲の情報をあらためて調べる手間を省けるので、わずかな時間でも調査時間を短縮することにつながります。

4-3:依頼する興信所は複数箇所を比較検討する

国内には、約7,000もの興信所(探偵事務所含む)があります。

それぞれが、独自の料金プランや調査プランを持っていて、同じ調査案件でも料金が違う可能性はあるでしょう。

そのため、複数の興信所に見積もりを出してもらい、調査内容を含めて比較検討し、納得いく費用の興信所を選ぶことをオススメします。

5章:興信所選びで失敗しないための3つのコツ

興信所に調査依頼をする際は、費用や調査プランのみならずどの興信所に依頼するかが重要です。

中には、悪質な興信所や調査に対するスキルや知識がないところもあるでしょう。

では、どのような基準で選べば良いのか、興信所選びで失敗しないための、次の3つのコツを紹介していきます。

  • 興信所の事務所の所在を確認する
  • 探偵業届出証明書と調査業協会への加入を確認する
  • 実績は豊富にあるか

それぞれ解説します。

5-1:興信所の事務所の所在を確認する

興信所のHPに記載されている、事務所の場所や連絡先の情報が正規のものか、電話やフォームから問い合わせを行い、直接事務所に出向いて相談してみましょう。

興信所の中には、掲載住所がレンタルオフィスだったり、事務所が実在しないために事務所以外の場所で面談したりするケースがあります。

事務所の所在を確認することで、悪質な業者を避けることにつながります。

5-2:探偵業届出証明書と調査業協会への加入を確認する

興信所や探偵事務所は、公安委員会に届け出を行い、探偵業届出証明書を掲示することが法律で定められています。

HPに掲載されている届け出番号と事務所の届け出番号が一致するかも確認しておきましょう。

また、興信所や探偵事務所に対し、業務上必要な教育や研修を行う一般社団法人全日本総合調査業協会という団体があります。

HPや事務所内に内容を掲示する必要はありませんが、HPへの掲載があるかは念のために確認してください。

また、見当たらない場合は、事務所に出向いたときに直接聞くことができるので、調査のスキルを図る意味でも確認しておきましょう。

5-3:実績は豊富にあるか

HP内にその興信所の実績がどれだけあるか確認することも重要なポイントです。

本当に実績がある興信所は、調査結果のサンプルや個人情報を伏せた実際の報告書などを掲載しているケースがあります。

こうした、信ぴょう性ある実績が豊富なことを一応の判断基準として、営業年数も含めてチェックしましょう。

まとめ:興信所とは個人や企業の信用・財産などを調査する民間機関。費用相場は40~60万円

最後に今回の内容を振り返ります。

【興信所とは?】

  • 興信所とは「依頼に基づき個人や企業の信用・財産などを調査する民間機関」のこと
  • 興信所と探偵事務所との違い

【ケース別:興信所の費用相場】

  • 浮気・不倫調査(行動調査)の料金相場
  • 身元・身辺調査の料金相場
  • 人探し調査の料金相場
  • 信用(素性)調査の料金相場
  • 盗聴調査の費用相場

【興信所の料金プラン4種類と選び方】

  • 調査時間と場所がわかっているなら時給型がおすすめ
  • 調査時間を限定するなら基本料金型がおすすめ
  • 身辺調査など長期的な調査ならパック型がベター
  • 尾行がメインなら基本料金+調査費用型をチョイス

【興信所の費用を抑えるコツ】

  • 対象者の調査日程と場所を決める
  • 興信所の調査にはできるだけ協力する
  • 依頼する興信所は複数箇所比較検討する

【興信所選びで失敗しないための3つのコツ】

  • 興信所の事務所の所在を確認する
  • 探偵業届出証明書と調査業協会への加入を確認する
  • 実績は豊富にあるか

この記事の内容を参考にして、これからの行動に役立ててください。

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