浮気相手への仕返しで絶対NGな行為と適切な対処法|慰謝料請求の進め方


この記事を読んで理解できること
- 浮気相手に対して一般的に考えられる10の仕返し
- 違法行為は厳禁!8つの違法な仕返しを解説
- 浮気相手への合法的な仕返しは2つ
- 仕返しをする際の3つの注意点
あなたは、
「旦那の浮気相手に仕返しがしたい」
「浮気相手に仕返しする方法にはどんなものがあるんだろう?」
このような疑問や不安をお持ちではないでしょうか?
旦那の浮気が発覚した際に、浮気相手に仕返しをしたいという気持ちは、誰もが持っているものです。
しかし、あなたに知っておいてほしいことは、浮気相手への仕返しが違法行為に当たることもあるということです
仕返しの方法は様々ですが、あなたが感情的になって突発的に行った仕返しや言動が違法行為に当たり、慰謝料の請求額が減額されることもあります。
そのため、今すでに浮気相手への仕返しを検討している場合には、法的な知識を持って合法的な仕返し方法を知っておくことをおすすめします。
そこでこの記事では、考えられる仕返しの一覧を紹介し、違法な仕返しと合法な仕返しについて解説します。
さらに、仕返しする際の注意点についても解説しますので、あなたが知りたい項目から読んで参考にしていただければ幸いです。
目次
1章:浮気相手に対して一般的に考えられる10の仕返し
それではまず、浮気相手に対して一般的に考えられる仕返しをご紹介します。
旦那の浮気が発覚した際に、一般的に考えられる浮気相手への仕返しは次のとおりです。
【一般的に考えられる浮気相手への仕返し】
- 浮気相手に電話をして説教をする
- 浮気相手の家を訪ねる
- 浮気相手の会社に浮気の事実を知らせる
- 浮気相手の家族に浮気の事実を知らせる
- 浮気相手を殴る
- 浮気相手の携帯電話を折る
- SNSで実名を出して浮気の事実を拡散する
- 浮気相手に謝罪を要求する
- 浮気相手の旦那と浮気する
- 浮気相手に慰謝料を請求する
今回は以上10つの仕返しについて、違法なのか、合法なのか解説します。
2章:違法行為は厳禁!8つの違法な仕返しを解説
一般的に考えられる浮気相手への仕返し方法で、違法な仕返しは以下の通りです。
【違法な仕返し】
- 浮気相手に電話をして説教をする
- 浮気相手の家を訪ねる
- 浮気相手の会社に浮気の事実を知らせる
- 浮気相手の家族に浮気の事実を知らせる
- 浮気相手を殴る
- 浮気相手のケータイ電話を折る
- SNSで浮気相手の実名を出して浮気の事実を拡散する
- 浮気相手の旦那と浮気をする
以上、8つの仕返し行為は違法行為に当たる可能性があります。
それぞれの仕返し行為について詳しく解説しますね。
2-1:浮気相手に電話をして説教をする
浮気相手に電話をして説教をすることは、違法行為にあたる場合があります。
浮気相手に、ただ単に説教をするだけならまだしも、誹謗中傷や罵声を浴びせてしまうと、脅迫罪や恐喝にあたる可能性があるのです。
例えば
「殺す」
「殴る」
「SNSで晒す」
「自宅に火をつける」
このような発言をしてしまうと、恐喝や脅迫罪にあたります。
浮気が発覚して間もない時は、感情的になりやすく、浮気相手に怒りをぶつけたくなるでしょう。
しかし、感情のままに口走っては、あなたが罪に問われることもあるということを覚えておきましょう。
2-2:浮気相手の家を訪ねる
浮気相手の家を訪ねることも違法行為に当たる場合があります。
浮気発覚後、浮気相手の家を特定し家を訪ねた際に、浮気相手から退去をお願いされた場合、退去をしなければ、不退去罪にあたる可能性があるのです。
また、浮気相手の家に無理に入ろうとした場合、住居侵入罪に可能性もあります。
浮気相手を懲らしめてやろうと、住居を特定しようとする方は多いです。
しかし、罪に問われる場合もあるので私的に浮気相手の家を訪ねることはやめておきましょう。
2-3:浮気相手の会社に浮気の事実を知らせる
浮気相手の会社に浮気の事実を知らせると名誉棄損やプライバシーの侵害に当たる場合があります。
旦那の浮気が発覚した際、浮気相手への仕返しに、浮気相手の勤め先へ、電話やメールなどの手段で浮気の事実を伝えようとする方がいます。
しかし、これは相手の社会的地位を下げる可能性のある行為のため、名誉棄損やプライバシーの侵害に当たる可能性があるのです。
相手が憎いことはわかりますが、あなたが罪を犯してしまうと、慰謝料を請求するどころか請求されるケースもあるため注意しましょう。
浮気相手の会社に浮気の事実があったことを伝えることは絶対にやめてください。
2-4:相手の家族に浮気の事実を知らせる
相手の家族に浮気の事実を知らせることも名誉棄損やプライバシーの侵害に当たる可能性があります。
浮気相手に内容証明を送る際、浮気相手の自宅や職場に送付が断られる場合があります。
この場合、浮気相手の実家に内容証明を送付することが可能です。
しかし、浮気相手の本名を明記し、親展で送付するというルールが定められています。
このルールを守らなければ、名誉棄損やプライバシーの侵害にあたる可能性があるのです。
相手の会社に浮気の事実を知らせる場合と同様に、相手の社会的地位を下げてしまう恐れがあるため、相手の家族に知らせる際にも、注意が必要です。
浮気の事実を伝える相手が浮気相手の家族とはいえ、プライバシーの侵害や名誉棄損にあたる可能性があることは覚えておきましょう。
2-5:浮気相手を殴る
当然ですが、浮気相手を殴ることも傷害罪や暴行罪にあたります。
いくら浮気相手でも殴ってはいけないとわかってはいるものの、感情的になり殴ってしまったり、ビンタをしてしまったりするケースは少なくありません。
- 話し合いの場で、言い合っているうちに怒りがこみ上げる
- 浮気相手と会った瞬間に感情的になってしまう
このような状況で思わず手が出てしまうことも少なくはないのです。
感情的になってしまい、あなたが罪を犯しては意味がありません。
浮気相手には絶対に手を出さないようにしましょう。
なぜなら、浮気相手が被害者となるので、あなたは浮気相手との間で示談をしなければならなくなるからです。
その場合には、怪我の程度などにもよりますが、10万円~100万円ほどの示談金を、あなたが浮気相手に支払う必要も出てきます。
2-6:浮気相手の携帯電話を壊す
浮気相手の携帯電話を故意に壊すと器物損壊罪にあたります。
旦那の浮気相手と対面した際に、携帯電話やスマートフォンなど目の前にある物を投げたり折ったりすることは、感情的な状態では珍しくありません。
ケータイ電話に限らず、相手の所有物を壊した場合には、器物損壊罪に当たることがあるのです。
最悪の場合は、逮捕されることもあるため相手の所有物を壊すことは絶対にしてはいけません。
2-7 :SNSで浮気相手の実名を出して浮気の事実を拡散する
SNSで浮気相手の実名を出して浮気の事実を拡散することは名誉棄損やプライバシーの侵害にあたる可能性があります。
浮気が発覚後、感情的になり浮気相手の実名を出して拡散してしまうケースは珍しくありません。
顔が見えないインターネットだからと言って、罪に問われないわけではないのです。
浮気されたことがショックな気持ちや、怒りがこみあげて気持ちはわかります。
しかし、SNSに浮気相手の実名を出して浮気の事実を拡散することは絶対にやめましょう。
2-8:浮気相手の旦那と浮気をする
あなたが浮気相手の旦那と浮気をした場合、違法行為に当たる場合があります。
旦那の浮気が発覚した腹いせに、浮気相手の旦那と浮気をし、肉体関係がある場合、不貞行為にあたります。
不貞行為にあたると、慰謝料の請求が行えなくなったり、慰謝料を請求されたりすることもあるので浮気をやり返すことは絶対に辞めましょう。
3章:浮気相手への合法的な仕返しは2つ
浮気の仕返しには合法な仕返しもあります。
1章で例に出した一般的な仕返しの中で、合法な仕返しは次の通りです。
【合法な仕返し】
- 浮気相手に謝罪を要求する
- 浮気相手に慰謝料を請求する
以上2つの仕返しに関しては合法です。
それぞれの仕返しについて、詳しく解説します。
3-1:浮気相手に謝罪を要求する
浮気相手に謝罪を要求することは、合法な仕返しです。
浮気が発覚後、浮気相手からの謝罪がない場合、相手に謝罪を要求することで謝罪をしてもらえるかもしれません。
本来であれば、浮気相手から謝罪を申し出るところですが、謝罪がない場合は謝罪を要求してみましょう。
ただし、暴言や侮辱を行うと侮辱罪やプライバシーの侵害に当たる可能性があります。
また、浮気相手に土下座を求めることも強要罪に当たる可能性があります。
謝罪を要求すること自体は罪ではありません。
しかし、あなたの言動次第では罪に問われることもあるため、必要のない言動は控えるようにしましょう。
3-2:浮気相手に慰謝料を請求する
浮気相手に慰謝料を請求することは合法な仕返しです。
浮気は法律では不貞行為と言われます。不貞行為が行われた場合、浮気相手や旦那に慰謝料を請求することができるのです。
(不法行為による損害賠償)
第七百九条 故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は、これによって生じた損害を賠償する責任を負う。
不貞行為の基準は、婚姻・婚約・内縁関係にある人が自由な意思で第三者と肉体関係を持つことです。
浮気相手に慰謝料を請求することで、相手は高額な金銭を支払うことになります。
慰謝料請求は、浮気相手に対して経済的に負荷をかけることできるものの、合法な仕返しのため最も効果的であり、安全な方法だと言えるでしょう。
しかし、浮気相手の経済状況に応じた適切な金額でなければ、慰謝料を請求できない、請求しても支払われないというトラブルもあるため、妥当な金額を請求するようにしましょう。
今すぐ慰謝料請求について詳しく知りたい場合は、こちらの記事をご覧ください。
【2024年度版】【保存版】不倫で慰謝料請求!高額請求のポイントと知っておきたい知識
4章:仕返しをする際の3つの注意点
浮気相手に仕返しをする際には注意しなければいけないことが3つあります。
- 証拠があること
- 証拠が間違っていないこと
- 証拠集めに違法性がないこと
3つの注意点についてそれぞれ解説しましょう。
4-1:証拠をつかんだうえで謝罪や慰謝料を請求する
浮気相手に仕返しをする場合、証拠があることが重要です。
証拠がない状態で謝罪の要求や慰謝料の請求を行ってしまうと、侮辱罪やプライバシーの侵害などで訴えられてしまうケースもあるのですよ。
具体的には、次のようなものは証拠となるでしょう。
- 性交行為や裸体の写真・音声・動画
- ラブホテルや自宅には出入りする写真・動画
- 性行為を予感させるメール・チャット・SNSの投稿
これらは、浮気(不貞行為)があった証拠と認められます。
浮気相手に仕返しをする場合には、証拠を集めてから行うようにしましょう。
【2024年度版】【実はそれも証拠になる?!】不倫の証拠になりえる意外なもの12選
4-2:証拠が間違っていないこと
浮気相手へ仕返しする場合、証拠が間違っていないことも重要です。
証拠が間違っていると、慰謝料を請求することができません。
それどころか、あなたが名誉棄損で訴えられてしまうケースもあります。
- 写真に写っている人物が別人
- 動画に証拠となるものが映っていない
もしあなたがこのような状況であれば、慰謝料を請求することはやめましょう。
まずは証拠をつかむことを優先し、証拠がつかんでから慰謝料の請求を行うべきです。
4-3:証拠集めに違法性がないこと
旦那の浮気相手に仕返しをする場合、証拠集めに違法性がないことも重要です。
例えば、次のような証拠集めは違法行為に当たる可能性があります。
- 盗聴器を使った盗聴
- 浮気相手の部屋にカメラを仕掛けた盗撮
- 浮気相手の日記を盗んでコピーする
これらの行為はプライバシーの侵害です。
裁判などで証拠として認められない場合があります。
証拠集めの際には、違法性のない方法を用いるようにしましょう。
証拠について詳しく知りたい場合は、こちらの記事で解説しています。
【2024年度版】【まずは証拠】浮気・不倫の慰謝料請求で有利になる証拠とは?
5章:おすすめは弁護士に慰謝料請求を依頼!
浮気の慰謝料請求は弁護士に依頼することがおすすめです。
なぜなら弁護士に依頼することで、慰謝料請求を確実に行うことができるからです。
もちろん、弁護士に依頼せずに行うことも可能です。
しかし、書類の作成ミスなどで慰謝料請求しても支払われないケースも珍しくありません。
弁護士に依頼をすると、次のようなメリットがあります。
- 慰謝料交渉が有利になる
- ストレスが少なくなる
- 慰謝料に関するあらゆることを助けてくれる
それぞれについて詳しく解説します。
5-1:慰謝料交渉が有利になる
慰謝料請求を弁護士に依頼すると、慰謝料交渉が有利になります。
浮気の慰謝料交渉では、慰謝料の請求額を決められます。
浮気中の夫婦関係や、浮気の期間などが加味され金額が決められるのです。
当然、浮気相手は慰謝料を減額しようと、あらゆる手を尽くしてきます。
そんなとき、弁護士に依頼をすれば、論理的かつ法的な観点から交渉を進めてくれるため交渉が有利になるのです。
慰謝料を確実に払ってほしい場合には、慰謝料請求を弁護士に依頼することをおすすめします。
5-2:ストレスが少なくなる
慰謝料請求を弁護士に依頼することで、ストレスが少なくなります。
慰謝料請求では、当然ながら浮気の話がメインです。
そんなつらい過去を逐一思い出したり、口に出したりしていると、とんでもないストレスになってしまうのです。
弁護士に依頼した場合、慰謝料交渉や裁判などでも弁護士が表立って話を進めてくれるため、ストレスも少なくなります。
慰謝料請求のストレスをなるべく減らしたい方や、労力をかけたくない方は、浮気の慰謝料請求を弁護士に依頼することをおすすめします。
5-3:慰謝料に関するあらゆることをサポートしてくれる
慰謝料請求を弁護士に依頼すると、慰謝料請求に関するあらゆることをサポートしてくれます。
例えば、次のようなことです。
- 慰謝料交渉
- 書類の作成
- 裁判への出廷
弁護士に浮気の慰謝料請求を依頼した場合、主にこのようなサポートをしてくれるのです。
慰謝料を請求するには、莫大な時間と労力がかかるため、少しでもスムーズかつ確実に慰謝料を請求したい場合は、弁護士に浮気の慰謝料請求を依頼するとよいでしょう。
慰謝料請求については以下の記事で詳しく解説しています。
不倫慰謝料請求に強い弁護士の探し方等について、詳しくは以下の記事をご覧ください。
【2024年度版】不倫慰謝料相談に強い弁護士の選び方!依頼のメリットもあわせて解説
今すぐ慰謝料請求について詳しく知りたい場合は、こちらの記事をご覧ください。
まとめ:浮気相手への仕返し
最後に今回のポイントをまとめます。
【一般的に考えられる浮気相手への仕返し】
- 浮気相手に電話をして説教をする
- 浮気相手の家を訪ねる
- 浮気相手の会社に浮気の事実を知らせる
- 浮気相手の家族に浮気の事実を知らせる
- 浮気相手を殴る
- 浮気相手の携帯電話を折る
- SNSで実名を出して浮気の事実を拡散する
- 浮気相手に謝罪を要求する
- 浮気相手の旦那と浮気する
- 浮気相手に慰謝料を請求する
【浮気相手への違法な仕返し】
- 浮気相手に電話をして説教をする
- 浮気相手の家を訪ねる
- 浮気相手の会社に浮気の事実を知らせる
- 浮気相手の家族に浮気の事実を知らせる
- 浮気相手を殴る
- 浮気相手のケータイ電話を折る
- SNSで浮気相手の実名を出して浮気の事実を拡散する
- 浮気相手の旦那と浮気をする
【浮気相手への合法な仕返し】
- 浮気相手に謝罪を要求する
- 浮気相手に慰謝料を請求する
【浮気相手へ慰謝料請求する際の注意点】
- 証拠があること
- 証拠が間違っていないこと
- 証拠集めに違法性がないこと
この記事のポイントを押さえて、合法な仕返しをするために動いていきましょう。