浮気の期間で慰謝料が変動?慰謝料相場と慰謝料を決める5つの要因

監修者

監修者 住川佳祐

弁護士法人QUEST法律事務所
住川 佳祐

浮気の期間で慰謝料が変動?慰謝料相場と慰謝料を決める5つの要因

あなたは、

浮気の期間って慰謝料に影響するの?

浮気の期間っていつからいつまで?

という疑問や不安を抱えてはいませんか?

浮気は法律用語で「不貞行為」といい、婚姻・婚約・内縁関係にある人が、パートナー以外の異性と自由な意思に基づいて肉体関係(性交渉や性交類似行為)を持つことを指します。

つまり、肉体関係を持たなければ不貞行為と認められることは難しいのです。

  • 旦那が知らない女性と二人でディナーに行った
  • 旦那が友人の女子とドライブに行った
  • 旦那がキャバクラに遊びに行った
  • 旦那が会社の女性に「好きだよ」とメールを送った

これらは、女性が浮気だと判断しても、不貞行為だと判断されません。

不貞行為ではない浮気を弁護士に相談しても、弁護士では扱えないこともあるのです。

対して、不貞行為は違法行為なので弁護士に相談する必要があります。

それでは浮気の期間は、どのように決まるのでしょうか?

この記事では浮気の期間が慰謝料にどのように影響するのかを解説します。

さらに、慰謝料に影響する6つの要素もお伝えします。

最後には、慰謝料請求の方法を2種類紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

あなたの状況に照らし合わせて、知りたいところから読んで、行動に移してくださいね。

【全部読むのが面倒な方へ|当記事の要点

浮気の期間も含めて、下記のような要素によって慰謝料の金額が変わります。

■浮気の慰謝料請求額に影響を及ぼす6つの要素

  1. 浮気(不貞行為)の回数
  2. 婚姻期間の長さ
  3. 幼い子どもの有無
  4. 慰謝料請求される側の年齢・立場・資産
  5. 反省の有無

一般的には、浮気の期間が長いほど慰謝料の金額も上がることが多いです。ただし、慰謝料請求には時効があるため、できるだけ早めに下記のような行動を取ることをおすすめします。

■慰謝料を請求する2つの方法

  • 自分でやる場合
  • 弁護士に依頼する場合
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1不倫期間慰謝料影響する!ければいほど慰謝料額きくなる

 結論から申し上げると、不倫の期間は慰謝料に影響します

なぜなら、不倫の期間が長ければ長いほど、悪質だと判断される可能性が高くなるからです。

そのため不倫の期間が長ければ長いほど、より高額な慰謝料を請求できるかもしれないのです。

この章では、次の3つを中心にお話します。

  • 浮気の期間の決まり方
  • 浮気の期間が影響し高額な慰謝料が請求された判例
  • 浮気の期間に応じた慰謝料の相場

それぞれについて詳しく解説します。

1-1:浮気の慰謝料相場は100~250万円

浮気の慰謝料相場は100万~250万程です。

もちろん全てのケースで、100万円以上の慰謝料を請求できるわけではなく、50万円以下の請求になってしまうケースもあります。

しかし、浮気の期間が長ければ長いほど、高額な慰謝料を請求することができます。

実際のところ、浮気の期間がどれくらい慰謝料の金額に影響を及ぼすのでしょうか?

1-2:浮気の期間別での過去の判例を3つ紹介

それでは、浮気の期間が慰謝料の請求額に影響した実際の判例を紹介します。

慰謝料は過去の判例を参考に決められることも多いです。

そのため、あなたの状況と似た判例があれば、慰謝料の請求金額も同じくらいになることが多いのです。

今回は、浮気の期間が慰謝料の請求額に影響を及ぼした判例を3つ紹介するので、ぜひ参考にしてください。

1-2-1:判例1.浮気期間が約2年の場合

平成25年の東京地裁では、婚姻期間が約20年の夫婦の妻Aと浮気をした男性Bに対して、165万円の慰謝料請求を認定

夫婦間の中は良好ではないものの、最低限のコミュニケーションとして、メールのやりとりは行っており、婚姻破綻とは認められなかったが、浮気の期間は約2年にも及んだ。

Aは不貞関係発覚時に30万円を支払っており、反省の色が見られたこと、AとBがお互いに一緒になりたいと考えたことから、165万円の慰謝料請求が認定された。

1-2-2:判例2.浮気期間が約5年の場合

 平成23年の東京地裁では、婚姻期間が約35年の夫婦の夫Eと浮気をした独身女性Hに対して、300万円の慰謝料請求を認定

Eは家出をしており、夫婦は別居状態であったが、婚姻関係は破綻していなかったが、浮気期間は約5年にも及んだ。

また、Eが虚偽の離婚届を作成し、Hがそれに加担していたことや、不貞関係発覚後に離婚に至っていることから、300万円の慰謝料請求が認定された。

1-2-3:判例3.浮気の期間が約10年の場合

平成25年の東京地裁では、婚姻期間が約29年の夫婦の夫Cと浮気をした独身女性Kに対して、弁護士費用20万円を含む150万円の慰謝料請求を認定

C夫婦は普段から日常生活を共にしており、婚約破綻は認められなかった。

CとKは職場にて知り合い浮気が始まった。不貞期間は10年にも及んだが、Cが「妻とは離婚し、Kと一緒になる」と言い、交際が続いたという背景が確認できたため、不貞期間が継続したことの責任はCにあると判断され。150万円の慰謝料請求が認定された。

今回紹介した3つの判例はいずれも不貞期間が長いものですが、不貞期間が長いからと言って、一概に慰謝料請求額が高額になるとは限らないということがわかりました。

1-3:浮気の期間の定義とは?

それでは、浮気の期間の決められ方について解説します。

浮気の期間は、最初に不貞行為が行われた日から最後に不貞行為が行われた日までのことを指します。

例えば、次のような時系列で旦那が浮気をしていたとしましょう。

2016年3月20日:浮気相手と出会い系サイトで知り合う

2016年5月8日:浮気相手と初めて不貞行為を行う

2016年10月1日:浮気相手と最後の不貞行為を行う

2016年10月7日:浮気発覚

このような場合、浮気の期間は2016年5月8日から2016年10月1日までが浮気の期間です。

この期間が長ければ長いほど、高額な慰謝料を請求できる可能性が高くなるでしょう。

ただし、浮気の期間を明確に証明することは難しいのも事実です。

旦那を怪しいと思ったら、浮気の可能性があるため、証拠をつかむ手立てを用意しておきましょう。

1-4:不貞行為の慰謝料請求には時効がある

ここまで不貞行為について解説しましたが、不貞行為には時効があることをご存知でしょうか。

不貞行為の時効とは、不貞行為が原因で慰謝料を請求できなくなることを指します。

不貞行為での慰謝料請求の時効は2つのケースがあります。

  • 最後の浮気の日から20年
  • 浮気を把握した日から3年

最後に浮気をした日から20年たった場合、慰謝料を請求できなくなります。

例えば、あなたの旦那が今日から浮気を始めたとしたら今日から20年後には、この浮気に対して慰謝料請求ができなくなります。

また、あなたが浮気を把握してから3年たった場合も、慰謝料を請求することはできなくなります。

例えば、あなたが旦那の浮気を今日知ったとしましょう。

もしあなたが「そのうち問い詰めてやろう」と思って3年が経ってしまうと、慰謝料の請求はできないのです。

2不倫期間以外でも慰謝料影響ぼす5つの要素

この章では、不倫の期間以外でも慰謝料に影響を及ぼす要素を5つ紹介します。

  1. 浮気(不貞行為)の回数
  2. 婚姻期間の長さ
  3. 幼い子どもの有無
  4. 慰謝料請求される側の年齢・立場・資産
  5. 反省の有無

慰謝料を請求したい場合、どのようなものが慰謝料に影響するのかを知っておくことで、より高額な慰謝料を請求できる可能性もあるのですよ。

2-1浮気(不貞行為)回数

浮気(不貞行為)の回数も慰謝料の金額に影響を及ぼします。

不貞行為の回数が多ければ多いほど、高額な慰謝料を請求できる可能性があるのです。

浮気の回数が多ければ多いほど、浮気された側の精神的ストレスが大きいと考えられるためです。

浮気期間が短い場合でも、不貞行為の回数が多い場合は、高額な慰謝料を請求することができます。

ただし、不貞行為の回数は客観的な証拠をつかむことは難しいことも事実です。

証拠をつかむことができた際には、慰謝料に大きな影響を及ぼすこともあるということを覚えておきましょう。

2-2婚姻期間の長さ

 婚姻期間の長さも慰謝料に影響を及ぼします。

夫婦の婚姻期間が長ければ長いほど、高額な慰謝料を請求できる可能性があるのです。

これは婚姻関係が長ければ長いほど、浮気をされた側の精神的ストレスが大きいと判断されるためです。

例えば、婚姻期間が20年の夫婦と、婚姻期間が10年の夫婦がいたとします。

いずれの夫婦も同じくらい仲が良い場合、浮気されたときのショックが大きいのは、おそらく婚姻期間が20年の夫婦でしょう。

婚姻期間が長いからといって、慰謝料請求が必ず高額になるわけではありませんが、婚姻期間も1つの判断材料として採用されていることは事実です。

2-3子ども有無

幼い子供の有無も慰謝料に影響を及ぼします。

  • 子どもの成長には両親の存在が必要
  • 育児中に浮気をされることは精神的ストレスが大きい

以上2点の理由から、夫婦間に幼い子どもがいる場合、高額な慰謝料を請求できる可能性があるのです。

そのため、子どもがいる場合でも、年齢や育児レベルによって慰謝料請求額は変動することがあるのです。

例えば、子どもが20歳を超えて仕事をしている場合と、子どもが2歳で親の育児が必要な場合では、子どもが2歳の場合の方が、高額な慰謝料を請求しやすいのです。

2-4慰謝料請求される側の年齢・立場・資産

慰謝料請求をされる側の年齢・立場・資産も慰謝料に影響を及ぼします。

  • 年齢が高い
  • 社会的地位が高い
  • 資産や収入が多い

慰謝料請求される側がこのような立場であれば、高額な慰謝料を請求できる可能性があるのです。

これは年齢や社会的地位が高い方が、主導して浮気を行っている、資産や収入に応じた慰謝料を払うことが妥当という考えがあるためです。

しかし、近年ではこれらの要素を慰謝料の算定に加えない裁判例も増えてきています。

そのため、必ずしも高額な慰謝料が請求できるわけではないことを覚えておきましょう。

詳細が知りたい場合は、弁護士に相談してみることをおすすめします。

2-5反省有無

浮気発覚後に、浮気をした側に反省の姿勢があるかということも慰謝料に影響を及ぼします。

浮気発覚後、浮気した側に反省の姿勢がないと判断された場合、高額な慰謝料を請求することができるかもしれません。

例えば、旦那の浮気が発覚し「2度目はない」と注意したが、旦那がまた浮気をした際などは、高額な慰謝料を請求できる可能性が高いです。

不倫発覚後に本当に旦那が浮気を辞めているかは、確認するようにしておきましょう。

 

「いろんな要因が考慮されて、慰謝料の請求額が決まるんですね」

「そうなんです。複数の要因が重なると、さらに高額な慰謝料を請求することができることもあるんですよ!」

「そうなんですね!でもどうやって慰謝料を請求すればいいんでしょうか?」

「それでは次の章で、慰謝料請求の方法について解説しましょう」

あらためて慰謝料が決まる要因をチェックしたい方は以下の記事も読んでみてください。

まさか自分の家庭で・・不倫の慰謝料相場と増額・減額を左右する7つの要因とは

3慰謝料請求仕方2種類

慰謝料請求の仕方は2種類あります。

  • 自分でやる場合
  • 弁護士に依頼する場合

それぞれについて解説します。

3-1慰謝料請求を自分で行う場合の流れ

浮気の慰謝料請求を自分でやる場合、次のような流れで慰謝料を請求することになります。

  1. 証拠を集める
  2. 配達証明付き内容証明郵便を送る
  3. 相手との交渉を自分で直接行う
  4. 裁判で争う

自分で慰謝料請求をやる場合、証拠集めはもちろん書類の作成から裁判まで、すべて自分で行う必要があるのです。

特に書類の作成は、法律の専門知識が必要な資料が多く、苦戦する方も多いです。

  • 慰謝料の請求書
  • 内容証明郵便
  • 示談書
  • 訴状

このような書類の作成を自分で行うには、莫大な労力と時間がいります。

浮気の事実で、ただでさえ精神的ストレスを感じている中、さらにストレスが増えてしまうのです。

裁判の際にも、相手の意見に流されてしまったり、反論できなかったりすると、慰謝料を減額せざるを得なくなる可能性もあります。

対して弁護士に依頼する場合はどうでしょう。

3-2慰謝料請求を弁護士に依頼する場合の流れ

浮気の慰謝料請求を弁護士に依頼する場合、次のような流れで慰謝料を請求することになります。

  • 証拠集め
  • 弁護士への相談
  • 交渉による和解(弁護士が行う)
  • 裁判での解決(ほとんど弁護士が行う)

証拠集めは自分で行う必要がありますが、弁護士への依頼後は書類の作成や交渉など、慰謝料請求に関する手続きは弁護士がほとんどやってくれます。

交渉のみであれば、数か月程度で慰謝料を請求することが可能です。

しかし、裁判までもつれ込むと、慰謝料請求まで1年以上の時間がかかってしまうケースもあります。

そのため、裁判は最終手段とされており裁判外の交渉でできるだけ解決できるよう、弁護士が全力で行動するのです。

仮に裁判になった際には、弁護士が裁判に出廷してくれます。

弁護士に慰謝料請求を依頼している場合、あなたが裁判に出廷する必要はないのです。

「慰謝料の請求は自分でやるのと、弁護士に依頼するので全然違うんですね。でも一体どっちがおすすめんですか?」

3-3慰謝料請求弁護士依頼するのがおすすめ

慰謝料請求は弁護士に依頼するのがおすすめです。

なぜなら、弁護士に依頼することでこのようなメリットがあるからです。

  • 証拠について状況に応じた具体的なアドバイスをもらえる
  • 弁護士が交渉、手続きを進める
  • 弁護士が代理人になるため、精神的ストレスを最小限にできる
  • 慰謝料以外の要求(配偶者への接触禁止など)もできる
  • 示談後のトラブル(慰謝料の未払いなど)を防ぐことができる

慰謝料請求を弁護士に依頼することで、ストレスなく慰謝料を請求することができます。

慰謝料請求を弁護士に依頼する際のポイントは、不倫(不貞行為)のトラブルに強い弁護士に依頼することです。

慰謝料請求の額は、過去の判例の中から類似した判例を参考に決められます。

不倫(不貞行為)のトラブルに強く、経験豊富な弁護士に依頼することで、高額請求できる可能性があるのです。

不倫慰謝料請求に強い弁護士の探し方等について、詳しくは以下の記事をご覧ください。

【保存版】不倫トラブルを弁護士に依頼して最大限有利に解決する全手法

今すぐ慰謝料請求について詳しく知りたい場合は、こちらの記事をご覧ください。

【保存版】不倫で慰謝料請求!高額請求のポイントと知っておきたい知識

まとめ:浮気の期間と慰謝料について

いかがでしたか?

最後に今回の内容をまとめます。

【不貞行為だと判断されにくいケース】

  • 旦那が知らない女性と二人でディナーに行った
  • 旦那が友人の女子とドライブに行った
  • 旦那がキャバクラに遊びに行った
  • 旦那が会社の女性に「好きだよ」とメールを送った

【浮気の時効期間】

  • 浮気が始まった日から20年
  • 浮気を把握した日から3年

【浮気の慰謝料請求額に影響を及ぼす6つの要素】

  1. 浮気(不貞行為)の回数
  2. 婚姻期間の長さ
  3. 幼い子どもの有無
  4. 慰謝料請求される側の年齢・立場・資産
  5. 反省の有無

【慰謝料を請求する2つの方法】

  • 自分でやる場合
  • 弁護士に依頼する場合

【慰謝料請求を自分で行う場合の流れ】

  1. 証拠を集める
  2. 配達証明付き内容証明郵便を送る
  3. 相手との交渉を自分で直接行う
  4. 裁判で争う

【慰謝料請求を弁護士に依頼して行う場合の流れ】

  1. 証拠集め
  2. 弁護士への相談
  3. 交渉による和解(弁護士が行う)
  4. 裁判での解決(ほとんど弁護士が行う)

【慰謝料請求を弁護士に依頼するメリット】

  • 証拠について状況に応じた具体的なアドバイスをもらえる
  • 弁護士が交渉、手続きを進める
  • 弁護士が代理人になるため、精神的ストレスを最小限にできる
  • 慰謝料以外の要求(配偶者への接触禁止など)もできる
  • 示談後のトラブル(慰謝料の未払いなど)を防ぐことができる

正しい知識を身につけてから、これからの行動を開始してください。

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