探偵事務所と興信所の違いとは?調査内容や料金形態を詳しく解説

監修者

弁護士法人QUEST法律事務所
代表弁護士 住川 佳祐

探偵事務所と興信所の違いとは?調査内容や料金形態を詳しく解説
チェック
この記事を読んで理解できること
  • 探偵事務所と興信所の違いとは
  • 探偵事務所と興信所の調査内容
  • 探偵事務所と興信所の3つの料金形態
  • 探偵事務所と興信所の選び方
  • 探偵事務所・興信所を利用する流れ

あなたは、

  • 探偵事務所と興信所の違いを知りたい
  • 探偵事務所と興信所の調査内容や料金形態を知りたい
  • 不倫調査はどちらに依頼するほうがよいか知りたい

などとお考えではないですか?

探偵事務所と興信所、耳にしたことはあっても両者の違いがわからず、どちらに不倫調査を依頼するべきか悩む方も多いかもしれません。

結論から言うと、現在は探偵事務所も興信所もほぼ同じ業務であり、明確な違いはありません。

どちらも不倫調査をはじめとし、身元調査や行方不明者の捜索など、さまざまな調査を行います。

また、不倫調査の依頼先を選定する際には、探偵事務所か興信所かで選ぶのではなく、以下のポイントを押さえることが重要です。

  • 事業所ごとの得意分野を把握する
  • 調査報告書の質を確認する
  • 弁護士に信頼されているか確認する

以上のポイントを押さえて、依頼先を選定するようにしましょう。

この記事では、

1章で、探偵事務所と興信所の違いを

2章で、探偵事務所と興信所の調査内容を

3章で、探偵事務所と興信所の3つの料金形態を

4章で、探偵事務所と興信所の選び方を

5章で、探偵事務所と興信所を利用する流れ

について詳しく解説します。

この記事を読めば、探偵事務所と興信所について理解が深まり、不倫調査の依頼先を選定する際のポイントがわかります。

不倫調査の依頼先で悩んでいる方は、参考にしてみてください。

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1章:探偵事務所と興信所の違いとは

探偵事務所と興信所どちらも、「調査」を専門にした調査機関です。

以前は、探偵事務所は「個人」を調査対象にしているのに対し、興信所は「企業」を調査対象にしているという明確な違いがありました。

しかし、現在は探偵事務所も興信所もほぼ同じ業務内容であり、明確な違いはありません。

両者の歴史を紐解きながら、それぞれ詳しく解説します。

1-1:探偵事務所は「個人」が対象

日本での探偵事務所の起こりは、元刑事の岩井三郎氏による、私立探偵社の設立であると言われています。

探偵への依頼は、個人からのものが多く、以下のような内容が主な調査依頼でした。

  • 浮気調査
  • 行方不明者捜索
  • 結婚調査
  • 犯罪調査
  • 素行調査

調査方法については、現在と大きな違いはなく、以下の方法で調査を行なっていました。

  • 尾行
  • 張り込み
  • 聞き込み

対象者の行動を徹底的に監視し、証拠を集めて依頼者に報告することが探偵の主な仕事でした。

1-2:興信所は「企業」が対象

興信所は、日本銀行の支店長であった戸山修造氏によって設立された「商業興信所」が始まりです。

興信所は、商業に必要な調査を目的として設立されたため、企業を対象に調査を行なっていました。

主な調査内容は、以下のとおりです。

  • 企業信用調査
  • 雇用調査
  • 市場調査

興信所の調査方法は、探偵事務所と異なり、調査対象に身分を明かした上で、面接や電話による聞き取り調査を行うものでした。

上記のように、昔の探偵事務所と興信所では、調査対象や調査方法に違いがあったのです。

探偵事務所は「個人」を調査対象とし、興信所は「企業」を対象にしていたことを理解しておくとよいでしょう。

1-3:現在の探偵事務所と興信所はほぼ同じ業務

昔は調査対象や調査方法に違いがあった探偵事務所と興信所ですが、現在は両者に大きな違いはありません。

その背景には、

  • 市場の需要変化
  • 調査業界の進化

があると考えられます。

時代の変化に伴い、個人と企業の両方が、さまざまな情報調査に対するニーズをもつようになりました。

市場のニーズに応じて、探偵事務所も企業向けのサービスを行うようになり、興信所も個人的な調査依頼を扱うケースが増えてきたのです。

また、インターネットやデジタル技術面の進歩も、探偵事務所と興信所の境界線に影響を与えています。

より効率的に正確な情報を手に入れるには、最新の技術を利用する必要があり、共通のツールや手法を使用することでサービスの類似点が増えてきたのです。

法律の観点から見ても、探偵事務所・興信所ともに、同じ「探偵業」です。

探偵業を営むためには、公安委員会に届出を提出する必要があり、探偵業法の下、調査業務を行わなければなりません。

以上のような理由から、現在は探偵事務所と興信所の明確な違いはなく、両者とも「調査業のプロ」として活動しています。

2章:探偵事務所と興信所の調査内容

現在における、探偵事務所と興信所の調査内容は、ほぼ同じです。

具体的な調査内容は、以下のとおりです。

  • 浮気調査
  • 身元調査
  • 行方不明者の捜索
  • 盗聴器および盗撮器探し
  • ストーカー調査
  • 企業の信用調査

それぞれ解説します。

2-1:浮気調査

浮気調査は、調査依頼の中で最も頻度の高い調査内容です。

依頼者の配偶者やパートナーが、不倫や浮気しているかどうかを確かめるために、対象者の行動を追跡して調査します。

浮気調査の具体例は、以下のとおりです。

  • ホテルを出入りする写真や動画
  • 肉体関係を示す音声データ
  • 浮気を匂わすSNSやブログの投稿

探偵事務所や興信所は、探偵業法によって長時間の張り込みや隠し撮りが認められているため、浮気している場合には証拠を集められる可能性が高いです。

2-2:身元調査

身元調査が行われる主な目的は、

  • 採用に関する適性を見極める
  • 結婚相手の素性を知りたい
  • 反社会的勢力との繋がりの有無を確認する

といった理由です。

身元調査で調査される項目は、以下のとおりです。

  • 基本情報(氏名・年齢・家族構成・結婚歴など)
  • 職業・経済状況(過去の職業・財産状況など)
  • 社会的背景(資格・交友関係・犯罪歴など)
  • 信用度(借入れ状況・周囲からの評判など)

以上の内容を、公的な記録や聞き込みなどから情報を収集し、依頼者に報告します。

2-3:行方不明者の捜索

行方不明者の捜索は、警察の捜査で見つからない場合や、個人的な理由による失踪の際に依頼されるケースが多いです。

行方不明者の捜索は、以下の方法で行われます。

  • 失踪前の行動パターンの把握
  • 関係者への聞き込み調査
  • 監視カメラの映像分析
  • クレジットカードの使用履歴
  • 携帯電話の位置情報の確認

捜査の進捗情報を依頼者と共有し、失踪者を発見したあとも、家族との再会をサポートするなどのアフターケアを行なってくれる会社もあります。

2-4:盗聴器および盗撮器探し

盗聴器や盗撮器を探すのは、警察に相談しても動いてはくれません。

かといって自分で調べようにも、機器を購入したり部屋をくまなく探したりと、多くの労力がかかります。

そのようなときに、探偵事務所や興信所に依頼すると、盗聴器や盗撮器の探索方法を熟知しているので、発見できる可能性が高いです。

調査を依頼する方の動機としては、

  • 引越し先の部屋に盗聴器が仕掛けられていないか確かめたい
  • 電話の最中にいつも雑音が入って気になる
  • 社内の情報が外部に漏れているような気がする

などさまざまです。

2-5:ストーカー調査

ストーカー被害は深刻な問題ですが、被害に遭っている確固たる証拠がかければ、警察が動いてくれる可能性は低いのが現状です。

仮に、ストーカー被害を裏付ける証拠をもとに、被害届を提出すれば、警察による捜査が期待できます。

探偵事務所は、ストーカー被害の証拠を収集するために、以下の調査を行います。

  • ストーカーの身元を特定する
  • ストーカーの行動を監視し、ストーカー行為の証拠を集める
  • 盗聴器や盗撮器がないか調べる

他にも、重大な被害を未然に防ぐための、防犯対策や法的措置をアドバイスしてくれる場合もあります。

2-6:企業の信用調査

企業の信用調査は、企業が取引先をビジネスパートナーとして、信頼できるかどうか判断する際などに行われます。

たとえば、以下の項目について調査されます。

  • 会社の概要
  • 代表者の素性
  • 近年の業績
  • 銀行との取引状況
  • 会社の評判

探偵事務所や興信所によっては、対応していないケースもあるため、事前の確認が必要です。

3章:探偵事務所と興信所の3つの料金形態

探偵事務所と興信所に調査依頼をする際に、気になるのが料金です。

探偵事務所と興信所で採用されている料金形態は、以下の3つのパターンです。

  • 時間料金型
  • パック料金型
  • 成果報酬型

それぞれ解説します。

3-1:時間料金型

時間料金型は、調査にかかった時間分の費用だけを支払う方法です。

調査時間が明瞭でわかりやすく、短時間で済めば費用が抑えられるメリットがあります。

一方で、調査時間が長くなると費用が高額になるため、あらかじめ時間を区切って調査を依頼する必要があるでしょう。

3-2:パック料金型

パック料金型は、調査時間に限らない包括的な料金設定方法です。

最初に定められた料金内で調査してくれるため、費用を把握しやすいメリットがあります。

ただし、調査が途中で終わった場合でも、返金されないケースもあるため、事前の確認が必要です。

3-3:成果報酬型

成果報酬型は、調査が成功した際に、その対価として報酬を支払う料金プランです。

注意しなければならないのが、「成功の基準」です。

調査会社と依頼主とで、成功の捉え方が異なる場合もあるため、報酬面でトラブルになるケースがあります。

トラブルを回避するためにも、成功の基準を話し合い、さまざまなケースを想定して報酬を決めておくようにしましょう。

4章:探偵事務所と興信所の選び方

探偵事務所と興信所を選ぶ際に押さえておきたいポイントは、以下の2つです。

  • 事業所ごとの得意分野と調査報告書で選ぶ
  • 弁護士に紹介してもらう

それぞれ解説します。

4-1:事業所ごとの得意分野と調査報告書で選ぶ

探偵事務所と興信所はほぼ同じ業務内容ですが、事業所によって得意な調査項目が異なります。

もしあなたが、不倫調査を依頼したいのであれば、探偵事務所・興信所関係なく、不倫調査を得意とした事業所に依頼すべきです。

また、事業所が作成する調査報告書は、不倫やストーカー調査においては重要な証拠です。

裁判を有利に進められるかどうかは、調査報告書の内容によって左右されるため、質の高い調査報告書を作成できることが事業所を選ぶ際のポイントになります。

事業所ごとの得意分野については、ホームページで確認できます。

調査報告書については、相談に行った際にサンプルを見せてもらうなどして、あらかじめ確認するようにしましょう。

4-2:弁護士に紹介してもらう

自分で調べるのは自信がない、という方は、弁護士に紹介してもらうのもオススメです。

弁護士は仕事柄、探偵事務所や興信所と関わることが多く、質の高い事業所を知っている可能性が高いからです。

探偵事務所や興信所選びでどうしても迷ってしまう方は、弁護士に相談してみるのもよいかもしれません。

5章:探偵事務所・興信所を利用する流れ

探偵事務所と興信所に依頼する際の、流れを確認しておきましょう。

依頼する4つのステップは、以下のとおりです。

  1. 無料相談で調査内容を打ち合わせる
  2. 調査方法や費用を細かく確認する
  3. 調査を依頼し契約書を締結する
  4. 調査結果を報告書で確認する

それぞれ解説します。

5-1:①無料相談で調査内容を打ち合わせる

探偵事務所や興信所では、無料相談を行なっているケースが多いため、積極的に活用するとよいでしょう。

初回相談であっても、調査の目的や必要な情報、あなたが期待する結果などについて明確に伝えておくと、その後のやり取りがスムーズにいきます。

5-2:②調査方法や費用を細かく確認する

無料相談で、信頼できると感じた場合には、調査内容や費用面まで細かく確認しましょう。

費用の内訳や、追加費用の有無を踏まえた見積もりを出してもらえればより安心です。

5-3:③調査を依頼し契約書を締結する

調査内容や費用面など、すべての条件に同意できる場合は、契約書を締結しましょう。

契約書には、調査の範囲や費用、秘密保持条項等が書かれているのが一般的です。

調査を依頼する場合は、必ず契約書のすべての内容を確認して、同意してからサインするようにしましょう。

5-4:④調査結果を報告書で確認する

探偵事務所や興信所は、契約に基づいて調査を行い、最終的な調査結果を報告書としてあなたに提出します。

契約書と異なる部分がないかなどをチェックし、問題がなければ調査完了となります。

調査報告書は、裁判などに発展した場合には重要な証拠となるため、大切に保管しておくようにしましょう。

弁護士に相談している事案であれば、弁護士と共有し、必要な手続きに進みましょう。

まとめ:探偵事務所と興信所に違いはない。自分に合った事業所を選ぼう

最後に、この記事の内容を振り返ります。

■探偵事務所と興信所の違いとは

  • 探偵事務所は「個人」が対象
  • 興信所は「企業」が対象
  • 現在の探偵事務所と興信所はほぼ同じ業務

■探偵事務所と興信所の調査内容

  • 浮気調査
  • 身元調査
  • 行方不明者の捜索
  • 盗聴器および盗撮器探し
  • ストーカー調査
  • 企業の信用調査

■探偵事務所と興信所の3つの料金形態

  • 時間料金型
  • パック料金型
  • 成果報酬型

■探偵事務所と興信所の選び方

  • 事業所ごとの得意分野と調査報告書で選ぶ
  • 弁護士に紹介してもらう

■探偵事務所・興信所を利用する流れ

  1. 無料相談で調査内容を打ち合わせる
  2. 調査方法や費用を細かく確認する
  3. 調査を依頼し契約書を締結する
  4. 調査結果を報告書で確認する

浮気に関するさまざまな問題についてお悩みの人は、当法律事務所にご相談ください。

弁護士法人QUEST法律事務所は、

  • 不倫トラブルの経験豊富な弁護士が所属
  • 慰謝料の減額、免除に強い
  • 多様な不倫トラブルの解決実績がある

といった特徴がある法律事務所です。

初回相談は無料ですので、ぜひお気軽にご相談ください。

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