【セックスレスと不倫】主な4つの原因と不倫との関係、対処法を解説

監修者

弁護士法人QUEST法律事務所
代表弁護士 住川 佳祐

【セックスレスと不倫】主な4つの原因と不倫との関係、対処法を解説
チェック
この記事を読んで理解できること
  • セックスレスと主な原因
  • セックスレスと不倫の関係
  • セックスレスでも不倫は認められない

あなたは、

  • セックスレスになる原因が知りたい
  • セックスレスと不倫との関係は?
  • セックスレスが原因の不倫は許される?

などの、悩みや疑問をお持ちではありませんか。

セックスレスになる原因は様々ですが、セックスレスが原因で不倫に走るケースがあります。

また逆に、不倫が原因で配偶者への愛情が薄れ、セックスレスになるケースもあります。

どちらのケースであっても、配偶者以外の相手と肉体関係を持った場合は、不倫(不貞行為)にあたるため、慰謝料を請求されたり離婚される可能性があります。

ただし、配偶者が長期間にわたり、理由もなく一方的にセックスを拒み続けている場合は、慰謝料が減額される可能性があります。

そこでこの記事では、

1章では、セックスレスと主な原因を

2章では、セックスレスと不倫の関係を

3章では、セックスレスでも不倫は認められないこと

について解説していきます。

個々の内容をしっかりと理解して、今後の行動に役立ててください。

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1章:セックスレスと主な原因

この章では、セックスレスとはどういった状態を言うのか、セックスレスの主な原因、それぞれを解説していきます。

1-1:セックスレスとは

セックスレスとは、1994年の日本性科学会の定義によると、

『特殊な事情が認められないにもかかわらず、カップルの合意した性交あるいはセクシャル・コンタクトが一ヶ月以上なく、その後も長期にわたることが予想される場合』

(日本性科学会)

となっています。

夫婦間の性行為は、婚姻関係においては大切な行為であり、夫婦関係を継続させるための重要な要素となっています。

そのため、正当な理由もなく、長期間にわたって一方的に性行為を拒否しているセックスレスの状態は、「婚姻を継続しがたい重大な事由」として認められる可能性があります。

1-2:セックスレスになってしまう主な原因

セックスレスになってしまう主な原因としては、次の4つがあげられます。

  • 愛情の冷却化
  • 相手との性の不一致
  • 妊娠・出産・育児
  • 時間的なすれ違い

それぞれ解説します。

 

1-2-1:愛情の冷却化

長期間の夫婦関係や日常生活の中で、お互いの感情や関心が次第に薄れ、愛情が冷めてしまうことがあります。

相手に対する感情の鈍化は、性的な結びつきにも影響を与え、性行為の機会が減少します。

1-2-2:相手との性の不一致

パートナー間の性的な好みや欲求が合わないと、性行為が減少します。

例えば、性的な好みや頻度に対する期待が一致しない場合、片方が充足感を得られなくなり、その結果として性的な満足度が低下します。

また、性の不一致は、コミュニケーションの不足からも生じることがあります。

お互いの性的なニーズや希望を理解し合うコミュニケーションがないと、この不一致はますます顕著になる傾向があります。

1-2-3:妊娠・出産・育児

妊娠期間や出産後、新しい家族が生まれる中で、夫婦関係の性的な側面に変化が生じることがあります。

妊娠中の女性は、身体的な変化だけでなく精神的にも不安定な状態が続き、出産後も育児のプレッシャーや不安から子育て中心の生活に変わります。

そのため、夜間の育児や仕事との両立など、子供の世話や家庭の中でのストレスが重なり、性生活に影響を及ぼしやすい変化となります。

さらに、育児中心の生活は、夫婦関係においてお互いにコミュニケーション不足が発生しやすい時期でもあります。

夫婦間の話題の大部分が子どもに関することになる結果、性的な結びつきが希薄になり、セックスレスが生まれやすくなります。

1-2-4:時間的なすれ違い

生活が忙しくなると、夫婦が共に過ごす時間が不足し、セックスレスが生じる傾向があります。

仕事、育児、趣味、友人との時間などを過ごす中、夫婦だけの時間が二の次にされがちです。

特に仕事の忙しさなどからストレスが増加すると、性的なコミュニケーションも少なくなり、時間的なすれ違いが続くと、お互いの関係が冷め、セックスレスになる傾向があります。

2章:セックスレスと不倫の関係

この章では、セックスレスと不倫の関係として、

  • セックスレスを理由とした不倫
  • 不倫を理由にセックスレスになるケース

を、それぞれ解説します。

2-1:セックスレスを理由とした不倫

セックスレスになると、性的な不満が蓄積され、その結果、違う相手との不倫に走ってしまう可能性が高まります。

長期間の夫婦関係の中で、お互いの性的なニーズや欲望が変化することがあります。

これにより、片方が充足感を得られずに不満が募り、他の相手に対してその不足を補おうとする誘惑が生まれます。

不倫相手との性的なコミュニケーションが心地よいと、関係を続けることに抵抗できなくなる可能性が高まります。

さらに、感情的なつながりが希薄になることも、セックスレスの結果としての不倫を引き起こします。

夫婦間の感情や欲求に対する理解が不足し、コミュニケーションが減少すると、夫婦関係が冷め、不倫相手に対する感情的な引力が高まります。

つまり、セックスレスは単なる身体的な結びつきの欠如だけでなく、感情的な結びつきの不足をもたらし、これが不倫を引き起こす一因となるのです。

2-2:不倫を理由にセックスレスになるケース

夫婦の一方が不倫を経験したことが、夫婦関係の性的な側面に影響を及ぼすことがあります。

不倫によって生じる信頼の崩壊や感情的な傷が、セックスレスを引き起こす要因となり得ます。

まず、不倫を経験した側が罪悪感や後ろめたさを感じ、夫婦の性行為への積極性が低下することがあります。

自分の行動に対する負い目や過去の不倫の影響で、性行為に対する抵抗感が生まれ、夫婦関係全体が冷める傾向があります。

また、不倫による混乱や感情的な揺れ動きが、性行為に対する意欲を低下させることがあります。

不倫の発覚やその後の対応によって、性的な満足度が低下し、性行為が敬遠される傾向が生じます。

このような状況下では、両者の間でコミュニケーションが減少し、感情的な距離が生まれることも考えられます。

性行為は感情的な結びつきを反映する一つの要素であり、感情的なつながりが希薄になると、セックスレスが生じやすくなります。

3章:セックスレスでも不倫は認められない

セックスレスだからといって、不倫が許されるわけではありません。

この章では、

  • 慰謝料を請求される可能性がある
  • セックスレスが原因の慰謝料相場
  • 離婚が認められる可能性がある

を、解説します。

3-1:慰謝料を請求される可能性がある

不倫が発覚した場合は、不貞行為に基づく慰謝料請求をされる可能性があります。

不倫(不貞行為)された側が受けるショックは、大変大きなものです。

この被害者が受けた精神的苦痛を、金銭に換算した金額が慰謝料として請求されます。

ただし、配偶者が長期間にわたり、理由もなく一方的にセックスを拒み続けている場合は、慰謝料が減額される可能性があります。

3-2:セックスレスが原因の慰謝料

セックスレスが原因の一つとなり、慰謝料が認められるケースもあります。

慰謝料は

  • 婚姻期間の長さ
  • セックスレスの期間の長さ
  • セックスする努力をしていない
  • セックスを拒否した際の言動

等の状況によって変動します。

単にセックスレスであるというだけでは慰謝料が認められることは少なく、セックスを拒否する際に心無いは発言をするなど、他の言動と相まって慰謝料が認められることがあります。

3-3:離婚が認められる可能性がある

セックスレスも、程度によっては民法における「その他婚姻を継続し難い重大な事由」に該当するといわれており、 具体的には以下のような場合にセックスレスによる離婚が認められる可能性があります。

  • 長期間にわたって合理的理由なく性行為を拒む
  • 結婚後に全く性行為をしていない

上記の場合は、セックスレスによる離婚が認められることがあります。

まとめ:セックスレスと不倫の関係

ここまで、セックスレスと主な原因、セックスレスと不倫の関係、セックスレスでも不倫は認められないこと、について解説してきました。

最後に今回の内容をまとめます。

■セックスレスとは、夫婦間のセックスが1ヶ月以上ない状態

■セックスレスになってしまう主な原因

  • 愛情の冷却化
  • 相手との性の不一致
  • 妊娠・出産・育児
  • 時間的なすれ違い

■セックスレスと不倫の関係

セックスレスを理由に不倫に至るケースと、不倫を理由にセックスレスに至るケースがある。

■セックスレスでも不倫は認められないこと

セックスレスが不倫の正当な理由とはされず、慰謝料請求や離婚が認められる可能性がある。

この記事の内容を参考にして、これからの行動に役立ててください。

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