不倫誓約書が無効になる5つのケースと3つの対処法を弁護士が解説

監修者

弁護士法人QUEST法律事務所
住川 佳祐

不倫誓約書が無効になる5つのケースと3つの対処法を弁護士が解説
チェック
この記事を読んで理解できること
  • 不倫誓約書とは?示談書や合意書との違いやリスク
  • 不倫誓約書が無効になる可能性がある5つのケース
  • 不倫誓約書を守らなかった場合の3つのリスク
  • 不倫誓約書を無効にするための対処法


あなたは、

  • 不倫誓約書にサインしたけど納得できない、無効にならないのだろうか
  • 不倫誓約書と示談書や合意書との違いやリスクを知りたい
  • 不倫誓約書を無効にする方法を知りたい

などとお考えではないでしょうか。

結論からお伝えすると、不倫誓約書とは、不倫した配偶者もしくは不倫相手に、不倫した事実を認め今後不倫しないことを約束させる文書です。

不倫誓約書を交わすと、不倫した事実や慰謝料についての客観的な証拠となり、トラブル回避や再発予防などの効果があります。

ただし、自分が作成したものではない不倫誓約書は、納得できない内容や、事実と反する内容が書かれている場合があるため、サインする際には注意が必要です。

不倫誓約書でも、以下の5つのケースでは、無効になる可能性があります。

  • 不倫誓約書の無効に相手が合意した場合
  • 脅迫や詐欺で無理やりサインさせられた場合
  • 公序良俗に反する内容や慰謝料の金額が法外な場合
  • 誤解や事実と反している場合
  • 生活状況が大きく変化した場合

この記事では、

1章では、不倫誓約書の基礎知識とリスクを、

2章では、不倫誓約書が無効になる可能性がある5つのケースを、

3章では、不倫誓約書を守らなかった場合の3つのリスクを、

4章では、不倫誓約書を無効にするための対処法

について、詳しく解説します。

不倫誓約書を無効にする対処法や、無効の可能性があるケースについて理解を深めましょう。

不倫の慰謝料でお悩みのあなたへ、まずはお気軽にご相談ください
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1章:不倫誓約書とは?示談書や合意書との違いやリスク

そもそも不倫誓約書とはどういったものなのか、また、どのような効力があるのか気になりますよね。

こちらの章では、以下について解説します。

  • 不倫誓約書とは?
  • 示談書や合意書との違い
  • 安易にサインした際のリスク

それぞれ解説します。

1-1:不倫誓約書とは?示談書や合意書との違い

不倫誓約書とは、不倫が発覚した際に、不倫した配偶者もしくは不倫相手に、不倫の事実を認め損害賠償金について約束させる書面のことです。

一般的には、不倫された配偶者が、以下の内容を踏まえて不倫誓約書を作成させる場合が多いです。

  • 不倫の事実や内容
  • 慰謝料の金額・支払時期と方法
  • 不倫関係の解消や二度と会わない約束
  • 誓約書の内容を破った時のペナルティ

不倫誓約書を交わすと、不倫の事実関係や合意内容の客観的な証拠となり、以下のような効果があります。

  • 言った・言わないなどのトラブル回避する
  • 不倫の再発を予防する
  • 誓約書の内容を守るという意識をつけさせる

不倫誓約書と似た書面に、示談書・合意書がありますが、どちらも不倫の事実関係と合意した誓約内容が記載されている書面に違いはありません。

しかし、誓約書は作成した人だけが書面の内容に拘束され、示談書は不倫をされた配偶者も含めた関係者も内容に拘束されるといった違いがあります。

不倫誓約書を無効にしたい場合、まずは不倫誓約書がどのようなものか、しっかり理解しましょう。

1-2:安易にサインするとリスクを伴う

相手が作成した不倫誓約書に安易にサインすると、リスクを伴います。

なぜなら、不平等な条件が記されている可能性があり、後々、あなたが不利な立場に立たされるおそれがあるからです。

相手から不倫誓約書へのサインを求められた場合、内容や事実が相手にとって有利になっている可能性があります。

そのため、十分に確認せず安易にサインすると、過剰な制約を受ける内容や、高額な慰謝料の支払いを迫られるリスクがあります。

不倫誓約書へのサインを求められた場合、すぐにサインをせず、内容をしっかり確認してからサインをするようにしましょう。

2章:不倫誓約書が無効になる可能性がある5つのケース

不倫誓約書にサインしてしまったとしても、以下の5つのケースに該当する場合、不倫誓約書が無効になる可能性があります。

  • 不倫誓約書の無効に相手が合意した場合
  • 脅迫や詐欺で無理やりサインさせられた場合
  • 公序良俗に反する内容や慰謝料の金額が法外な場合
  • 誤解や事実と反している場合
  • 生活状況が大きく変化した場合

それぞれ解説します。

2-1:不倫誓約書の無効に相手が合意した場合

不倫誓約書の無効を求め相手が合意した場合は、無効になる可能性があります。

不倫誓約書を無効にすることが、相手にとっても都合がよい場合があるからです。

たとえば、毎月10万円の慰謝料を支払うと約束したものの、支払いが難しくなると、相手もお金が手に入らないため困ります。

そこで一旦、不倫誓約書を無効にし、毎月の慰謝料金額を見直すことで、継続的に慰謝料を得られるようになります。

不倫誓約書を無効にしたい場合、内容を見直したい理由や、無効にして作成し直すメリットを真摯に伝えて、相手に合意してもらう必要があります。

ただし、当事者だけで不倫誓約書を作成すると、再びトラブルが発生するおそれがあるため、弁護士に相談することをオススメします。

2-2:脅迫や詐欺で無理やりサインさせられた場合

脅迫や詐欺で無理やりサインさせられた場合は、無効になる可能性があります。

法律上、脅迫や詐欺によってサインさせられたと立証できた場合、不倫誓約書の取り消しが認められるからです。

しかし、相手が「脅迫や騙したりしていない」と主張する場合も考えられるため、脅迫や詐欺を立証する証拠が必要です。

実際にXでも以下のような投稿がありました。

 

相手から不倫誓約書にサインを求められた際の、音声や動画データ、メールやLINEでのやりとりが残っている場合は、証拠として提出できるようにしましょう。

2-3:公序良俗に反する内容や慰謝料の金額が法外な場合

公序良俗に反する内容や、慰謝料の金額が法外な場合は、不倫誓約書が無効になる可能性があります。

以下のような内容が、誓約書に記載されていた場合、公序良俗に反している、または内容が不明確すぎると認定される可能性があります。

  • 配偶者の外出を認めない
  • 相手の言うことに一切逆らわない
  • 慰謝料として1000万円を支払う

また、不倫慰謝料の相場から大きく外れた法外な慰謝料を支払うと約束していた場合でも、誓約書の内容が無効になるケースがあります。

実際に、Xでも以下のような投稿がありました。

 

明らかに公序良俗に反する内容や、慰謝料の金額が法外な場合、無効となる可能性が高くなります。

2-4:誤解や事実と反している場合

誤解や事実と反している内容にも関わらず、不倫誓約書にサインをしてしまった場合、無効になる可能性があります。

民法において、不倫誓約書にサインをした前提となる事柄に重大な錯誤(誤解や勘違い)があった場合、誓約書の取り消しが認められるからです。

たとえば、冷静な判断ができない状態で、不倫誓約書の内容が事実と反するにも関わらず、サインさせられた場合は、取り消しが認められる可能性があります。

誓約書の前提となる事実が、誤解や事実と反しているにも関わらず、サインをしてしまった場合、まずは弁護士などの専門家に相談しましょう。

2-5:生活状況が大きく変化した場合

不倫をしたあなたの生活状況が大きく変化した場合も、不倫誓約書が無効になる可能性があります。

生活状況の変化により、不倫誓約書に記載された内容を守れなくなった場合、無効にして内容を見直す必要があるからです。

たとえば、不倫誓約書にサインした時点では収入があり慰謝料の支払いができていたものの、病気や解雇によって、収入がなくなり、支払いができなくなる可能性があります。

生活状況が大きく変化し、不倫誓約書の約束事を守れない可能性がある場合、相手に事情を説明し話し合いましょう。

3章:不倫誓約書を守らなかった場合の3つのリスク

不倫誓約書を守らなかった場合、以下の3つのリスクが発生します。

  • 違約金を請求される
  • 慰謝料を一括で請求される
  • 訴えられる可能性がある

それぞれ解説します。

3-1:違約金を請求される

不倫誓約書を守らなかった場合、罰則として違約金を請求されるリスクがあります。

不倫誓約書の内容には、あなたが不倫誓約書を守らなかった場合に備えて、さまざまな罰則が記載されている可能性が高いからです。

たとえば、「再度不倫を行なった場合には、違約金として100万円を支払う」といった内容が記載された場合、約束を違反したとして支払い義務が生じます。

不倫誓約書を守らなかった場合、違約金による余計な出費が増えるため、あなた自身を苦しめる結果となるでしょう。

3-2:慰謝料を一括で請求される

不倫誓約書における慰謝料の支払いを守らなかった場合、残りの慰謝料を一括で請求されるリスクがあります。

慰謝料を分割払いにしたにもかかわらず、支払いを滞らせると、相手が罰則として一括請求する可能性があるからです。

不倫の慰謝料を一括で支払えない場合、相手が譲歩し、分割払いに合意する場合があります。

しかし、分割払いにしてもらったにもかかわらず、支払いを滞らせると、ペナルティとして、残りの慰謝料を一括で請求されるリスクがあります。

慰謝料を一括で請求されると、大きな出費となり、実生活に影響が出るため、誓約書における慰謝料の支払いは必ず守りましょう。

3-3:訴えられる可能性がある

不倫誓約書を守らなかった場合、相手から訴えられる可能性もあります。

慰謝料の支払いに合意していたにもかかわらず、あなたが支払わなかった場合、不倫誓約書を証拠に、訴訟を起こす場合があります。

仮に裁判へ発展した場合、「不倫慰謝料に同意しているため、支払うべき」と判断され、支払いを命じる判決が下される可能性が高いでしょう。

相手から訴えられないように、不倫誓約書の内容はかならず守りましょう。

4章:不倫誓約書を無効にするための対処法

不倫誓約書を無効にするための対処法は、以下のとおりです。

  • 無効を示す証拠を集める
  • 誓約書を交わした相手と話し合う
  • 弁護士に相談する

それぞれ解説します。

4-1:無効を示す証拠を集める

不倫誓約書を無効にするためには、無効を示す証拠を集めましょう。

無効を示す証拠の具体例は、以下のとおりです。

【病気によって収入が減った場合】

  • 医師の診断書や入院証明書
  • 給与明細

【脅迫や詐欺行為を受けた場合】

  • 脅迫や詐欺の内容が記されているメールやSNS
  • 脅迫や詐欺を受けたことが分かる動画や音声
  • 実際に脅迫や詐欺の現場を見た第三者の証言

このように、不倫誓約書を無効にするためには、こちらの主張を立証できる証拠が必要になります。

不倫誓約書の内容を見直したい理由や、証拠をもとに無効を求めることで、相手が無効に応じる可能性があります。

4-2:誓約書を交わした相手と話し合う

不倫誓約書の無効を求める場合、誓約書を交わした相手としっかり話し合いましょう。

誓約書の内容が著しく一般的な常識に反している場合、話し合いを通じて、不倫誓約書の無効に応じる可能性があるからです。

話し合いの際、まず、以下の3つの内容を相手に伝えましょう

  • 不倫誓約書の無効を求める理由
  • 不倫誓約書を無効にして見直す内容
  • 不倫誓約書を見直した場合の双方のメリット

さらに、必要に応じて、不倫誓約書の無効を示す証拠を提示しながら話し合うことで、相手があなたの主張や要望を理解し、無効に応じる可能性があります。

不倫誓約書の無効を求める際は、誠意をもってしっかりと話し合いましょう。

4-3:弁護士に相談する

誓約書の内容が事実と異なっていたり、慰謝料相場からかけ離れた金額に設定されていたりするにもかかわらず、相手が話し合いに応じない場合は弁護士に相談しましょう。

法律のプロである弁護士が、不倫の事実や内容、慰謝料相場を加味して相手と交渉してくれるからです。

不倫誓約書の無効を求めても、相手が応じてくれない場合や、話し合いを行なったが、お互いが感情的になり、冷静に話を進められない可能性もあります。

弁護士に相談すると、不倫誓約書の内容を精査し、対処法やサインすべきかどうか、アドバイスを受けられます。

不倫誓約書の無効を求める場合、まずは弁護士に相談しましょう。

まとめ:不倫誓約書の無効を求める場合は弁護士に相談しよう

■不倫誓約書とは?示談書や合意書との違いやリスク

不倫誓約書とは、不倫が発覚した際に、不倫した配偶者もしくは不倫相手に、不倫の事実を認め損害賠償金について約束させる書面

不倫誓約書を作成することによって、以下の効果がある。

  • 言った・言わないなどのトラブルを回避する
  • 不倫の再発を予防する
  • 誓約書の内容を守るという意識をつけさせる

不倫誓約書と示談書・合意書には、以下のちがいがある。

  • 誓約書は作成した人だけが書面の内容に拘束される
  • 示談書は不倫をされた配偶者も含めた関係者が書面の内容に拘束される
  • 安易にサインするとリスクを伴う

■不倫誓約書が無効になる可能性がある5つのケース

  • 不倫誓約書の無効に相手が合意した場合
  • 脅迫や詐欺で無理やりサインさせられた場合
  • 公序良俗に反する内容や慰謝料の金額が法外な場合
  • 誤解や事実と反している場合
  • 生活状況が大きく変化した場合

■不倫誓約書を守らなかった場合の3つのリスク

  • 違約金を請求される
  • 慰謝料を一括で請求される
  • 訴えられる可能性がある

■不倫誓約書を無効にするための対処法

  • 無効を示す証拠を集める
  • 誓約書を交わした相手と話し合う
  • 弁護士に相談する

不倫誓約書が無効になるケースや、対処法が分からないとお困りの方は、当法律事務所にご相談ください。

弁護士法人QUEST法律事務所は、

  • 不倫トラブルの経験豊富な弁護士が所属
  • 慰謝料の減額、免除に強い
  • 多様な不倫トラブルの解決実績がある

といった特徴がある法律事務所です。

初回相談は無料ですので、ぜひお気軽にご相談ください。

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