探偵費用の相場は10〜120万円!費用を抑える2つのコツと注意すべきこと
この記事を読んで理解できること
- 探偵事務所に浮気・素行調査を依頼した場合の費用相場
- 探偵費用の主な3つの料金プラン
- 探偵の調査費用を抑える2つの方法
- 探偵事務所に依頼する際の3つの注意点
あなたは、
「探偵に調査を依頼すると費用はいくらかかる?」
「探偵費用の内訳や相場を知りたい」
「探偵費用をできるだけ抑えたい」
などとお考えではないですか?
結論から言うと、探偵事務所が行う調査は多岐にわたるため、調査内容だけでなく調査日数や人員、各事務所の料金体系によってかかる探偵費用は大きく変わってきます。
例えば、最も依頼の多い浮気調査の費用相場は、10万~120万円程度になりますが、調査の目的が浮気の事実確認だけなのか、それとも裁判に提出する浮気の有力な証拠を押さえるためなのか、その難易度や要する時間によって探偵費用・料金に大きな差が生じます。
探偵事務所では他にも
- 人探し・家出人の捜索
- 対象者の素行調査
- 企業・個人の信用調査
- 詐欺・ストーカーの身元特定
- 縁談の際の結婚調査
など幅広い調査依頼を請け負っているため、事前の相談だけでなく調査費用の見積もりを確認することが重要です。
そこでこの記事では、1章で探偵事務所に浮気・素行調査を依頼した場合の費用相場を、2章では探偵費用の主な3つの料金プランを解説します。
さらに、3章では探偵の調査費用を抑える2つの方法を、4章では探偵事務所に依頼する際の4つの注意点について解説します。
この記事を最後までしっかり読んで、探偵事務所に依頼する際は、探偵費用を抑えて調査結果を有効に活用できるように行動してください。
目次
1章:探偵事務所に浮気・素行調査を依頼した場合の費用相場
先に解説したように、探偵事務所の調査業務は多岐にわたり調査費用や料金も様々なため、この章では最も依頼の多い浮気・素行調査について解説します。
浮気・素行調査を依頼した際の、調査費用の内訳、費用相場、費用相場に差がある理由をそれぞれ解説していきます。
1-1:調査費用の内訳
調査費用の主な内訳としては、次のようになります。
- 着手金:調査を始めるための費用
- 人件費:調査員の人数分
- 経費:交通費、車両費、機材費等
- 手数料:報告書作成費用
- 追加料金・キャンセル料:深夜早朝手当、延長料金等
それぞれ解説していきます。
【着手金】
着手金とは、調査に取り掛かるための費用のため、契約を結ぶ際に必要になります。
調査を始める際にも、人件費や車両費、交通費、通信費等は発生するため、着手金を受け取ることによって費用の一部として利用することができます。
こうした性質上、着手金は調査の成否にかかわらず返金されることはありません。
【人件費】
人件費は、探偵費用の中でも大きなウエートを占めるもので、基本的には調査員1人1時間当たりの単価を基に算出されます。
浮気・素行調査の場合は、基本的には2人体制で調査にあたりますが、状況によっては3、4人必要な場合もあるため事前に確認することが大事です。
調査員の人数と調査に要する時間は、探偵費用に直結する最も重要な要素だと言えます。
【経費】
経費としては、交通費、車両費、通信費、機材費、宿泊費等、調査に必要な様々な経費があげられます。
浮気・素行調査の場合は、旅行先の浮気現場を張り込むケースなどもあるため、交通費や宿泊費、ビデオカメラ等の機材使用料なども諸経費に含まれます。
【手数料】
手数料とは、調査結果をまとめた「調査報告書」の作成費用になります。
調査のプロである探偵事務所が作成した「調査報告書」は、裁判においても有力な証拠として認められる可能性が高いです。
【追加料金・キャンセル料】
調査を続けるにあたって、深夜手当や早朝手当、時間制プランの延長料金など、調査費用の追加を求められるケースがあります。
また、契約途中に解約をしようとすると、キャンセル料が発生する場合があります。
あらかじめ契約する際に、それぞれの料金や起こり得るケースなど確認済みであれば問題はありませんが、探偵事務所によっては十分な説明がない場合もあるので注意が必要です。
1-2:費用相場は約10万~120万円程度
浮気・素行調査の費用相場は、10万~120万円程度になります。
先に解説したように、例えば調査の目的が浮気の事実確認だけであれば、短期間で調査が完了し探偵費用も10万~20万円程度で済むケースも少なくありません。
また別の例では、裁判で浮気の決定的な証拠として認められるような「調査報告書」を求められ、難易度が高く調査にも時間を要したため、探偵費用が100万円程度かかってしまったケースもあります。
さらに、各探偵事務所が設定している「時間制」「パック制」「成功報酬制」などの料金プランによって、費用相場は変わってきます。
探偵事務所の主な料金プランについては、この後2章で解説します。
1-3:費用相場に幅がある理由
浮気調査を依頼した際の費用相場に幅がある理由は、調査に必要とした調査員の人数や調査期間、諸経費が、そのまま費用に反映されるからです。
浮気・素行調査の場合、基本的には2、3名の調査員で行いますが、調査員1名の時間単価は5,000円~1万2,500円(2名で1万円~2万5,000円)というところが一般的です。
そのため、例えばA探偵事務所に依頼して、時間単価7,500円の調査員が2名で、浮気調査の証拠をつかむのに12時間(1日4時間×3日間)かかった場合、簡単に計算すると人件費は18万円になります。
また、B探偵事務所に依頼して、時間単価1万円の調査員が3名で、16時間(1日4時間×4日間)かかった場合は、人件費は48万円になります。
このように、それぞれの調査にかかった人件費を計算すると、調査員が1名増えて調査期間が1日延びただけでも、A、B探偵事務所の調査費用は30万円という差が生じます。
この他にも、車両費や機材費など、調査状況や調査方法によっていろいろな諸経費が必要となってきます。
ここにあげた調査費用の例は「時間制」の料金プランですが、浮気・素行調査は、依頼されるケースや調査の進展によってその費用差も大きいため相場にも幅が生じます。
2章:探偵費用の主な3つの料金プラン
探偵事務所に調査を依頼した場合、次にあげる3つの料金プランがあります。
- 費用が分かりやすい時間制
- まとめてお得感のあるパック制
- 成功した時だけ支払いが発生する成功報酬制
3つの料金プランのメリット・デメリットを簡単にまとめると、次のようになります。
それぞれ解説していきます。
2-1:費用が分かりやすい時間制
時間制は、調査員の人数と調査時間で人件費を計算し、そこにかかった経費をプラスして算出するので、費用の内容が分かりやすい料金プランです。
1章で解説したように、調査員1名の時間単価は5,000円~1万2,500円(2名で1万円~2万5,000円)というところが一般的です。
浮気・素行調査の場合、基本的には2、3名の調査員で行い、
調査員の人数×時間単価×稼働時間=人件費
人件費+経費(交通費、車両費、機材費等)=調査費用
となります。
メリット
- 調査費用が明瞭でわかりやすい
- 短時間で済めば費用が抑えられる
デメリット
- 調査時間が長くなると高額になる
- 経費が追加される
時間制は、短時間で調査が完了すれば費用が抑えられますが、調査時間が長くなってしまうと他の料金プランより割高になる可能性があります。
2-2:まとめてお得感のあるパック制
パック制は、一定の調査時間に対して人件費や経費、手数料など調査費用がすべて含まれていて、一律料金で利用できる料金プランです。
パック制の相場は、次のようになります。
- 20時間:30〜50万円
- 30時間:60〜70万円
- 40時間:80〜90万円
調査費用をまとめてお得感のある料金設定になっているため、1章で解説した時間制の費用に比べると、1時間当たりの費用が抑えられます。
メリット
- 一定料金なので費用が把握しやすい
- 1時間当たりの調査費用が割安になる
デメリット
- 調査が短期間で終われば割高になる
- 調査が途中で終わっても返金されない
パック料金制は、経費を含めた一律料金のため追加費用もなく安心して依頼できますが、契約時間内に調査が完了しない場合は、契約を追加するか相談する必要があります。
2-3:成功した時だけ支払いが発生する成功報酬制
成功報酬制は、調査が成功した時だけ支払いが発生する料金プランです。
浮気調査では、浮気の証拠を押さえてはじめて費用が発生するため、調査が失敗しても無駄がない料金プランと言えます。
ただし、費用相場は70万~120万円程度と100万円を超える場合もあるため、3つの料金プランの中では一番割高になります。
また、探偵事務所の料金設定によっては、着手金や諸経費が必要なところや、失敗しても着手金が返金されない場合もあるため、事前に確認する必要があります。
メリット
- 調査に失敗した場合は、成功報酬を支払わなくてもよい
デメリット
- 成功の捉え方でトラブルになりやすい
- 調査費用が割高になる
成功報酬制で最も注意しなければいけない点は、調査結果の成功の捉え方が探偵事務所と一致しているかということです。
例えば、浮気調査では一般的に、浮気の現場をカメラやビデオで撮影し、浮気相手の身元を特定することで調査が成功したと言えます。
しかし、探偵事務所の中には、浮気の事実が確認できただけで調査に成功したとして、調査を終了し支払いを求めるケースもあります。
そのため、探偵事務所に調査を依頼する場合は、無料相談などを利用して、事前によく打ち合わせを行うことが重要です。
3章:探偵の調査費用を抑える2つの方法
探偵の調査費用を抑える方法として、次の2つがあげられます。
- 調査対象の情報を事前に集めておく
- 複数の探偵事務所の見積もりを比較する
それぞれ解説していきます。
3-1:調査対象の情報を事前に集めておく
探偵の調査費用を抑えるためには、調査対象の情報を事前にしっかり集めておくことが重要です。
例えば、浮気調査の場合、あらかじめパートナーの行動パターンや浮気相手の情報などを集めて、調査する日時を絞り込んで依頼することで浮気現場の証拠を押さえられる可能性が高まります。
その結果、短時間の調査で証拠が押さえられる見込みがある場合は、時間制の料金プランを選択することで最も費用を抑えることができます。
また、離婚や慰謝料請求を目的として調査を依頼する場合は、複数回浮気を繰り返している証拠があればより有利になるため、お得感のあるパック制の方が費用を抑えることができます。
少しでも調査費用を抑えるためには、事前に調べられる情報はしっかり集めて、依頼する際に細かく伝えることが重要です。
3-2:複数の探偵事務所の見積もりを比較する
探偵事務所に調査を依頼する場合は、複数の事務所の無料相談を利用して見積もりを依頼し、その内容や料金プラン、経費等の調査費用を比較することが重要です。
それぞれ比較することで、料金プランの細かい違いや調査員の人数・時間単価、諸経費など確認することができるので、全体の費用相場を知ることができます。
そのため、高額な見積もりや明確に調査内容が記載されていない見積もりを避けることができます。
また、探偵事務所の中には、追加料金や延長料金、キャンセル料など後から請求してくる場合もあるため、見積もりの説明を受ける際にあらかじめ確認する必要があります。
このように、複数の探偵事務所の見積もりを比較することで、悪質な探偵事務所に依頼してしまうリスクを最小限に抑えることができます。
4章:探偵事務所に依頼する際の3つの注意点
探偵事務所に調査を依頼する際の注意点として、次の3つがあげられます。
- 探偵業届出証明書を確認する
- 契約書を確認する
- 事務所の対応や実績、口コミを確認する
それぞれ解説していきます。
4-1:探偵業届出証明書を確認する
まず始めに、探偵業の届出を出している正規の業者か、「探偵業届出証明書」を確認しましょう。
探偵業を営む場合は、営業所ごとに管轄する都道府県公安委員会に、届出書を提出する義務があります。
また、都道府県公安委員会が交付した「探偵業届出証明書」を営業所の見やすい場所に掲示しなければならないと規定されています。(探偵業の業務の適正化に関する法律 第12条第2項)
探偵事務所の公式サイト、あるいは事務所に掲示されている「探偵業届出証明番号」を確認しましょう。
4-2:契約書を確認する
見積もりを確認し契約を交わす際は、当然のことですがあらためて契約書を確認する必要があります。
なぜなら、次のようなトラブルが発生する可能性があるからです。
- 契約書の内容がそれまでの相談や見積書の内容と違っていた
- 契約内容を詳しく説明されなかった
- 成功したとは思えない時点で成功報酬を請求された
- 見積もりにはなかった追加料金を請求された
- 調査開始前にもかかわらずキャンセルできなかった
- 解約を申し込むと高額な解約料を請求された
探偵業者は、契約書を交付する際には契約内容や重要事項を説明することが義務付けられていますが、十分に守られていない業者も存在します。
そのため、次にあげる7つの項目は特に注意して確認する必要があります。
- 調査内容と調査方法
- 調査時間や調査人数
- 調査報告書の内容とサンプル
- 支払う金額と支払い方法や支払い時期
- 成功報酬の定義と金額
- 追加料金の有無
- キャンセルや調査の変更・解約時の料金
①②は、依頼目的に合った調査方法か確認するだけでなく、人件費や経費など直接調査費用に関係する項目のため必ず説明を受けてチェックする必要があります。
③は、依頼目的に合った調査結果を得るためには、事前に調査報告書のサンプルでその内容を確認しておくことが重要です。
④~⑦は、ここまで解説してきたように最もトラブルが発生しやすい項目です。
また、これらの調査費用の設定は、探偵事務所や料金プランによって異なるため、疑問な点がある場合はすぐに確認することが重要です。
4-3:事務所の対応や実績、口コミを確認する
探偵事務所を選ぶ際には、ホームページなどでそれまでの実績や口コミを確認することが大事です。
また、複数の探偵事務所に相談した際には、見積もりの金額を比較するだけでなく、ここまで解説してきた調査方法や費用の説明など、探偵や事務所の対応も含めて吟味することが重要です。
大手の探偵事務所は知名度もあり安心できる点もありますが、必ず他の探偵事務所の無料相談等も利用して、調査内容・調査費用・対応を比較して総合的に判断することをおすすめします。
まとめ:探偵に調査を依頼する費用
最後にもう一度、今回の内容を振り返ります。
探偵事務所に浮気・素行調査を依頼した際の、調査費用の内訳
- 着手金:調査を始めるための費用
- 人件費:調査員の人数分
- 経費:交通費、車両費、機材費等
- 手数料:報告書作成費用
- 追加料金・キャンセル料:深夜早朝手当、延長料金等
費用相場は、約10万~120万円程度
探偵事務所に調査を依頼した場合の3つの料金プラン
- 費用が分かりやすい時間制
- まとめてお得感のあるパック制
- 成功した時だけ支払いが発生する成功報酬制
探偵の調査費用を抑える2つの方法
- 調査対象の情報を事前に集めておく
- 複数の探偵事務所の見積もりを比較する
探偵事務所に調査を依頼する際の注意点
- 探偵業届出証明書を確認する
- 契約書を確認する
- 事務所の対応や実績、口コミを確認する
この記事の内容をしっかり理解して、探偵費用を抑えて調査結果を有効に活用できるように行動してください。