旦那のモラハラの特徴やチェックリストと対処法に知っておきたいポイント

監修者

弁護士法人QUEST法律事務所
代表弁護士 住川 佳祐

旦那のモラハラの特徴やチェックリストと対処法に知っておきたいポイント
チェック
この記事を読んで理解できること
  • 旦那のモラハラとは?特徴やチェックリスト
  • モラハラ旦那の原因と対処法
  • モラハラ旦那の妻が知っておきたいポイント
  • モラハラ旦那と確実に離婚する方法

あなたは、

  • 旦那の言動がきついけどこれってモラハラ?
  • 旦那のモラハラの対処法を知りたい
  • モラハラを理由に離婚や慰謝料請求したい

などとお考えではないですか?

旦那のモラハラに耐え続けていると、様々なストレスが抜けきれなくなり、体調を崩してしまうなど深刻な影響を受ける場合があります。

実際に被害者である妻の方が、相手の行動がモラハラにあたるとは思えず、我慢したり自分を責めてしまうケースが多いです。

モラハラから自分の身を守るためにも、モラハラをする旦那の特徴や対処法について理解することが大切です。

そこで、この記事では、

1章では、旦那のモラハラの特徴とチェックリストを

2章では、モラハラの原因と対処法を

3章では、モラハラ旦那の妻が知っておきたいポイントを

4章では、モラハラ旦那と離婚する方法

について解説します。

この記事を読んで、旦那からのモラハラについてしっかり理解し、状況の改善に役立ててください。

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1章:旦那のモラハラとは?特徴やチェックリスト

夫婦の関係性には、様々な形があります。

そのため、旦那の暴言や威圧的な行動が、実はモラハラなのに、それがモラハラに当たると思っていない人も多いです。

そこで、この章では、旦那のモラハラの基礎知識として次の3つを解説します。

  • 旦那のモラハラの特徴
  • モラハラと夫婦喧嘩の違い
  • 旦那のモラハラのチェックリスト

旦那のモラハラの特徴や、夫婦喧嘩との違い、モラハラのチェックリストについても説明するので、旦那の行動がモラハラなのか判断するための参考にしてください。

1-1:旦那のモラハラの特徴

旦那のモラハラには、主に以下のような特徴が見られます。

  • 妻のことを過度に束縛し、支配しようとする
  • 攻撃的な振る舞いや、人格否定する発言をおこなう
  • すぐに無視する、嘘をつくなど、信頼できない言動が多い

旦那の行動に、これらの特徴が見られる場合、モラハラである可能性が高いです。

1-2:旦那のモラハラと夫婦喧嘩の違い

実は旦那の行動がモラハラにあたるのに、ただの夫婦喧嘩だと考えて、耐えているというケースも多く存在します。

しかし、モラハラの特徴からも分かるとおり、モラハラと夫婦喧嘩は全く異なります。

「夫婦喧嘩」は、あくまでも「対等な関係」であることを前提に、意見のぶつかり合いが発生しているのに対して、「モラハラ」は相手のことを支配することを目的としているからです。

そのため、モラハラをする旦那の中には、「妻よりも自分の立場が上である」という構図が存在します。

もしも、旦那の行動がモラハラではないかと感じたら、後述のチェックリストを参考にしつつ、モラハラかどうか確認してみてください。

1-3:旦那のモラハラのチェックリスト

ここでは、旦那のモラハラのチェックリストを紹介します。

モラハラをする旦那には、以下のような特徴が見られる場合が多いです。

  • 外出の制限や、会社の飲み会へ参加することを禁止する
  • 突然怒り出す
  • 妻のスマホを無断でチェックする
  • 「こんなこともできないの?」などと言って馬鹿にする
  • 妻に必要な生活費を渡さない
  • 些細なことで不機嫌になり、無視する
  • 性交渉を強要する
  • 物を投げる、大きな音を立てるなどの脅迫的な行動をする
  • 家事や育児に対して協力しない
  • 生活費の支払いを拒否する
  • 妻の親や友人の悪口をいう
  • 長時間説教する
  • お前が悪いんだから酷いことをされても当然だという態度をとる

もちろん、いくつ以上当てはまればモラハラであると断定できるものではありません。

しかし、該当する項目が多いほど、旦那の行動がモラハラである可能性は高くなるといえるでしょう。

2章:モラハラ旦那の原因と対処法

この章では、旦那がモラハラを行う原因と対処法について解説します。

  • なぜモラハラをする旦那になるのか
  • モラハラ旦那の弱点
  • モラハラする旦那への対処法

について説明するので、旦那のモラハラ問題を解決するための参考にしてください。

2-1:なぜモラハラをする旦那になるのか

そもそも、なぜモラハラをする旦那になるのでしょうか。

現在モラハラをしている旦那も、結婚当初はモラハラを行っていなかったはずです。

そのため、「旦那がモラハラをするようになったのは、妻である自分に原因があるのでは?」などと思い悩むケースも少なくありません。

しかし実はそうではありません。

旦那がモラハラをする原因は、妻の行動と全く関係がない場合も多いのです。

例えば、以下のような原因が挙げられます。

  • 旦那の幼少期の家庭環境
  • 仕事上のストレス
  • 発達障害や心の病気など

そのため旦那のモラハラは、妻だけが行動を改めようと努力しても改善しない場合が多いです。

深刻なモラハラで悩んでいる方は、専門家へ相談することも検討してみましょう。

2-2:モラハラ旦那の弱点

ここでは、モラハラ旦那の弱点について解説します。

モラハラ旦那の弱点は、主に以下の3つです。

  • 自分よりも立場が強い人に弱い
  • 物理的に距離を取られることに弱い
  • 世間体や人目に弱い

順番に説明します。

2-2-1:自分よりも立場が強い人に弱い

モラハラ旦那の弱点の1つ目は、「自分よりも立場が強い人に弱い」ことです。

モラハラをする旦那の多くは、実は自己肯定感が低く、社会的な評価を非常に気にする性格をしています。

そのため、社会的に上位の人物や、自分より権威があると認識した人に対しては、気弱な態度をとる傾向があります。

さらに、自分よりも立場が上であると認識した人物の前では、妻に対しても、家庭内と比べ穏やかな態度となることも多いです。

このような、モラハラ旦那の「自分よりも立場が強い人に弱い」という弱点を理解することは、旦那の行動パターンを見抜き、モラハラに対処するうえで重要なポイントです。

2-2-2:物理的に距離を取られることに弱い

モラハラ旦那の弱点の2つ目は、「物理的に距離を取られることに弱い」ことです。

これは、モラハラを行う旦那が、内心では妻の存在や支えを強く求めているからです。

そのため、例えば妻が家を出て行ったり、別居を始めたりすると、旦那は自分のモラハラが引き起こした結果を目の当たりにし、後悔の念に駆られることになります。

これにより、旦那が自分のモラハラ行動を見直し、反省するケースもあるため、物理的に距離を取ることは、モラハラ旦那への有効な対処法の1つだといえるでしょう。

もっとも、よりを戻すと再びモラハラが始まるケースも少なくありません。

そのため、定期的な専門家のカウンセリングを条件にする等、将来のモラハラの防止に向けた対策を講じることが重要です。

2-2-3:世間体や人目に弱い

モラハラ旦那の弱点の3つ目は、「世間体や人目に弱い」ことです。

モラハラ旦那は、常に他人からどう見られているかを非常に気にしており、自分の評判や社会的な立場を守りたいと強く思っています。

そのため、職場や親しい友人の前では、モラハラ旦那は、自分を優しい夫や父親であると見せようとします。

このようなモラハラ旦那の弱点を理解することで、旦那のモラハラ行動に改善を促すことができる場合があります。

例えば、「〇〇さんがあなたのこと、奥さんに対して厳しそう」と言っていた等と、他人からの評価を伝えることで、モラハラに対する自省を促すなどです。

世間体や人目を気にするモラハラ旦那の特性を踏まえ、その弱点に働きかけることが、モラハラ改善へ向けた一歩となる可能性があります。

2-3:モラハラする旦那への対処法

ここでは、モラハラをする旦那への対処法について紹介します。

モラハラをする旦那への対処法は、主に以下の3つです。

  • モラハラであると伝え改善を促す
  • 別居する
  • 離婚する

実は、モラハラをする旦那は、自分の行動がモラハラであると気づいていない場合もあります。

そのため、旦那にモラハラであると伝えることで、改善されるケースがあります。

旦那の性格等の理由で、モラハラであると伝えることが難しい場合、友人がモラハラで困っている話として、それとなく伝えてみることも効果的です。

もっとも、多くの場合、モラハラは簡単には改善されません。

モラハラは、旦那の内面的な原因によるところが大きく、モラハラを改善するには、旦那の性格や考え方そのものを変える必要があるからです。

そのため、場合によっては、「別居」や「離婚」も視野にいれる必要があります。

ただし、モラハラを原因として旦那と「別居」や「離婚」をするためには、経済面、法律面等の問題がいくつも発生してきます。

旦那と「別居」や「離婚」をする場合は、事前に弁護士などの専門家に相談することを検討してみましょう。

3章:モラハラ旦那の妻が知っておきたいポイント

この章では、モラハラ旦那の妻が知っておきたいポイントについて解説します。

モラハラ旦那の妻が知っておきたいポイントは、以下の3つです。

  • モラハラの被害は深刻である
  • モラハラは治らないことが多い
  • モラハラを理由とする離婚は難しい

順番に説明します。

3-1:モラハラの被害は深刻である

モラハラ旦那の妻が知っておきたいポイントの1つ目は、「モラハラの被害は深刻である」ことです。

モラハラに耐え続けていると、精神的に疲弊するだけでなく、自尊心が低下し、うつ病などの心の病を発症する可能性もあります。

このような精神的な影響は、日常生活の質を低下させ、仕事や社会生活にも深刻な影響を及ぼします。

モラハラは、ただの夫婦喧嘩とは全く異なります。

そのため、モラハラの被害を軽視せず、早期に適切な対応を取ることが重要です。

旦那のモラハラの兆候に気づいたら、モラハラの被害を最小限に抑えるためにも、周囲に相談するなど早期の支援を求めましょう。

3-2:モラハラは治らないことが多い

モラハラ旦那の妻が知っておきたいポイントの2つ目は、「モラハラは治らないことが多い」ことです。

多くの場合、モラハラの根本的な原因は、旦那の性格などの内面的な問題にあります。

そのため、単純な意識の変化や、短期間の努力だけでは改善が難しいです。

専門家のカウンセリングや支援を受けても、改善が見られないケースもあるため、旦那のモラハラが改善することを過度に期待することは得策ではありません。

旦那のモラハラに直面した場合、このようなモラハラの性質についても理解した上で、自分の身を守ることを優先的に考えましょう。

3-3:モラハラを理由とする離婚は難しい

モラハラ旦那の妻が知っておきたいポイントの3つ目は、「モラハラを理由とする離婚は難しい」ことです。

これは、モラハラの証拠が目に見える形で残りにくいため、裁判などの公的な場でその実態を証明することが難しいからです。

例えば、モラハラ的な言動による精神面への攻撃は、暴力とは異なり、その影響を第三者が確認しにくい場合があります。

さらに、旦那のモラハラの多くは家庭内で行われるため、外部の目撃者が存在しないことが多いです。

モラハラを理由として離婚するには、モラハラがあったことを公的な場で証明できるだけの証拠を収集する必要があります。

自分だけでは難しい場合も多いため、専門家へも相談し入念に準備を行いましょう。

4章 モラハラ旦那と確実に離婚する方法

この章では、モラハラ旦那と離婚する方法について解説します。

モラハラをする旦那と離婚する場合、以下の項目について事前に準備をする必要があります。

  1. モラハラの証拠を準備する
  2. 旦那に頼らず生活できる収入源を確保する
  3. 弁護士に離婚の進め方を相談する

順番に説明します。

4-1:モラハラの証拠を準備する

まずは、モラハラの証拠を準備しましょう。

前述のとおり、モラハラを理由として離婚する場合、モラハラがあったことを公的な場で証明する必要があるからです。

モラハラの証拠を収集する方法としては、例えば

  • モラハラの内容や日時を記録しておく
  • モラハラ発言を録音しておく
  • スクリーンショット等でメッセージのやり取りを保存しておく

等が挙げられます。

証拠の有無は、離婚の成否だけでなく、慰謝料の請求等にも影響してくる重要ポイントです。

モラハラを理由に離婚する場合、事前準備として、モラハラの証拠をしっかり掴むことに注力しましょう。

4-2:旦那に頼らず生活できる収入源を確保する

モラハラ旦那と確実に離婚するためには、離婚後に、旦那に頼らず生活できる収入源を確保することも重要です。

モラハラで離婚する場合、慰謝料を請求できる場合もありますが、金額がはっきりしておらず、すぐに支払ってもらえるとも限りません。

そのため、自分の収入だけで生活していくための準備をしておく必要があります。

特に専業主婦だった場合、離婚後に新たに就職先を見つけようとしても、選択肢が限られてくる可能性が高いです。

生活に十分な収入を確保できない可能性もあるため、事前に資格を取得しておくなど、スキルアップのための準備が必要となるでしょう。

4-3:弁護士に離婚の進め方を相談する

離婚する決意が固まったら、弁護士に離婚の進め方について相談しましょう。

なお、できる限り旦那に離婚の意思を伝える前に、弁護士に相談することをオススメします。

離婚の意思を伝えることで、旦那が感情的になり、モラハラがより深刻な事態に発展する可能性もあるからです。場合によっては、事前に別居しておく等の対策も必要になるでしょう。

弁護士に相談した後は、以下のような流れで、離婚に向けて話し合いが始まることが一般的です。

  1. 話し合いで離婚する場合(協議離婚)
  2. 調停を申し立てて離婚する場合(調停離婚)
  3. 裁判で離婚する場合(裁判離婚)

4-3-1:話し合いで離婚する場合(協議離婚)

協議離婚とは、裁判所を通さずに、夫婦間の話し合いによって離婚を成立させる方法です。

最も簡易的な離婚の方法で、離婚成立までに必要な期間も短期間で済むというメリットがあります。

もっとも、夫婦間の合意が前提となるため、例えば旦那が離婚に応じない場合、離婚できないという問題点があります。

特に、モラハラを理由とした離婚では、旦那が納得しないケースも少なくないため、交渉が難航する可能性があります。

夫婦間の話し合いで離婚がまとまらない場合、後述の「調停離婚」を利用することになります。

4-3-2:調停を申し立てて離婚する場合(調停離婚)

調停離婚とは、家庭裁判所に離婚調停を申し立て、調停の場でお互いに合意し離婚することです。

調停離婚では、裁判官や調停委員が第三者として間に入るだけでなく、調停委員による聴き取りも夫婦別々に行われることが一般的です。

そのため、モラハラの場合も、お互いが感情的になることなく、話し合いがスムーズに進みやすいというメリットがあります。

4-3-3:裁判で離婚する場合(裁判離婚)

「離婚調停」でも夫婦間で合意できなかった場合、裁判所に訴状を提出し、離婚訴訟を申し立てることになります。

離婚訴訟では、民法770条第1項に定められている離婚原因が存在するかを、裁判所が判断します。

(裁判上の離婚)

第七百七十条 夫婦の一方は、次に掲げる場合に限り、離婚の訴えを提起することができる。

一 配偶者に不貞な行為があったとき。

二 配偶者から悪意で遺棄されたとき。

三 配偶者の生死が三年以上明らかでないとき。

四 配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき。

五 その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき。

モラハラは、五の「婚姻を継続し難い重大な事由」に該当すると考えられます。

裁判が進むと、裁判上の和解が成立したり、判決により裁判所の判断が下ります。

離婚が認められた場合、和解調書や判決を添えて離婚届を提出することで、離婚が成立します。

まとめ:モラハラ旦那の特徴と対処法

最後に、今回の内容を振り返ります。

モラハラ旦那には、過度な束縛や人格否定、高圧的な言動などの特徴がある。

■「夫婦喧嘩」は、あくまでも「対等な関係」であることを前提にしているが、「モラハラ」は相手のことを支配することを目的としている。

【モラハラ旦那の弱点】

  • 立場が上の人に弱い
  • 距離を取られることに弱い
  • 世間体や人目に弱い

【対処するためのポイント】

  • 弱点を理解した上で適切な行動を取る
  • 改善を期待せず、自分の身を守ることを優先する
  • 別居や離婚に向けて準備することを検討する

   (証拠の収集、弁護士への相談、経済的自立など)

この記事では、モラハラ旦那の基礎知識や対処するためのポイント、離婚する場合の流れについてお伝えしました。

旦那からモラハラを受けている状態が続くと、精神的に疲弊し、最悪の場合うつ病などを発症してしまいます。

モラハラは改善しない可能性もあるため、自分の身を守るためにも、早期に適切な対応をする必要があります。

旦那からのモラハラで悩んでいる場合は、ぜひ弁護士に相談することをオススメします。

離婚することを決断するにしても、話し合いにより関係改善の道を模索するにしても、モラハラを解決するための一番の近道は専門家にアドバイスを受けることです。

旦那からのモラハラで悩んでいる場合は、早めに弁護士に相談し、状況を改善させるための一歩を踏み出しましょう!

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