週末婚での不倫の対処法と慰謝料を請求できる5つのケース
この記事を読んで理解できること
- 週末婚が不倫されやすい理由
- 週末婚で不倫されたケースの対処法
- 週末婚でも慰謝料を請求できるケース5つ
- 慰謝料を請求できないケース3つ
- 慰謝料を請求する3ステップ
あなたは、
- 週末婚は不倫されやすいのか気になる
- 週末婚で不倫されたときの対処法を知りたい
- 不倫されずに週末婚を続けたい
とお考えではありませんか?
結論として、週末婚は不倫されやすい環境と言えます。
不倫されても気づきにくく、証拠も確保しにくいからです。
週末婚で不倫されたときは、以下の対処法があります。
- 不倫をやめさせて誓約書を書いてもらう
- 慰謝料を請求する
しかし、慰謝料請求の手続きは複雑で、週末婚のケースでは証拠の確保も難しいです。
この記事を読めば、週末婚で不倫されたケースの対処法や、慰謝料を請求する方法がわかります。
また、慰謝料を請求できるケースについても記載していますので、慰謝料を請求できるかわからないときの参考にできるでしょう。
具体的には、
1章では、週末婚が不倫されやすい理由、
2章では、週末婚で不倫されたケースの対処法、
3章では、週末婚でも慰謝料を請求できるケース5つ、
4章では、慰謝料を請求できないケース3つ、
5章では、慰謝料を請求する3ステップ
について説明します。
週末婚で不倫されたケースでの慰謝料請求は、証拠の確保が大変です。
この記事を読んで有効な対処法を学び、不倫に対処しましょう。
目次
1章:週末婚が不倫されやすい理由
「週末婚」とは、結婚しても週末だけ一緒に過ごすスタイルの過ごし方です。
結婚後も仕事を続けたい考えや、生活スタイルの違いから週末婚をする夫婦がいます。
しかし、結論として週末婚は、不倫されやすいのが実情です。
理由は以下のとおりです。
- 夫婦間のコミュニケーションが減るから
- 一緒に過ごす時間が少なく寂しいから
- 不倫がバレにくいから
平日は夫婦別々で過ごすため、独身のような生活になります。
一緒に過ごしていなければ生活リズムも違い、以下のケースが頻発するでしょう。
- 連絡をしたいときに連絡できない
- 会いたいときに会えない
そのため、コミュニケーションが減り、寂しくなって不倫をしてしまう可能性があります。
また、普段から一緒にいないので、同居しているケースと比べて不倫がバレにくいです。
配偶者の不倫が心配な場合は、週末婚をしないか対策をしておいた方がよいでしょう。
コラム:婚前契約書を作れば不倫されにくい
「週末婚したいけど不倫が心配」
という場合、婚前契約書を作るのがオススメです。
※婚前契約書とは、結婚前のカップルが、結婚後の生活について取り交わす契約書のことです。
婚前契約書を作っておけば、結婚後の不倫を防ぐ効果を期待できます。
不倫を防止する目的で婚前契約書を作る場合は、以下の内容について記載すると効果的です。
- 異性と2人で密会しない
- 異性に不適切で親密な連絡をしない
- 不貞行為をしない
- 不貞行為があった場合の慰謝料
婚前契約書を作ると、記載した内容に違反することに対して心理的なハードルが生まれます。
婚前契約書は、不倫を防止するという点で非常に効果的なだけでなく、書類があることで安心感も得られるでしょう。
2章:週末婚で不倫されたケースの対処法
週末婚で不倫されたケースの対処法は、以下のとおりです。
- 不倫をやめさせて誓約書を書いてもらう
- 慰謝料を請求する
詳しく説明します。
2-1:不倫をやめさせて誓約書を書いてもらう
お手軽な方法として、不倫をやめさせて誓約書を書いてもらう方法があります。
不倫をやめさせるには、まず不倫の事実を認めさせる必要があります。
認めさせるには、明らかな証拠を突きつけることが最も効果的です。
また、誓約書には、以下の内容を盛り込むとよいでしょう。
- 不倫の事実や内容を認める文言
- 慰謝料の合意内容
- 違反したときのペナルティ
- 今後2度と不倫相手に会わない約束
誓約書を作成すれば、不倫の再発を防げるだけでなく、慰謝料請求や離婚することになった場合に強力な証拠となります。
2-2:慰謝料を請求する
不倫されたら、精神的苦痛を受けたとして慰謝料を請求できます。
不倫が発覚したときに慰謝料を請求することで、不倫の再発を防ぐ効果があります。
慰謝料を請求する場合は、不倫相手の情報や明らかな証拠が必要です。
週末婚の場合は、不倫の証拠を確保するのが難しいため、慰謝料を請求する場合は周囲の人、探偵や弁護士に協力してもらいましょう。
3章:週末婚でも慰謝料を請求できるケース5つ
週末婚で慰謝料を請求できるか判断するポイントは、「夫婦関係が破綻していないか」です。
夫婦関係が破綻しておらず良好だと判断されれば、慰謝料を請求できます。
週末婚でも慰謝料を請求できるケースは、以下のとおりです。
- 短期の週末婚
- 定期的に会っている
- 定期的に連絡を取っている
- 肉体関係がある
- 生活費を分担している
詳しく説明します。
3-1:短期の週末婚
週末婚の期間が短期であれば、夫婦関係は破綻していないと判断される可能性が高まります。
たとえば、結婚してからしばらくは同居していたものの、仕事の都合で単身赴任となり短期間別居していたような事案では、慰謝料を請求できる可能性が高いです。
3-2:定期的に会っている
定期的に会っていれば夫婦関係が良好であると判断され、慰謝料を請求できるでしょう。
用事がなくても定期的に会っていて、お互いを大切にしていれば問題ありません。
関係が良好であると証明したい場合は、以下の証拠が有効です。
- 一緒に利用した飲食店のレシート
- 一緒に写っている写真
配偶者に会った際のレシートや写真を、なくしたり消去しないように注意しましょう。
3-3:定期的に連絡を取っている
定期的に連絡を取っていることは、夫婦関係が良好であると判断されやすく証明もしやすいです。
週末婚がうまくいっていた証拠として、以下の記録があるとよいでしょう。
- とりとめのない会話のLINE
- ビデオ通話の履歴
- 愛情表現がある内容のメール
連絡の頻度も慰謝料請求に影響します。
また、一方的な連絡ではなく会話になっていることも重要です。
3-4:肉体関係がある
週末婚をしている夫婦は、会う機会が少ないため性交渉の機会が少なくなりやすいです。
定期的に肉体関係があったのであれば、夫婦関係が良好だったと判断されます。
以下のケースでは、夫婦関係が良好だったと判断されにくいので注意しましょう。
- 理由なく何度も性交渉を拒絶した
- 長期にわたって肉体関係がない
病気や年齢など正当な理由があれば、肉体関係はなくても問題はありません。
3-5:生活費を分担している
生活費を分担していれば、夫婦関係が維持されていたと判断され、慰謝料の請求が認められるでしょう。
しかし、週末婚の場合は、生活費を自身で賄っているケースもあります。
夫婦それぞれが生活費を自身で賄っているケースでは、以下のような話をしていたかが重要です。
- 将来のための貯蓄について
- 2人で過ごす時間にかかる費用について
現在の生活費や将来を見据えた貯蓄についての話をしていれば、夫婦関係が良好だったと判断されるでしょう。
また、夫婦間には「相互扶助義務」という法律があり、配偶者が困っているときに援助していれば、慰謝料請求が認められやすくなります。
※相互扶助義務とは、「配偶者が金銭的に困っている場合は援助しなければいけない」という法律です。
週末婚でも相互扶助義務は適用され、配偶者が困っていたら援助しなければなりません。
4章:慰謝料を請求できないケース3つ
週末婚で慰謝料を請求できないケースは、以下のとおりです。
- 不倫が始まったときにすでに夫婦関係が破綻していた
- 不倫の証拠がない
- 時効が成立した
それぞれ説明します。
4-1:不倫が始まったときにすでに夫婦関係が破綻していた
慰謝料の請求が認められる判断基準は、「夫婦関係が破綻していなかったか」です。
不倫によって夫婦の平穏な生活に影響を与えたと判断されれば、慰謝料を請求できます。
しかし、不倫が始まったときに夫婦関係が破綻していれば、慰謝料を請求できないので注意しましょう。
夫婦関係が破綻していたと判断され得るケースは、以下のとおりです。
- 長期間の別居
- 定期的に会っていない
- 定期的な連絡をしていない
- 肉体関係がない
- 生活費を分担していない
夫婦関係の破綻は関係が良好でない、将来のことを考えていないなどの要素で判断されます。
4-2:不倫の証拠がない
慰謝料を請求するには、不倫の事実を立証する必要があります。
不倫を立証するには、不倫の証拠を確保しなければなりません。
しかし、週末婚の場合は、会う回数が少ないため証拠の確保が難しいです。
自身で証拠を確保するのが難しいケースでは、探偵に依頼するのがオススメです。
探偵に依頼すれば、法に触れずに有効な証拠を確保できます。
4-3:時効が成立した
不倫に気づいたけれど、気づかないフリをしたり、証拠の確保に時間がかかったりするケースは多いです。
不倫に気づいてから時間が経ってしまった場合は、慰謝料請求の時効に注意しましょう。
慰謝料請求の時効について具体的には、以下の条件があります。
- 不倫の事実や不倫相手を知ってから3年間
- 不倫が行われてから20年間
この期限を過ぎてしまうと、慰謝料が請求できなくなってしまいます。
慰謝料を請求すると決めたら、証拠の確保などの行動をすぐに行いましょう。
5章:慰謝料を請求する3ステップ
不倫の慰謝料請求は、以下の3ステップで行いましょう。
- 証拠を確保する
- 内容証明郵便を送る
- 弁護士に相談する
詳しく説明します。
5-1:①証拠を確保する
慰謝料を請求するには、不貞行為を立証できる明らかな証拠が必要です。
不倫が認められやすい証拠は、以下のとおりです。
- 2人でホテルや自宅に出入りしている写真や動画
- メールやLINEのやりとり
- ラブホテルの支払い履歴
- 配偶者か不倫相手どちらかが不倫を認めた音声
- 探偵の調査報告書
- Suica、PASMOの利用履歴
- SNSやブログ
- 子どもの血液型
自身で尾行などをして証拠を集めることもできますが、週末婚だと証拠を集めるのは難しいでしょう。
探偵に依頼すれば有効な証拠を集めてくれるので、週末婚の場合は、探偵に依頼するのがオススメです。
5-2:②内容証明郵便を送る
証拠が準備でき次第、内容証明郵便を送りましょう。
※内容証明郵便とは、法的に効力のある郵便のことを指します。
内容証明郵便を使うメリットは、以下のとおりです。
- 書類の内容だけでなく送った時期、誰から誰に送ったかという記録も残る
- 返事が来るまで時間があるので戦略を練れる
- 本気度が伝わる
メールや電話で相手に連絡する方法よりも、記録が残るので内容証明郵便がオススメです。
自身で内容証明郵便の書類を作成できますが、内容に不備のある書類を作成してしまう可能性があります。
内容証明郵便について詳しくない場合は、弁護士に依頼しましょう。
弁護士に依頼すれば完璧な書類を作成してくれるだけでなく、交渉や裁判も代理で行ってくれます。
また、相手の職場に内容証明郵便を送ってしまうと、名誉棄損・プライバシー権の侵害にあたる可能性があります。
自身の判断で書類を送って法に触れてしまうと、逆に訴えられてしまう可能性があるので注意しましょう。
5-3:③弁護士に相談する
内容証明郵便を送付した後は、示談または裁判をする流れになります。
どちらも自身で対応できますが、弁護士に相談するのがオススメです。
相手も法的手続きを行うときに、弁護士を立てるケースが多いからです。
示談や裁判で対応するときに弁護士が相手だと、知識量や経験に差があり、請求できる慰謝料の額が減ってしまうかもしれません。
まとめ:週末婚は不倫されやすい。正しい方法で対処しよう
結論として、週末婚は不倫されやすいと言えます。
不倫されやすい理由は、以下のとおりです。
- 夫婦間のコミュニケーションが減るから
- 一緒に過ごす時間が少なく寂しいから
- 不倫がバレにくいから
週末婚をしたいけれど不倫が心配な場合、婚前契約書を作りましょう。
また、週末婚で不倫されたケースの対処法は、以下のとおりです。
- 不倫をやめさせて誓約書を書いてもらう
- 慰謝料を請求する
慰謝料を請求できるケースは、以下のとおりです。
- 短期の週末婚
- 定期的に会っている
- 定期的に連絡を取っている
- 肉体関係がある
- 生活費を分担している
「夫婦関係が破綻していない」と判断されれば、慰謝料を請求できます。
慰謝料を請求できないケースは、以下のとおりです。
- 不倫が始まったときにすでに夫婦関係が破綻していた
- 不倫の証拠がない
- 時効が成立した
週末婚の場合は、不倫の証拠を確保するのが難しいので、証拠を確保できない場合は探偵に依頼しましょう。
慰謝料の請求は、以下の3ステップで行えます。
- 証拠を確保する
- 内容証明郵便を送る
- 弁護士に相談する
週末婚は不倫されやすいので、不倫が心配な場合は事前に対策を考えておくのがオススメです。
不倫されたら、週末婚の場合は証拠を確保するのが難しいので、証拠を自身で集めるか探偵・弁護士に相談するか検討しましょう。