【弁護士が解説】慰謝料請求を無視したい・無視された場合の全知識

QUEST法律事務所

代表弁護士住川 佳祐

慰謝料請求を無視する・された場合のポイント

あなたは、

「不倫の慰謝料請求を無視したい」

「慰謝料請求を無視したらどうなるの?」

「慰謝料請求を無視されたらどうしたら良い?」

などの悩み、疑問をお持ちではありませんか?

結論から言えば、慰謝料請求を無視すると「訴訟(裁判)」になったり、示談や訴訟の場で不利になるなどの大きなデメリットがあります。

そのため、慰謝料請求を無視することは絶対にやめてください。

また、慰謝料を請求されて無視されたという場合は、この記事で紹介する対処法を実践してください。

この記事では、まずは慰謝料請求を無視しては駄目な理由と、無視せずにやるべきことを紹介します。

「慰謝料請求された(不倫した側)」という方は1章、2章をお読みください。

また、慰謝料請求を無視されたという場合にやるべきことも解説しています。

「慰謝料請求する(不倫された側)」は3章、4章をお読みください。

この記事を読み、すぐに行動を開始してください。

慰謝料請求を無視した・された場合の流れ

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1章:【請求された側】不倫の慰謝料請求を無視しては駄目

男性
慰謝料を請求されたけれど無視したい。無視したらどうなるんだろう?
慰謝料を請求されると「支払いたくない」「対応するのが面倒」と思われることがあるかもしれません。

しかし、繰り返しになりますが、不倫の慰謝料請求を無視しては絶対に駄目です。

その理由は以下の通りです。

【不倫慰謝料請求を無視しては駄目な理由】

理由①訴訟になる可能性がある

理由②示談・裁判で不利になる可能性がある

理由③被害者が感情的になり過激な行動を取る可能性がある

順番に解説します。

1-1:理由①裁判になる可能性がある

不倫の慰謝料請求は、多くの場合、まずは郵送によって書面で請求されます。

請求書には通常、

「〇年〇月〇日までに慰謝料を支払うこと」

「期日までに支払いがない場合、訴訟を提起すること」

と記載されているものです。

そのため、あなたが慰謝料の請求を無視してしまった場合、相手は「期日までに支払いがなかった」と判断し、訴訟を提起する可能性が高いです。

また、口頭で「慰謝料を請求する」と言われた場合でも、あなたが無視すれば相手は裁判を起こす可能性があります。

訴訟になれば、膨大な手間や時間がかかりますので、慰謝料請求を無視せず、訴訟を提起される前に対処することが大事です。

1-2:理由②示談・裁判で不利になる可能性

不倫の慰謝料金額は、さまざまな要素から決まります。

その要素の一つとして、加害者の謝罪の意思なども判断材料にされることがあります。

もし、あなたが慰謝料請求を無視し続けて、訴訟になってしまった場合、無視したことで「反省の意思がない」と考えられ、あなたに不利になる可能性があります。

また、慰謝料請求を無視したことで、請求者の主張が認められやすくなることもあります。

そうなれば、あなたはより高額な慰謝料を相手に支払わなければならなくなる可能性もあるのです。

1-3:理由③被害者が感情的になり過激な行動を取る可能性がある

私の弁護士としての経験上、不倫の被害者は非常に感情的になっていることがあります。

その場合、

  • あなたの自宅や会社に、被害者が直接訪ねてくる
  • あなたが不倫したことを、家族や会社、近所などに言いふらされる

などの過激な対応を取り、あなたに仕返ししようとすることがあります。

こうしたことが起こることを避けるためにも、慰謝料請求を絶対に無視してはならないのです。

弁護士
慰謝料請求を無視することは、あなたにとって全く良いことはなく、逆に悪いことしかないのです。
 
男性
そうなんですね。それでは、これから私はどうしたら良いのでしょうか?
弁護士
それでは、これからやるべきことを詳しく説明します。
 


2章:【請求された側】不倫の慰謝料を請求された場合に、無視せずにやるべきこと

不倫で慰謝料を請求された場合、無視せずに以下の流れで行動してください。

慰謝料請求を無視された場合の流れ

順番に説明します。

2-1:相手の要求の内容を確認する

慰謝料を請求された場合、まず必要なのが相手の要求の内容を確認することです。

慰謝料を請求された場合、以下のケースがあります。

  • 内容証明郵便(※)で請求書が送付される
  • 相手から直接電話などで連絡が来る
  • 弁護士から電話などで連絡が来る

というケースがあります。

※内容証明郵便とは、郵便局が通知書の内容と,その通知書が相手方に配達されたことを証明してくれる郵便の仕組みのことです。

内容証明の場合は書面で、電話等の場合は直接、以下のことを確認することが大事です。

【確認すべきこと】

  • 支払い期日は何日になっているか
    →いつまでに行動をするべきか確認する必要があるため
  • 相手は何を要求しているのか
    →要求している慰謝料の金額や、慰謝料以外にも要求があるのか確認し、内容によっては交渉する必要があるため
  • 相手は何を根拠に慰謝料を請求しているのか
    →慰謝料を請求するための十分な根拠がなければ、支払いを免除できるため
    そのため、請求書に何を証拠にしているか確認するか、分からなければ弁護士に相談してみる
  • 「職場にバラす」「ネットで拡散する」など脅迫めいたことを言っていないか
    →脅迫されている場合は、脅迫罪として逆に訴えたり、慰謝料請求できない根拠を伝えて、トラブルを避ける必要があるため

これらについて確認することで、これからやるべきこと、交渉すべき内容が分かります。

2-2:今後の対処法について弁護士に相談・依頼する

相手の要求内容について分かったら、できるだけ早いうちに弁護士に相談しましょう。

弁護士は、不倫トラブルの代理人として、被害者と連絡を取り、示談交渉を行い、必要であれば裁判の対応まで行うことができます。

そのため、結果として、

  • 慰謝料を減額、免除できる
  • 「不倫をばらされる」などのトラブルを避けられる
  • 相手と直接会ったり、連絡を取ったりする必要がなく、精神的ストレスが少なくなる
  • 手間、時間が最小限になる

などが可能なのです。

特に重要なのが、慰謝料を減額、免除できる可能性があることです。

たとえば、以下の場合は慰謝料を減額、免除できる可能性が高いです。

  • 相場を超えた高額な慰謝料を請求されている
  • 不倫の回数が少ない、または期間が短い
  • 相手から強引に誘われていた
  • 不倫の証拠が一切ない
  • そもそも不倫していない

逆に、あなたが一人で対応しようとすると以下のようになる可能性があります。

  • 不当に高額な慰謝料を支払ってしまう
  • 示談後に再び請求される
  • 不倫をばらされる
  • 相手と直接会ったり、連絡を取る必要があり、精神的ストレスが大きい
  • 相手との対応のために膨大な手間や時間がかかる

したがって、できるだけ早い段階で弁護士に依頼することが大事なのです。

慰謝料を減額、免除できるケースや弁護士に依頼する場合の流れなどについて、詳しくは以下の記事で説明しています。

【示談書雛形付き】不倫で慰謝料請求されたら?慰謝料を減額・回避する方法

2-3:弁護士に依頼し示談交渉を行う

弁護士に依頼したら、それから示談交渉(裁判外交渉)を行うことになります。

示談交渉(裁判外交渉)とは、裁判ではなく話し合いによって双方の言い分を聞き、解決を図る方法のことです。

※示談について詳しくは以下の記事をお読みください。

【図解】不倫の示談を最大限有利に進める方法と3つの注意点を徹底解説

示談による解決は、裁判に比べて手間や時間がかからないメリットがあります。

ただし、これもあなたが自分だけで行おうとすると、相手に有利に進められ不当に高い慰謝料を支払ってしまう可能性があります。

不倫の慰謝料には相場があるため、状況によってあなたが支払うべき慰謝料の金額は大体決まってきます。

そのため、適正な金額まで慰謝料を減額するためにも、示談は弁護士に任せることをおすすめします。

不倫の慰謝料相場について、詳しくは以下の記事で解説しています。

まさか自分の家庭で・・不倫の慰謝料相場と増額・減額を左右する7つの要因とは

不倫トラブルに強い弁護士の選び方について、詳しくは以下の記事で解説しています。

【保存版】不倫の慰謝料請求に強い弁護士の基準を現役弁護士が解説

男性
これからやるべきことがよくわかりました。
 
弁護士
それはよかったです。さっそく行動を始めてください。それでは、次に「慰謝料請求を無視された(請求する側)」という場合の方に向けて、解説します。
 


3章:【請求する側】不倫の慰謝料請求を無視されたらどうなるのか?

女性
慰謝料を請求したけれど、相手に無視されている。これからどうしよう?
不倫の加害者に慰謝料を請求したのに、無視されてしまったという場合、まず知っておいてほしいのが「内容証明に法的拘束力はない」ということです。

つまり、内容証明で「〇月〇日までに〇万円を支払ってください」と記載し、送付したとしても、相手に強制的に支払わせることはできないのです。

ただし、相手が請求を無視した場合は、あなたにとって有利になる可能性がありますので、解説します。

無視された場合の行動方法をすぐに知りたいという場合は、4章からお読みください。

■慰謝料請求を無視されるとあなたの請求額がすべて認められる場合がある

慰謝料請求が無視されると、あなたの請求額が全額認められる可能性があります。

そもそも、慰謝料請求を無視し続けられた場合は、訴訟(裁判)を提起する必要があります。相手からの連絡がなければ、示談交渉(裁判外交渉)を行うことができないからです。

訴訟(裁判)になっても相手からの連絡がなければ、原則的に、加害者の言い分はないものとして被害者であるあなたの主張通りの判決が下されます。

■裁判で勝ったのに支払われなければ強制執行(差し押さえ)も可能

もし、判決が出ても相手がそれを無視し、慰謝料を支払わなかった場合は、相手に財産があれば、「強制執行」という差し押さえ等の手段を取ることができます。

つまり、相手が勤務先からもらっている給料等の一部を強制的に差し押さえ、そこから慰謝料を支払わせることも可能になるのです。

加害者からすれば、慰謝料の負担が発生するだけでなく、強制執行に伴って勤務先等にトラブルを抱えていることがばれるリスクまであります。

そのため、通常は無視され続けてもあなたにとって不利になることは少ないのです。

弁護士
無視されたことが分かるように内容証明郵便で請求書を送付しておくことが大事です。
 
女性
分かりました!他には何をすべきでしょうか?
弁護士
それではこれから、無視された場合にやるべきことを順番に解説します。
 


4章:【請求する側】不倫の慰謝料請求を無視された場合にやるべきこと

慰謝料請求を無視された場合、以下のことをやるべきです。

【慰謝料を無視された場合にやるべきこと】

  • まずは内容証明の期限まで待つ
  • 連絡が来た場合、示談交渉をはじめる
  • 連絡が来なければ、弁護士に相談する

順番に解説します。

慰謝料請求を無視された場合にやるべきこと

4-1:内容証明の期限まで待つ

まず、慰謝料を請求するときに内容証明郵便(※)で請求書を送付する必要があります。

※内容証明郵便とは、郵便局が配達したことを証明してくれる郵便の仕組みのことです。

内容証明で請求する際に、

「〇年〇月〇日までに、〇万円支払うこと」

「期限までに支払いがない場合、法的措置を取る(訴訟を提起する)こと」

などと記載しておくことが大事です。

上記のことを記載した内容証明を送っていた場合は、まずは期日までは相手からの連絡を待つことが大事です。

連絡がなければ、次の行動に移りましょう。

内容証明ではなく、普通の郵便や電話など、証拠に残りにくい方法で請求していた場合は、改めて内容証明郵便で請求書を送りましょう。

内容証明で請求することで、無視されても請求していたことが証拠に残るからです。

内容証明での慰謝料請求の方法について、詳しくは以下の記事で解説しています。

【無料テンプレート付き】内容証明で不倫慰謝料を請求する全手法

4-2:連絡が来た場合、示談交渉をはじめる

内容証明に書いた期日までに連絡が来た場合は、示談交渉(裁判外交渉)をはじめて話し合う必要があります。

相手があなたの要求をすべて受け入れて慰謝料を支払うと言っている場合は、示談書を作成すれば解決できます。

示談書とは、話し合った内容を必ず守らせるために書面にしたものです。

示談書の作成方法について、詳しくは以下の記事で解説しています。

【雛形付き】不倫慰謝料請求でスムーズに示談書を作成する全手法

しかし、多くのケースではあなたの要求や言い分に反論し、

「慰謝料は支払わない」

「〇万円は高すぎる」

「不倫していない」

などと言ってきます。

その場合、あなたと加害者との間で争いになり話し合いによって解決を図る必要があります。

しかし、通常は当事者同士では、

  • 感情的になって話が進まない
  • 証拠があっても相手が認めず、慰謝料の支払いを認めない
  • 慰謝料の金額が「不当に高い」「払えない」などと言われ、決着がつかない

といった状況に陥ることが多いです。

そのため、示談で解決しようとする場合も、できるだけ早い段階で弁護士に相談、依頼することが大事です。

弁護士に依頼すれば、

  • 相手にプレッシャーを与え話し合いを円滑に進めやすい
  • 状況に応じた妥当な金額の慰謝料を請求できる
  • 示談交渉にかかる手間、時間や精神的ストレスを最小限にできる

といったメリットがあります。

不倫の慰謝料請求を弁護士に依頼する流れやポイントについて、詳しくは以下の記事をご覧ください。

【保存版】不倫の慰謝料請求に強い弁護士の基準を現役弁護士が解説

4-3:連絡が来なければ、弁護士に相談する

内容証明によって慰謝料を請求したのに、相手から何の連絡も帰ってこない、無視され続けるという場合は、すぐに弁護士に相談することをおすすめします。

無視され続けた場合は、最終的には訴訟(裁判)を起こす必要がありますが、訴訟(裁判)を起こすには、法的な知識が必要で、手続きに大きな手間、時間がかかってしまいます。

しかし、弁護士はあなたの代理人として訴訟を提起することができますので、弁護士に依頼すれば、あなたの負担が最小限になります。

そのため、慰謝料請求が無視され続ける場合は、弁護士に依頼することが大事なのです。

「でも、弁護士費用の負担が心配」

と思われるかもしれませんが、弁護士の中には、依頼者が損することがないように、請求に失敗した場合は着手金を返金する制度を採用している事務所もあります。

当メディア、クエストリーガルラボを運営しているQUEST法律事務所は、

  • 不倫トラブルに強い
  • 着手金返金制度あり
  • 全国対応で郵送、電話、メールだけで解決可能

という法律事務所です。

相談無料ですので、まずは一度ご相談ください。


まとめ

いかがでしたか?

最後に今回の内容をまとめます。

【不倫慰謝料請求を無視しては駄目な理由】

理由①訴訟になる可能性がある

理由②示談・裁判で不利になる可能性がある

理由③被害者が感情的になり過激な行動を取る可能性がある

【慰謝料を無視された場合にやるべきこと】

  • まずは内容証明の期限まで待つ
  • 連絡が来た場合、示談交渉をはじめる
  • 連絡が来なければ、弁護士に相談する

この記事の内容を参考に、すぐに行動を開始してください。

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