理学療法士で今の職場を辞めたい人必見!理由と対処法を徹底解説!

監修者

弁護士法人QUEST法律事務所
代表弁護士 住川 佳祐

理学療法士で今の職場を辞めたい人必見!理由と対処法を徹底解説!
チェック
この記事を読んで理解できること
  • 理学療法士を辞めたい主な理由
  • 理学療法士を辞めたい場合にすべきこと
  • 理学療法士が今の職場を辞めたい場合の転職先

あなたは、

  • 理学療法士を辞めたいけれど、自分が辞めたい理由は一般的なのか
  • 理学療法士を辞める前にしておいた方がいいことを知りたい
  • どんな転職先があるのか知りたい

などとお考えではないですか?

結論から言うと、努力を重ねて国家試験に合格し、理学療法士として働きはじめた後に、「ツラい」「 給与に不満」「将来が不安」といった理由から、退職や転職を検討する方も少なくありません。

理学療法士は職場によって、リハビリの方向性や働き方が異なるため、自分が退職や転職を考えている理由を明確にして、自分のニーズに合った転職先を見つけることが大切です。

そこで、この記事では、

1章では、理学療法士を辞めたい主な理由を

2章では、理学療法士は辞めたい場合にすべきことを

3章では、理学療法士が今の職場を辞めたい場合の転職先を

解説します。 

この記事を読んで、自分が今抱いている気持ちとしっかり向き合って正しく認識し、後悔のない選択ができるよう、今後の転職活動に役立ててください。 

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1章:理学療法士を辞めたい主な理由

理学療法士を辞めたいと思っているけれど、

「自分の辞めたい理由は一般的な理由なの?」

「同様に辞めたいと思っている人は、どんな理由を持っているの?」

と気になっている方もいるのではないでしょうか?

理学療法士を辞めたい主な理由として、次の4つがあげられます。

  • 自分の求めるリハビリができないから
  • ノルマに追われてツラいから
  • 給与や待遇に不満があるから
  • 自分の将来や体力に不安があるから

それぞれ説明します。

1-1:自分の求めるリハビリができないから

理学療法士を辞めたい代表的な理由の一つは、自分が描く理想的なリハビリを患者に提供できないことです。

働いている病院や施設の方針、制約、環境が要因で、最適なリハビリを患者に提供できないことに対して、もどかしさを感じて辞めたいと思う人が多いです。

たとえば、以下のような不満・悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか?

「もう少し長い期間、リハビリできれば患者さんの回復につながるのに、病院の制度上対応してあげられない

「リハビリを通して患者さんの回復に貢献したいのに、実際の業務は介護ばかりで、なかなかリハビリ業務に携われない

このように、リハビリを通して患者の回復に貢献するために理学療法士になったにもかかわらず、思うようにリハビリに携われないと、理想と現実のギャップにもどかしさを感じ、辞めたいと思う人が多いのです。 

1-2:ノルマに追われてツラいから

課されるノルマにストレスを感じ、辞めたいと思う人も多いです。

患者一人ひとりに向き合ってリハビリを提供したいにもかかわらず、課されたノルマを達成することに必死になります。

患者のために働いている実感が得られなくなってしまうと、やりがいを感じられずツラくなります。

課されるノルマは、理学療法を行う時間や訪問件数、回復目標等、病院や施設の売上を確保するための数値目標が多く、患者の改善に直結したノルマではないことがほとんどです。

また、病院や患者の家族から、回復速度を一方的に要求されることも多いです。

そのため、患者の気持ちをなおざりにしたリハビリを行わなければならない場合も多いため、人の役に立ちたいという思いで理学療法士になった人にとってはツラく感じるでしょう。

人を助けたくて理学療法士になったのに、ノルマ達成のために働いているような気持ちになってしまい、やりがいを感じられず、理学療法士を辞めたいと思う方も多いでしょう。

1-3:給与や待遇に不満があるから

給与や待遇が不満で、退職を検討する人も少なくありません。

理学療法士は、医療業界では決して給与が高いわけではなく、また、夜勤もほとんど発生しないため、月収を上げることが比較的難しい職種です。

厚生労働省の調査(令和4年度)によると、理学療法士の平均年収は431万円です。

令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況

看護師や臨床検査技師、診療放射線技師、薬剤師等のその他医療スタッフの平均年収と比べると、同じように国家資格が必要な理学療法士は、現状ではなかなか金銭面では報われづらい職種だと言えます。

給与や待遇は、職を決める上での一つの重要な要素であるため、医療業界の他業種と比較して、給与や待遇の低さに不満を感じて、退職を検討する人が多いです。

1-4:自分の将来や体力に不安があるから

理学療法士は、肉体労働も多く、かつ給与も中々上がりづらいため、

「将来的に働き続けられるのか」

「家族を養うのに十分な収入を得られるのか」

という不安にかられて、退職を検討する人も多いです。

理学療法士は、リハビリや介護の一環で患者の体を物理的に支えることも多く、比較的肉体への負担が大きな仕事です。

また、給与は年功序列で上がるものの、その上昇率は緩やかなため、最も給与を得られる50代まで、長い年月を要します。

肉体への負担が大きい上に、給与の上昇率が緩やかな点を踏まえると、将来給与のピークを迎える50代まで働けるのか、家族を養うのに十分な給与が得られるのか不安になる気持ちもわかります。

2章:理学療法士を辞めたい場合にすべきこと

1章で述べたような理由から、理学療法士を辞めたいと思っている方が、後悔なく退職できるように、いくつか準備すべきことがあります。

理学療法士を退職する際にやっておいた方がよい点は、次の4つです。

  • 仕事を辞めたい理由を整理する
  • 信頼できる同僚や上司に相談する
  • しばらく休職する
  • 自分にあった転職先を探す

それでは説明します。

2-1:仕事を辞めたい理由を整理する

理学療法士の仕事を辞めたいと思った場合、一度、自分がなぜ辞めたいのか理由を整理して把握することが重要です。

なぜなら、自分が辞める決断をする際に、納得できるところまで理由を整理しておかないと、辞めてしまった後で後悔する可能性があるからです。

一時の感情で退職を決意してしまったものの、 やっぱり理学療法士を続けたいと思って後悔する場合もあります。

周囲に相談していれば解決できた問題が原因でやめてしまった場合、「あの時相談していれば」と後から気づいて後悔してしまうケースもあります。

どのような仕事にも共通していますが、仕事を辞める決断をする際は後悔をしないよう、今一度、自分の気持ちに向き合って、なぜ辞めたいのか理由を整理することが大切です。

2-2:信頼できる同僚や上司に相談する

職場に信頼できる上司や同僚がいる場合は、彼らに相談してみるのも良いでしょう。

退職を考えている際は、思いつめている場合が多いため、自分で冷静な判断ができないことも多々あります。

その場合、周囲の信頼できる人物に自分の現状を伝えることで、自身の状況や思っていることに対して客観的な意見が得られます。

たとえば、仲の良い上司や同僚をご飯に誘って、最近の悩みであったり退職を検討していることを伝えるのもよいでしょう。

信頼できる人と会話することで、自分の考えや気持ちを整理することにつながります。

周囲の信頼できる上司や同僚に思い切って話を聞いてもらい、 自分の考えや気持ちの解像度を上げることが大切です。

2-3:しばらく休職する

退職を検討している際は、すぐに退職するのではなく、一旦休職してみて様子を見るのも一手です。

勢いで退職してしまうと、後で退職を後悔しても復職は難しいですが、休職であれば、 比較的容易に復職可能です。

また、休職して時間を確保することで、落ち着いて自分自身に向き合い、気持ちを整理することもできます。

日々忙しく、落ち着いて自分の気持ちに向き合えない場合や他の選択肢を考えてみたい場合は、一定期間休職して、まとまった時間を確保し、様子を見ることも大切です。

2-4:自分にあった転職先を探す

転職する場合は、自分のニーズにあった 転職先を探すことが重要です。

現在の職場で認識した自分のニーズ が叶う転職先を探さなければ、転職先でも同様の理由で退職を検討する必要が出てきたり、さらに悪い環境になる可能性があるからです。

たとえば、土日出勤が多くプライベートな時間を取れないことが課題であれば、土日出勤のない転職先を選ぶなど、自分のニーズにあった転職先を選ぶことで後悔しない選択につながります。

可能な限り最適な選択をして、転職後も現在と同じ不満を抱いて退職しないためにも、自分のニーズをきちんと把握した上で、適切な転職先を探しましょう。

 

3章:理学療法士が今の職場を辞めたい場合の転職先

2章で説明したような、理学療法士を辞める前にすべきことを行った上で、転職をした方が良いと判断した場合は、おもな転職先を比較検討し、自分にあった転職先を探しましょう。

こちらの章では、以下3つの転職先について解説します。 

  • 回復期リハビリテーション病棟
  • 介護保険施設のリハビリ職
  • 自費診療のリハビリ職

それでは、ご説明します。 

3-1:回復期リハビリテーション病棟

幅広い分野の臨床現場で、先輩や後輩から刺激を受けながらスキルアップをはかりたい人や、チーム医療の経験を積みたい人は、回復期リハビリテーション病棟への転職が良いでしょう。

病院には多様な疾患を持つ患者がリハビリ対象として来院するため、幅広い症例に携わることが可能であり、理学療法士としての知識や経験を広く積むことができます。

また、比較的多くの理学療法士が在籍しているため、 他の理学療法士から刺激を受けながら働くことが可能です。

また、病院には理学療法士だけではなく、医師や看護師等、医療分野の他職種が多く在籍しているため、他職種との連携をはかったチーム医療を体験できます

ただし、病院での勤務は、書類業務や他職種とのカンファレンス記録等リハビリ以外の業務も増えがちで、残業が多くなる傾向にある点は事前に留意しておきましょう。

このように、回復期リハビリテーション病棟での勤務は、多様な臨床現場に立ち会える、理学療法士が成長しやすい職場環境であるため、特に新卒者や幅広い経験を積みたい人にオススメの転職先です。 

3-2:介護保険施設のリハビリ職

介護保険施設のリハビリ職は、高齢者に特化したリハビリを行いたい方や、ワークライフバランスを重視する方にオススメの職場です。

介護保険施設のリハビリ職は、高齢者の在宅復帰を目指すための施設であり、集団リハビリという病院ではできない特殊な経験ができます。

また、高齢者を対象とした施設であるため、高齢期疾患に特化した専門的な知識やスキルを身につけることが可能です。

病院勤務と比較して、勤務後のミーティングが勉強会等リハビリ以外の業務が少なく、残業時間が短い上に、平均以上の給与であることが多いため、ワークライフバランスを取りたい方にオススメです。

デメリットとしては、理学療法の知識が高齢期疾患に偏ってしまうことや、リハビリ意欲が低い方が少なくないため、自身のモチベーションを保つことが難しい点が挙げられます。

従って、介護保険施設のリハビリ職は、残業が少なく給与も安定しているため、ワークライフバランスを重視する方や、得意分野に特化した理学療法士になりたい方に特にオススメの職場です。 

3-3:自費診療のリハビリ職

自費診療のリハビリでは、患者に合わせた自由度の高いリハビリを実施できるため、自分の求めるリハビリを患者と二人三脚で行いたい人にオススメです。

リハビリは通常、病院にて医師監修のもと、決められた期間・日数・範囲で行いますが、それ以降もリハビリを行いたい場合、患者は自費診療のリハビリを受けることになります。

そのため、リハビリへのモチベーションが高い患者が多く、加えて、回数や期間、リハビリ対象範囲に制限がないことから、患者が納得いくまでリハビリを行えるため、患者を第一に考えたリハビリができます。

このように、自由診療のリハビリでは、患者の希望に応じたオーダーメイドのリハビリサービスを提供できるため、患者のことを第一に考えたリハビリを行いたい方にオススメできる 転職先です。 

まとめ:理学療法士を辞めたい場合の対処法

最後にもう一度、今回の内容を振り返ります。

理学療法士を辞めたい主な理由 

  • 病院の規定や制限により自分が求めるリハビリができないから
  • 病院の利益を達成するためのノルマに追われるストレスが大きいから
  • 医療業界の他職種と比較して、給与や待遇がよくないから
  • 肉体への負担が大きく、給与の上昇率が緩やかなため将来が不安だから 

理学療法士を辞めたい場合にすべきこと 

  • 自分が辞めたい理由に向き合って気持ちを整理すること
  • 上司や同僚に相談し、今の職場で本当に解決できないか考えること
  • 辞める前に一度休職して時間を作り、本当に辞めた方がよいのか再考すること
  • 今抱いている不満を正しく認識し、自分に合った転職先を探すこと 

理学療法士が今の職場を辞めたい場合の転職先

  • 周囲から刺激を受けつつ、多様な経験を積みたい人は回復期リハビリテーション病棟
  • プライベートを重視する人や高齢者に特化した知識やスキルを身につけたい人は介護保険施設のリハビリ職
  • 患者のことを第一に考えた自由度の高いリハビリを行いたい人は、自費診療のリハビリ職 

人の役に立ちたいと思って 理学療法士になったけれども、今の仕事に不満があって辞めたいと思っている人も多くいます。

まずは自分に向き合って何を大切にしたいのか考え、周りに相談し、必要に応じて転職活動をして、後悔の残らない選択ができるよう行動しましょう。

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