
あなたは、退職したのに、
「離職票が届かない!なぜ?」
「離職票が届かないとどうなるの?」
「離職票が届かないなら、どうやって手続きすれば良いの?」
などと悩んでいませんか?
離職票は、たいてい2週間以内には届くものです。
そのため、退職から2週間以上経っているのにまだ届かないという場合は、これから紹介する行動方法を読み、すぐに実践する必要があります。
ただし、一つ注意点があります。
それは、離職票が必要になるのは「失業保険を受給する場合」のみであるということです。
そのため、すぐに転職する場合や独立・起業する場合には必要ありませんので、もらう必要もありません。
「いやいや、失業保険を受給したいのにもらえていないんです」
という場合は、これから離職票が届かない原因と、届かない場合の対処法について詳しく解説しますので、読みながら行動をはじめてください。
今すぐ行動方法が知りたい場合は、2章からお読みください。
全部読むのが面倒な方へ|当記事の要点
■離職票が届く流れ
①会社がハローワークに資料を提出
②ハローワークが会社に離職票を交付
③会社があなたに離職票を送付
■離職票が届かない原因
①離職票が必要だと言っていない
②会社が忙しいorミスしている
③ハローワークが繁忙期
④会社から嫌がらせを受けている
■離職票が届かない場合の対処法
- 会社に問い合わせる
- ハローワークに問い合わせる
- 離職票なしで仮手続きを進める
目次
1章:離職票は2週間以内に届く!届く流れと届かない原因とは
離職票とは、再就職するまでに無収入の期間ができてしまう場合に、失業保険を受給するために必要なものです。
そこでまずは、
- 離職票が届くまでの流れ
- 2週間経っても離職票が届かない場合の原因
について解説します。
※失業保険の受給条件や受給の流れについて知りたい場合は、以下の記事を参考にしてください。
失業保険とは?貰える金額から手続きの方法、受給資格などを徹底解説
1−1:離職票が届くまでの流れ
離職票は、以下の流れであなたの手元まで届きます。
【離職票が届く流れ】
①会社がハローワークに資料を提出
②ハローワークが会社に離職票を交付
③会社があなたに離職票を送付
上記のように、会社とハローワークとの間でのやり取りが発生するため、退職後数日で届くということはありませんし、間に土日祝日を挟むとその分伸びます。
そのため、あなたの手元に離職票が届くまでに10日間〜2週間程度かかるのが一般的なのです。
ただし、離職票が届かないからと退職から何ヶ月も何もしないでいると、失業保険を受給できなくなるため注意してください。
なぜなら、失業保険は、
- 給付日数が150日の人・・・退職から3ヶ月以内の手続きが必要
- 給付日数が90日の人・・・退職から5ヶ月以内の手続きが必要
と決められているからです。
もし、まだ退職後数日しか経っていないという場合は、焦らずに届くのを待ってみましょう。
私は退職から2週間以上経つのに、まだ離職票が届きません、、
その場合、原因がいくつか考えられます。
1−2:2週間経っても離職票が届かない場合の原因
2週間経っても離職票が届かないという場合、以下の理由が考えられます。
【離職票が届かない理由】
①離職票が必要だと言っていない
②会社が忙しいorミスしている
③ハローワークが繁忙期
④会社から嫌がらせを受けている
順番に解説します。
①離職票が必要だと言っていない
一般的に、退職時には離職票が必要かどうかを聞かれます。そのため、その時に「離職票がいる」と言っていなければ、もらえない可能性があります。
会社によっては、自分から「離職票がいる」と言わなければ、手続きをしてくれないこともあり得ます。
②会社が忙しいorミスしている
小さな会社で、人事の担当者が少なかったり、手続きを経営者本人が行っている場合、会社が忙しくて手続きをしていなかったり、手続き上のミスをしている場合もあります。
③ハローワークが繁忙期
退職した時期が3月や9月頃である場合、退職する人が多いためハローワークが繁忙期に入ります。そのため、会社側が手続きを行っていても、ハローワークからの離職票の交付が遅れていることもあります。
④会社から嫌がらせを受けている
可能性としては少ないですが、小さな会社やブラック企業の場合は、退職した人への嫌がらせとして離職票を交付していない、ということもあります。
ただし、このような行為は「雇用保険法」違反の違法行為です。
そのため、しかるべき対処法を取ることで、会社に離職票を交付させることができます。
上記のような理由がありますが、そのような場合も、これから紹介する方法を行えば、手続きが進められてちゃんと交付されます。
なるほど。ではその方法を教えてください!
2章:離職票が届かない場合の3つの対処法
退職から2週間以上経つのに離職票が届かないという場合、
- 会社に問い合わせる
- ハローワークに問い合わせる
- 離職票なしで仮手続きを進める
という方法で対処することが可能です。
順番に解説します。
2−1:会社に問い合わせる
離職票が届かない場合、まず行うべきなのが、会社への確認です。
まずは、会社に対して離職票が必要であることや、離職票が届いていない旨を伝え、
「離職票交付の手続きは開始されているのか」
「離職票交付の手続きはどこまで進められているのか」
を確認しましょう。
離職票は退職の翌日から10日以内にハローワークに提出しなければならず、提出していなければ、会社は「雇用保険法」に違反していることになります。
そのため、会社の手続きの進捗を確認、催促することについて、会社に遠慮する必要はありません。
会社に問い合わせることで、手続きが先に進んだり、現状どこで手続きがストップしているのか、いつまでに送付できるのか、といったことが確認できるはずです。
問い合わせた結果、会社は手続き済みでハローワークからの交付を待っている場合もありますので、その場合はハローワークに対して問い合わせる必要があります。
2−2:ハローワークに問い合わせる
離職票について会社側の手続きが終わっているという場合、ハローワーク側で手続きが止まっていることになります。
その場合は、会社を管轄しているハローワークに問い合わせてみましょう。ハローワークが繁忙期で、離職票の交付が遅れている可能性があります。
※ハローワークに問い合わせるため、会社に問い合わせる時に管轄のハローワークがどこなのか聞いておきましょう。
また、会社に問い合わせ、催促しても離職票を送ってくれないというケースもあります。
この場合は、ハローワークに「会社が離職票交付手続きを行ってくれない」ことを相談しましょう。相談すれば、ハローワークが離職票の交付手続きを行うことを、会社に対して催促してくれるはずです。
でも、離職票が遅れるとその分失業保険をもらう期間も先に伸びるので困ります。
そうですよね。早く手続きをしたい場合は、実は離職票がなくても失業保険の手続きを進めることができます。
2−3:離職票なしで仮手続きを進める
離職票が届かないからといって、いつまでも待つわけにもいきません。待った時間だけ、失業保険の受給が遅れてしまい、無収入の期間は金銭的に苦しくなってしまうからです。
そのため、失業保険は離職票がなくても手続きができるようになっています。これを「仮手続き」と言います。
①退職後12日で仮手続きが可能
退職日から12日が経過しても離職票が届かない場合、ハローワークで失業保険受給の仮手続きを行うことが可能です。
仮手続きを行うことで、離職票が届かなくても、早めに申請、受給することが可能になります。
失業保険は申請から7日の待機期間の後に受給が可能になります(会社都合退職の場合)ので、仮手続きを行えば最短で、退職日から19日後には失業保険を受給できます。
※自己都合退職の場合は、失業保険の手続き後3ヶ月の待機期間がありますが、退職理由によっては、自己都合退職を会社都合退職に変更できることがあります。
詳しくは以下の記事をご覧ください。
失業保険とは?貰える金額から手続きの方法、受給資格などを徹底解説
②仮手続きの方法
仮手続きは、ハローワークで求職登録をした上で「離職日が分かる書類(退職証明書や社会保険資格喪失証など)」をハローワークに持参すれば、可能です。
この時点では離職票がなくても手続き可能なのですが、仮手続きから4週間後の「認定日」までに離職票を提出する必要はあります。
もし「認定日」までに離職票が提出できなければ、失業保険の受給は保留されます。
それではさっそく仮手続きをはじめてみます!
まずは会社やハローワークに確認した上で、それでも手続きが進まない場合に行うものと考えておきましょう。
まとめ
いかがでしたか?
最後に今回の内容を振り返ってみましょう。
【離職票が届く流れ】
①会社がハローワークに資料を提出
②ハローワークが会社に離職票を交付
③会社があなたに離職票を送付
【離職票が届かない原因】
①離職票が必要だと言っていない
②会社が忙しいorミスしている
③ハローワークが繁忙期
④会社から嫌がらせを受けている
【離職票が届かない場合の対処法】
- 会社に問い合わせる
- ハローワークに問い合わせる
- 離職票なしで仮手続きを進める
まずは、手続きの現状を確認することが大事です。焦らず確実にできることからはじめていきましょう。