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トラック運転手の給料は32万円!給料の実態とよくある給料ルールとは

QUEST法律事務所

代表弁護士住川 佳祐

給料をもらうトラック運転手

トラック運転手として働いている場合、もしくはこれからトラック運転手として働くことを検討している場合、

「実際のところ、給料ってどのくらいもらえるのが普通なんだろう?」

「トラック運転手の給与体系ってどのようになっているんだろう?」

と思うのではないでしょうか?

トラック運転手の給料は、平均「月給324000円」です。これを高いと思うかどうかはあなた次第ですが、「歩合給制」で、働くほど給料が上がる運送会社も多いです。

ただし、気をつけて欲しいのが、運送会社の中には「歩合給制」や「みなし残業代制」を理由に残業代をごまかし、不当に少ない給料しか支払わない悪質な会社も多いということです。

そのため、トラック運転手として働き続けるなら、給料に関する法律上正しいルールも知っておく必要があります。

そこでこの記事では、トラック運転手の給料の実態と給与体系、給料のルールについて詳しく解説します。さらに、これからトラック運転手になりたいと考えている人のために、トラック運転手になるために必要な資格についても紹介します。

この記事を読んで、より良い給料で働けるように行動していきましょう。

トラック運転手の給料のポイント


1章:トラック運転手の給料の平均は32万円!まずは実態を確認しよう

それでは、さっそくトラック運転手の給料の実態を見てみましょう。

厚生労働省の平成29年「賃金構造統計調査」によると、トラック運転手の平均給料は以下のようになっています。

トラック運転手の平均給料

これを見て分かるように、トラック運転手の平均給料は「32万4000円」で、もっとも高くなるのが40代後半で「35万円」であるということです。

さらに、年間賞与 やその他の特別支給は、平均「367000円」です。

年収について、

年収=月給×12ヶ月+年間賞与

と考えると、

32万4000円×12ヶ月+367000円=425万5000円

と、平均年収は約425万円であることが分かります。

※これは平成29年の調査時点での結果です。

さらに、この調査から「年を取ると稼げなくなる」という特徴も分かります。

40代後半の「月給35万円」のピークから、50代に入ると下がり始め、一般的な会社員が引退し始める60代前半には「275000円」まで、75000円分も下がってしまいます。

次に、会社の規模別の給料の平均額を見てみましょう。

トラック運転手の会社規模別の給料

これを見ると、従業員が10人程度の会社も1000人以上の会社も、月給はほとんど変わらないことが分かります。ただし、年間賞与は会社の規模が大きくなるほど高くなるため、年収に換算すると規模の大きな会社ほど稼げることが分かります。

社員
なるほど、、トラック運転手はそこまで稼げる仕事というわけでもないのですね。
 
弁護士
そうですね。しかも、中には不当に少ない額しか給料を支払わず、それを正当化しようとする会社もあるため、注意が必要です。そこで、次にトラック運転手の給料の一般的な仕組みとルールについて解説します。
 


2章:トラック運転手の給料の一般的な仕組みとは

トラック運転手の場合、

  • 歩合給制
  • みなし残業代制

という給与体系であることが多いです。

これらは、一般的な、「残業するほど残業代が増える」という給料の仕組みとは異なりますので、仕組みとルールをしっかり押さえておきましょう。

2-1:歩合給制

トラック運転手の給料(歩合給制)

歩合給制とは、

「個人の成績や売り上げに応じて給与が計算される給与体系」

のことです。

たとえば、

  • 月の売上げの○%が給料に加算される
  • 年間売上げの○%が賞与として支払われる

などの形であることが多いです。

トラック運転手の場合は、売上げの中から会社のガソリン代、トラックの維持費、会社の諸経費等が引かれ、その残りの30%〜40%程度が歩合給として運転手に支払われることが多いようです。

歩合給制には、

①固定給+歩合給固定給にプラスして、出来高に応じて給与が支払われる

➁完全歩合給制給与のすべてが出来高に応じて支払われる

という2つがありますが、実は②は「成績が悪い場合に給与があまりにも低くなり最低賃金すら保証されない」という理由から原則的に「違法」とされています。

そのため、トラック運転手は、

固定給20万円+歩合給(売上げの35%)

というような形式で給料が支払われるのが一般的です。 

弁護士
歩合給制の場合に注意して欲しいのが、歩合給制であっても残業代が発生するということです。
 

歩合給制でも残業代が発生する

残業代は、1日8時間・週40時間のどちらか一方でも超えて労働した場合に、その時間分発生するものです。

1日8時間・週40時間を超えたら残業

これは歩合給制の場合も同じです。

しかし、歩合給制について、単に「働いた分だけ給料が増える」仕組みだと勘違いされていることも多いです。

特にトラック運転手は18時間を超えるような長時間労働が日常化していることが多く、「歩合給制でも残業代が出る」とは思われていないケースが非常に多いです。

もしあなたも、歩合給制を理由に残業代をもらえていなければ、後から請求して取り返すこともできます。詳しくは以下の記事をご覧になってみてください。

「歩合給制だから残業代が出ない」は間違い!正しいルール・計算方法

2-2:みなし残業代制

同じくトラック運転手の給与体系に多いのが、「みなし残業代制」です。

みなし残業代制とは、「毎月一定時間の残業があることを前提に、一定額の残業代を定額で支払う」という仕組みのことです。

たとえば、

  • 固定給に残業代を含んでいる
  • ○○手当という形で、毎月残業代を支払っている

などと会社から言われていたら、あなたもみなし残業代制です。

トラック運転手の給料はみなし残業代制でごまかされやすい

ただし、注意して頂きたいのは、みなし残業代を理由に、どれだけ働いても残業代が変わらないという状況にあるなら、それは違法である可能性が高いということです。

なぜなら、みなし残業代制では、みなし残業代が、何時間の残業に対して支払われるのか、雇用契約等で定められていなければならず、定められた時間を超えて残業した場合は、残業代が発生する仕組みだからです。

残業代がしっかりもらえているかどうかで、貴方の給料の金額も大きく変わりますので、自分の状況は違法ではないか確認してみてください。 

弁護士
自分の給与体系がどのようになっているのか確認するためには、就業規則を確認するのが一番手っ取り早いです。しかし、トラック運転手の場合は給与体系が複雑になっていることも多いですので、その場合は弁護士等の専門家に聞いてみることをおすすめします。
 それでは最後に、トラック運転手になるために必要な資格について紹介します。


3章:トラック運転手になるために必要な資格

トラック運転手は、物流・倉庫会社に限らず、土木・建築会社、引っ越し会社、水道・電気・電話などのインフラ系の会社、産業廃棄物・ゴミ処理会社など、様々な会社で求められます。

しかし、必要とされる資格は、主に自動車の運転免許のみです。主な3つの運転免許についてご紹介します。

3-1:長距離配送で必要な大型自動車運転免許

大型トラックでの長距離配送は、トラック運転手の中でももっとも稼げる職種です。ただし、「大型自動車運転免許」が必要になり、受験資格が厳しいため、誰でもすぐになれるわけではありません。

〈大型自動車運転免許:受験資格〉

  • 21歳以上
  • 普通もしくは大型特殊免許を持っている期間が3年以上

大型トラックの運転手になるのは難しいですが、大型自動車運転免許は積載量や車両総重量に上限がないため、幅広い仕事が可能になるのが魅力です。

ただし、大型トラックは長距離の配送業務が主であるため、拘束時間が長いです。さらに、道路が渋滞しない深夜に運転することも多いため、体力が求められる点は注意しておきましょう。

3-2:中距離配送・エリア配送で重宝される中型自動車運転免許

中距離の倉庫間配送業務やエリア配送では、「4トン車」が使われることが多いです。4トン車は運送会社や製造業、建設業など幅広い会社から必要とされるため、仕事に困ることはないでしょう。

また、大型自動車の免許に比べて取得しやすいため、これからトラック運転手になりたいという人は、取得を検討するべきです。

〈中型自動車運転免許:受験資格〉

  • 20歳以上
  • 普通免許もしくは大型特殊免許を持っている期間が通算2年以上

3-3:必ず必要な普通自動車運転免許

トラック運転手になるには、必ず必要なのが「普通自動車運転免許」です。普通自動車免許を持っていれば、5トン未満の小型トラックを運転することができるため、運送会社のエリア配送などの仕事で求められます。

中型自動車免許や大型自動車免許を取得するためには、かならず普通自動車免許を取得しておく必要があるため、トラック運転手になりたい人は、必ず取得しておくことが求められます。

〈普通自動車免許:受験資格〉

  • 18歳以上

3-4:持っていることが望ましい資格

これらの運転免許に加えて、他にもトラック運転手として持っていることが望ましい資格があります。

【けん引免許】

けん引免許は、トレーラーなどの大量の貨物を一度で配送する超大型の車両を運転するのに必要な免許です。ただし、実際に仕事で活かすためには、高度な運転技術が必要のようです。

〈けん引免許:受験資格〉           

  • 18歳以上
  • 普通自動車免許等の自動車の運転免許を取得していること

【玉掛け作業者】

玉掛けとは、トラックから貨物を積み卸しするときに使うクレーンに、貨物を掛け外しする作業のことです。これも、トラック運転手なら取得しておくと、より重宝される資格です。技能講習を受けるだけで取得できます。

【フォークリフト運転技能者】

特に大型のトラック運転手になるなら、ほぼ確実に求められるのがフォークリフトの運転免許資格です。それがフォークリフト運転技能者です。

この資格は、トラックから貨物を積み下ろしするのに必要な資格で、トラック運転手の仕事ではあらゆる業種で必要とされます。

〈フォークリフト運転技能者:受験資格〉

  • 18歳以上

まとめ

いかがでしたか?

最後に今回の内用をまとめます。

まず、トラック運転手の平均給料は以下のようになっています。

トラック運転手に多い給与体系は、以下の2つです。

《歩合給制》

「個人の成績や売り上げに応じて給与が計算される給与体系」

 

《みなし残業代制》

毎月一定時間の残業があることを前提に、一定額の残業代を定額で支払う給与体系

トラック運転手になるために必要な資格は、以下のものです。

〈大型自動車運転免許:受験資格〉

  • 21歳以上
  • 普通もしくは大型特殊免許を持っている期間が3年以上

〈中型自動車運転免許:受験資格〉

  • 20歳以上
  • 普通免許もしくは大型特殊免許を持っている期間が通算2年以上

〈普通自動車免許:受験資格〉

  • 18歳以上

〈けん引免許:受験資格〉           

  • 18歳以上
  • 普通自動車免許等の自動車の運転免許を取得していること

〈フォークリフト運転技能者:受験資格〉

  • 18歳以上

トラック運転手の給料の実態や給料の仕組み、ルールについて理解できたでしょうか?この記事の内容をしっかり覚えて、損しないように働きましょう。

【参考記事一覧】

歩合給制の場合の残業代のルールや計算方法について、詳しくは以下の記事をご覧ください。

「歩合給制だから残業代が出ない」は間違い!正しいルール・計算方法